合コン3
「アンタのせいで変な目で見られたじゃない!」
「そんなことないでしょ。ただ仲のいいカップルだって思っただけじゃね? そんなことより本来の目的を果たした方がいいんじゃない」
「そ、それは」
「友達が心配だからわざわざ来たんでしょ」
「そうね」
確かに涼木のせいでそれどころでは無かったけれど、今日このファミレスにきた本当の目的は合コンの様子を伺うため。
その為にもまずは今来ている男性陣の事を知るために話しを盗み聞きさせてもらおう。
・・・
「あー、彼女欲しいー」
「お前モテないもんな悠太」
「お前もだろ将吾!」
なんというか安心するような会話だ。とりあえずチャラいヤリモクの大学生ではないみたいだ。
「そんなに彼女が欲しいの2人とも?」
逆に残りの1人はすかしている。多分今の発言をしたのが綾香が騒いでいたイケメンだ。
まあ、イケメン君の場合は本当にそう思っているのかもしれないけど。
どうせモテるだろうし。とはいえ、うちの涼木の方がイケメンだとは思うけど…
別にコレは私が涼木を個人的に贔屓しているわけじゃなくて、客観的に見てそうだと思うというだけの話しだ。
「欲しい…凄く欲しい」
「俺もコイツほどではないけどな。やっぱりせっかく大学生活なんだから彼女は欲しいな」
「ふーん。ま、なんでもいいや。だけど、約束した『魔法少女マジカ・マゾカ』のフィギュア買うって約束は忘れないでよ」
まさかイケメンは買収されてたの…?
しかもアニメキャラのフィギュアが欲しいんだ。もしかしたら二次元が好きなオタクなのかもしれない。
「ああ、分かってる」
「くそ! なんでこんなにやる気がないやつがモテるんだ!」
「蓮が不細工なお前と違ってイケメンだからだよ」
「黙れゴリラ! お前よりはマシだわ!」
「いや、絶対に悠太よりは俺の方がイケメンだ」
そして急に不毛な争いが始まった。私的には悠太と呼ばれている男の方がいいなとは思う。
けれどそれは選ぶ側の好みによってハッキリと分かれるだろう。
悠太は優しい雰囲気と顔の男で、将吾と呼ばれている方はゴリラというあだ名がつくのも納得なマッチョだ。
優男とマッチョとタイプが違うので完全に個人の好みになるだろう。
「いーや! それはない! 蓮はどう思う!?」
「どっちもどっちだろ。そんなことよりも、俺は喋る気ないからしっかりトークを繋げよ」
そしてそんな不毛な争いをバッサリ切ったのはイケメン君だった。
しかし、イケメン君は本当にやる気なさそうだ。すかしてるとかじゃなくて、本当に合コンには興味なさそうだし。
なんなら会話を聞いていると合コンどころか3次元の女の子にも興味なさそう。
「そんなことだって! このイケメン野郎!」
「落ち着け将吾。蓮がやる気になったら困るだろ」
「それもそうだね…ムカつくけど蓮が本気だして女の子全員が蓮狙いとかになったらヤバいしね」
「ああ、せっかく顔だけはいいコイツのおかげでJKと合コンを組めたんだから、コイツの態度には目をつぶろう」
「それはそうだね。顔しか取り柄がなくても、このクソ野郎のおかげで合コン出来るわだしね」
「お前らぶっ飛ばすぞ!」
「あ、女の子たちもう来るって。ロインで連絡がきた」
「なに!? もっと早く言えよ悠太。こんなクソ野郎に構っている場合ではない」
「それもそうだね」
なんか会話ん聞いている限り悪い人たちではなさそうだし、このあとの合コンがどうなるのか楽しみだ。




