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論語  作者: Eliphas1810
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学而第一

 論語



 (朱熹以外の人と、朱熹は、「論語」の章の分け方が違うため、章の数が違います。)



 学而第一


 学而第一 第一章


 子、曰。「学、而、時、習、(これ)、不、亦、(よろこばしい)()? 有、(とも)(より)、遠方、来、不、亦、楽、乎? 人、不、知、而、不、(うらむ)、不、亦、君子、乎?」



 孔子 先生は言った。「学んで、時に、それを実践して習ってみるのは、喜ばしい! 友がいて遠方から来てくれるのは、楽しい! 他人に知ってもらえなくても(うら)まないのは、王者である!」





 学而第一 第二章


 有子( = 有若)、曰。「(その)為人(ひととなり)(なる)、孝弟、而、好、犯、上、(もの)(すくない)、矣。不、好、犯、上、而、好、作、乱、(もの)、未、(これ)、有、也。君子、務、(もと)(もと)、立、而、道、生。孝弟、(なる)(もの)(それ)(なる)、仁之本、()?」



 孔子 先生の弟子である、有若 先生は言った。「その人となりが『孝弟』、『親孝行で目上の人々に従順』であって、上のものを犯すのを好む者は、少ない。上のものを犯すのを好まなくて、乱をなすのを好む者、このようなものは未だいない。王者は根本を務める。根本が確立して道理が生じる。孝弟である者は『仁』、『思いやり』の(もと)である!」





 学而第一 第三章


 子、曰。「巧言、令色、(すくない)、矣、仁」



 孔子 先生は言った。「言葉が巧妙で、見た目が立派なもので、『仁』、『思いやり』があるものは少ない」(、「うわべだけの人は思いやりが少ない」。)





 学而第一 第四章


 曾子、曰。「(われ)、日、三省、(わが)身。(ため)、人、謀、而、不忠、乎? ()、朋友、交、而、不信、乎? 伝、不習、乎?」



 孔子 先生の弟子である、曾子 先生は言った。「私は一日に自身を三回は反省する。人のために計らって忠実、ではないことはなかったか? 友と交流し『信』、『誠実』、ではないことはなかったか? (師から)習っていないことを(弟子に)伝えなかったか?」





 学而第一 第五章


 子、曰。「(みちびく)、千乗之国、(つつしむ)、事、而、信。節、用、而、愛、人。使(つかう)、民、以、時」



 孔子 先生は言った。「千台の戦車がある諸侯の大国を導くには、私事を慎んで『信』、『誠実』にする。(費用を、または、労役に、)用いるのを節制して人々を愛する。国民を使役(しえき)するには時期をかんがえる」





 学而第一 第六章


 子、曰。「弟子、入、(すなわち)、孝。出、(すなわち)、弟。謹、而、信。(ひろく)、愛、衆、而、親、仁。行、有、余力、(すなわち)、以、学、文」



 孔子 先生は言った。「『弟子』、『年下の人達』は、家に入っていたら親孝行である(べきである)。家から出たら身をつつしんで『信』、『誠実』である(べきである)。広く人々を愛して『仁』、『思いやり』を親しみ行う(べきである)。(おこな)っていて余力が有ったら文書を読んで学ぶ(べきである)」





 学而第一 第七章


 子夏、曰。「賢、賢、(かえる)、色。(つかえる)、父母、能、(つくす)(その)力。(つかえる)、君、能、致、(その)身。()、朋友、交、言、而、有、信、雖、曰、未、学、(われ)、必、謂、(これ)、学、矣」



 孔子の弟子である、子夏は言った。「賢者を賢者として顔色をひきしめて変える。父母に仕えて自分の力を尽くす。君主に仕えて自分の身を()く処する。友と交流していて言葉に『信』、『誠実さ』が有れば、『未だ学ぶべきことがある』と言っていても、私(、子夏)は、このようなものを『学が有る者である』と必ず言う」





 学而第一 第八章


 子、曰。「君子、不、重、則、不、威。学、(すなわち)、不、固。主、忠信。(なかれ)、友、不如、己、(もの)(あやまる)(すなわち)(なかれ)(はばかる)、改」



 孔子 先生は言った。「王者は、慎重でなければ威厳がなくなってしまう。学べば頑固でなくなる。自己よりも劣悪な者を友とするなかれ。(あやま)ちをおかしたら改めるのをはばかる事なかれ」





 学而第一 第九章


 曾子、曰。「慎、(おわり)、追、遠、民、徳、帰、厚、矣」



 曾子 先生は言った。「(王者が、)父母の人生の終わりの葬儀を慎んで行い、遠い先祖の葬儀を慎んで行う事を追求していけば、国民も『徳』、『善行』を厚くする本来の状態に帰る」





