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4話 魔法を使いたい!!


「まじかぁー…」


生活魔法どころか、魔力を扱う器官が無いため、魔法自体が使えないという事実に打ちのめされた俺は、一人静かに悲しんでいた


「…あのさぁ、エンサーに聞きたいことがあるんだけどさ」


"何でしょうか?"


「変体スキルでさ、俺の体内に器官を作ることはできないの?」


"…魔力線は血管と同じ要領なので行けるとは思いますが…、魔肝に関しては、かなり複雑なので、今のレベルでは生成できないと思います"


「そっかぁ…」


"ですが、魔石が生成できます"


「…?魔肝のように魔素をろ過して魔力にできるのかい?」


"それとは違い、吸収した魔素をそのまま魔法に転用できるようになります"


「…!つ、つまり!?」


"魔石さえ作れれば魔法を使えます"


「いよっしゃああああああああぁっ!」


俺は、魔法を使えるようになることを、ただただ喜んだ



「で、魔石の生成には何が必要なんだい?」


さっきまでと違い、やる気にあふれている俺は、意気揚々とエンサ―からのアドバイスを仰ぐ


”そうですね...まず、食事によって大量のエネルギーを確保することと...”


「と?」


”魔素が濃い地域、つまりダンジョンを発見し、ダンジョン内で魔素を大量に吸収する必要があります”


「なるほど...ダンジョンの場所は分かるの?」


”わかりますが…具体的な位置までは知らせれませんので...自分の足で見つけてもらう必要があります”


「なんとなくは予想できていたけれど、ダ...ダリィ...」


”我慢してください、これも魔法を使うためです”


「そっかぁ...」


まだまだ先は長そうで、俺は静かに落ち込むのだった...




「じゃあ、たぶん咆哮スキルも魔力が必要だから使えないとして......急加速スキルについての質問なんだけどさ、俺がスキルを使って出たあのすごい疲労って、代償として正しいの?」


”そうですね、代償というよりかは、一度にスタミナを消費しすぎたのが問題でしたね、あれは”


「なるほど...つまりある程度調節できるんだね?あれは」


"その通りです、実際に試してみるといいと思いますよ"



俺は立ち上がり、軽く体をほぐす


「聞きたいんだけど、このスキルのさ、調節のコツとかってあるの?」


流石に、ノー勉では先のような失敗をすると思い、成功率を上げるために聞くだけ聞いてみる


"...そうですね...制限により、イメージが大事としか言えません...あまり力になれず、すみません"


「全然!ありがとうね......イメージ、かぁ」


その言葉を聞いて、一度急加速のシステムを考えてみる。


瞬間的なスピードを得れる、どうゆうふうにスピードを得れるのか


一番最初に思いついたのは、一定時間の自身の倍速


だが、それだったら


「名前が、加速でもいいとは思うんだよな...」


"加速というスキルは別で存在します"


「効果は倍に疲れるけど倍早くなる感じ?」


"正解です"


「うーん」


スキルの効果は被らない体で考えると、単純な一定時間の倍速ではない


前に使ってみたときのことを考えると、一歩踏み出してみようとしたことで、正面の木に衝突した


歩こうとしたら進みすぎた、単なる一定時間の倍速ではない



「...とりあえず、やってみるか」


川の方に体を向け、静かにその場にしゃがむ


空を見据え、息を大きく吸う


力を込めるのは、脚のみ


力強く、速く、地面を蹴れ


「...急加速(クイックアクセル)!」


瞬間、視界の端に映り込んでいた木々がフェードアウトする


強風が俺の体を後ろに押しやろうとするが、前へ、前へと体は進んでいく


「...なるほどな、なんとなくわかったぞ」


一飛びでおおよそビルの三階までの高さで、飛べた俺は、理解が大きく進めることができた


「このスキルは使用した後の行動を、とても速くすることができるんだな?」


"大正解です"


「いよっしゃあ!」


急加速(クイックアクセル)、このスキルを使った後は、一回の行動を速くすることができ、あのときの衝突も、歩行ののスピードが上がったことで、制御ができなくなり、木に衝突したということだとわかる。


長い行動をすると、制御ができなくなるなら、短い行動を早くしたほうがいい。


俺は、そう考えて跳躍という行動にスキルを適用し、現に少し予想より飛びすぎではあるが、概ね予想通りの行動ができていた。


そうして実験の成功を喜んでいると、上昇が止まり、川へ落下し始める


「よいしょっと!」


衝撃に備え、体を水面に対して垂直に伸ばし、


ドボーン!


水飛沫が舞った




「あー、服は脱いどくべきだったな...」


びしょ濡れのシャツを振って伸ばし、そこら辺の岩に掛けながら俺は言う


干すものはシャツが最後で、今の俺の身には下着しか身についていなかった


「これで最後だな...にしても」


とぼとぼと濡れた服の掛かってない岩へ向かうと、よっこいしょっと言いながら腰を掛ける


「足痛えーっ!」


俺はそう言葉を漏らすとともに、土踏まずや、ふくらはぎのマッサージを始める


「さっきの着水で折れてんじゃないの?コレ」


怪訝な表情をしながら揉みこむ俺に対して、エンサーはは提案をする


”解析で見てみたらどうです?”


「ああ確かに!構造とか見れるんだっけ?」


そう言いながらスキルを使用すると、ステータス画面と似たウィンドウが目の前に表示される


「おお!レントゲンみたいな感じでわかるのかぁ...おお!拡大できる!」


ウィンドウ内の見たいところを拡大できることを喜びつつ、実際に足の痛みを感じるところを見てみる


「うーん?どのあたりだ?」


”アキレス健がボロボロになっているのと、右足の踵にひびが入っていますね”


「うげ、道理で痛いわけだ」


”後、足全体に疲労骨折の前兆が見受けられます”


「嘘...ボロボロ過ぎない?俺」


自身の損壊具合を読み上げられていくと、やっぱり冷や汗をかいてしまう


「変体で治すには、どうすればいいんだ?この左腕も含んでさ」


目覚めの直後オークに潰された左腕、ショックだったからかその時の状況は思い出せないが、よく逃げられたなと過去の自分を称賛しておく


”まず、肉をとにかく沢山食べないといけませんね”


「あ~やっぱり?」


自身の出血を治すときにも、怪我した部位の周囲から肉を持ってきて埋めたような感じだったしなー、と過去の経験から自然と納得できた


「やっぱり骨ってかカルシウムも必要?」


”はい、カルシウムというのは分かりませんが...骨も肉もろとも多く失っているので”


当分は狩りをめちゃくちゃしないとなー、今の俺には狩れるだけの実力はあるのか?と、思考していると、川から出てきたスライムが跳ねながら俺のほうへと向かってくる。


「ん?水浴びが終わったのか?」


「・・・!!」


俺の前で揺らめきながら止まったスライムは、大きく身を震わせ、自身の中から大量の魚を吐き出した


「うわぁっ!?どうしたんだよ急に!」


「・・・」


”あなたの為に獲ってきたんじゃないんですか?”


「えぇ?俺?」


そう言いつつ、スライムに視線を向ける


「・・・」


スライムには、目も、口も、顔も無い


けれども何となく、このスライムが俺に何かを期待してることを薄っすらと感じれた


「...食って欲しいのか?」


俺がそう問えば、スライムはその場でぴょんぴょんと跳ね始める


”みたいですね、敵意はなさそうですし、食べてあげたらどうです?”


「うーん...? 考えすぎか...じゃ、チャチャっと焼いていくか」




「...あッ!」


薪を集め組み、いよいよ焼いて食うかと、言葉を発しかけた時、俺はあることに気づいてしまった


「また一から火おこしをせんといかんのかぁ...」


先日は、刃角兎の角に何度も石を打ち付けて火花を起こして薪を作れたが、今日はその方法はできない


「なんせ、このありさまだしなぁ」


ズボンの横についているポケットに手を突っ込み、出したのは、小石ほどの大きさの鋭い欠片


これが、昨日用いた刃角兎の角の残りだ


火をつける時、何回も打ち付け、角が折れ、破片が飛び散り、かき集め、それを繰り返し、残りはまとめても親指の爪の大きさほどしかなかった


「木で木を擦って摩擦で燃やす奴やるかぁ?でも片腕しかないしなぁ...」


ただ、組まれた薪を見ながら俺は嘆く


「なんかの手違いで日の魔法が使えるようになってくれりゃあなぁ...」



「・・・」


ボシュッ


突如眼前で、スライムから小さな火の塊が放たれ、薪の束に着弾したとともに薪を燃料にその場で燃え上がった


「え?」


あまりにも急で妄想もしてなかったことに混乱が起こる


「えっ?スライムが魔法...?」


”スライムだからと言って、魔法が使えないわけではないでしょう...”


あきれるエンサーに俺はすかさず反論する


「いや?魔法を使えるのはまだまあわかるよ?でも、使えても水とかの魔法でしょ!?」


”確かに、普通のスライムならよくてその程度ですね”


含みのある返答に、俺はスゥゥッと、血の気が引いていくのを感じれた


「普通のスライム...じゃないの?」


自信ありげにまたその場ではね始めるスライムを指さし、俺は恐る恐る聞いてみた


”気づいてなかったのですね...ではせっかくですし、解析でも使ってみますか?”


その言葉の通り、俺は言葉も出せないまま解析(アナライズ)を使用した


同時に、ウィンドウが表示される


____________


名前:-- Lv.1


HP:4/4 MP:15/16


状態:-- 種族:ウィザードスライム


____〔技能〕___


「火魔法」、「水魔法」、「風魔法」、


「地魔法」、「溶解」、「再生」




____『称号』____


「天才」、「賢者の卵」




____________



「はぁ...?ウィザード...スライム?」


自身をも殺しかねる魔法を所持している存在に、恐れる俺をいざ知らず、黄緑色のスライムは、顔を覗き込むかのように、俺の身体を這い上っていた

最初の3話から投稿が遅れてしまい申し訳ありません、書き溜めていた文が尽きたため、これからは登校までの間隔が長くなってしまいます....

ですがその分、物語のクオリティを上げれるよう、尽力いたします!!

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