 学而第一 第十章


 子禽、問、於、子貢、曰。「夫子、至、於、(この)邦、也、必、聞、(その)政。求、(これ)()? (そもそも)(あずかる)(これ)()?」


 子貢、曰。「夫子、温、良、恭、倹、譲、以、得、(これ)。夫子、()、求、(これ)、也、(それ)(これ)、異、乎、人、()、求、(これ)()



 孔子の弟子である、子禽は子貢に質問して言った。「孔子 先生が国に到来すると、必ず、その国の政治について聞かれることになる。これは(孔子 先生が)求めたからなのか? それとも、これは(孔子 先生が)あずかっただけなのか?」


 孔子の弟子である、子貢は言った。「孔子 先生は温厚で、善良で、うやうやしく、つつましく、謙虚で譲るので、この事を得るのである。孔子 先生の、このことを求める方法は、他人の、このことを求める方法と異なるのである」





 学而第一 第十一章


 子、曰。「父、在、観、(その)志、父、没、観、(その)行。三年、(ない)、改、於、父之道、可、謂、孝、矣」



 孔子 先生は言った。「父がいるときは、その志を観る。父が死没したら、その行いを観る。三年間、父のやり方を改変しなければ、親孝行と言える」





 学而第一 第十二章


 有子( = 有若)、曰。「礼、()、用、和、(なす)、貴。先王之道、(これ)(なす)、美。小大、(よる)(これ)、有、所、不、行。知、和、而、和、不、以、礼、節、(これ)、亦、不、可、行、也」



 有若 先生は言った。「礼儀を用いるには、和合を『貴しと為す』、『尊重する』。過去の聖王の道理でも、これ(、和合)を美と為す。(しかし、)大小さまざまな礼儀をこれ(、和合)によって行おうとしても、(礼儀が)行われない所が有ってしまう。和合を知っていて和合しようとしても、礼儀によって、これ(、和合)に節度をもたせなければ、また、(礼儀が)行われないであろう」





 学而第一 第十三章


 有子( = 有若)、曰。「信、近、於、義、言、可、(ふむ)、也。恭、近、於、礼、遠、恥辱、也。(よる)、不、(しっぱいする)(その)(したしむ)、亦、可、(たっとぶ)、也」



 有若 先生は言った。「『信』、『誠実さ』が正義に近いならば、言葉を履行できるであろう。(うやうや)しさが礼儀に近いならば、恥辱から遠ざかれるであろう。頼るときに、その親しみ頼る相手を失敗していないならば、頼る相手を尊敬できるであろう」





 学而第一 第十四章


 子、曰。「君子、食、(ない)、求、飽。居、(ない)、求、安。敏、於、(こと)、而、慎、於、言。就、有道、而、正、焉。可、謂、好、学、也、(のみ)



 孔子 先生は言った。「王者は、飽食を求める事が無い。住居の安楽を求める事が無い。事情に鋭敏であるが、言葉を慎む。道理が有るものの(がわ)に付いて正す。『学を好んでいる』と言うべきであるのみである」





 学而第一 第十五章


 子貢、曰。「貧、而、(ない)(へつらう)。富、而、(ない)(おごる)何如(いかん)?」


 子、曰。「可、也。未、(しく)、貧、而、楽、富、而、好、礼、(もの)、也」


 子貢、曰。「詩、云、『如、切。如、磋。如、琢。如、磨』。(それ)(これ)()謂、()?」


 子、曰。「賜( = 子貢)、()(はじめて)、可、(ともに)、言、詩、(のみ)、矣。告、(これ)、往、而、知、来、(もの)



 子貢は言った。「貧しくても、へつらう事が無い。富んでも、(おご)る事が無い。どうでしょうか?」


 孔子 先生は言った。「よろしい。(しかし、)貧しくても楽しむし、富んでも礼儀を好む者には未だ及ばない」


 子貢は言った。「詩で言われている、『切り込むように、大まかに磨くように、ノミで打って整えて磨くように、詳細に磨くように(、切磋琢磨する)』とは、その事を言っているのでしょうか?」


 孔子 先生は言った。「子貢よ。初めて、共に詩について語る事ができるね。(子貢は、)最初を告げれば、最後まで知る者である」





 学而第一 第十六章


 子、曰。「不、(うれう)(ひと)()、不、己、知、(うれう)、不、知、人、也」



 孔子 先生は言った。「他人が自分を知ってくれないのは憂えず、(自分が)他人を知らないのを憂う」


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