《批判覚悟》LGBTの“主張しすぎ”問題に斬りこむ!
※差別はあってはいけないことですが、
多様性を担保することと「差別を無くせ」と強引に権利を主張し、修正を迫って今ある権利を侵害することは全く異なると考えます。
本稿は2023年2月時点での法律案に対しての議論です。
その後になって変わっている可能性もあるのでご注意ください。
質問者:そもそも今国会で審議されているLGBTの関連法案は、そんなに問題になることなんですか?
権利が保障されていない人の権利が保障されることは良い事じゃないですか。
実際に世論調査では自民党支持層でも過半数が支持しているという記事もありました。
保守層にも受け容れられていることなのではありませんか?
筆者:確かに権利や多様性は担保されるべきことであり、侵害されてはいけません。
同性婚などを認めることに関しては僕も“個人の自由”だと思うのであまり問題には感じません。
僕がここで問題にしたいのは一部の権利を守ることに注力し過ぎるばかりに、今権利が保障されている人達が危うくなる可能性がある状況です。
質問者さんは今他人事として見聞きしておられますが、これからの話を聞いてもその考えでいられるかどうか……ということです。
質問者:えっ……一体どう言うことでしょうか……。
筆者:特に議論されるべきところは「性自認」についてのところです。
これは見かけが男性でありながら心は女性である方や見かけが女性でありながら心が男性である方についてのお話です。
NHKの『 LGBT議員立法 中曽根元外相「差別は許されない」の文言に懸念』と言う記事によりますと、
2023年2月22日 LGBTの人たちへの理解を増進するための議員立法をめぐり、自民党の中曽根元外務大臣は、焦点となっている「差別は許されない」という文言を盛り込むことについて、懸念を示しました。
『自民党の中曽根元外務大臣は、「議員立法として野党側と話し合いをしているうちにだんだん問題が出てきた。その中の1つである『差別は許されない』というひと言については、よく考えていただきたい」
「例えば、男性の体をしていて、自分は女性だという性自認の人が、女性用のトイレに入ってきた場合に、施設の管理者が出て行くように言うと、差別だと言われ、裁判沙汰になりかねないが、そうした問題が全然議論されていない」と指摘しました。』
と言うような問題があります。
質問者:えっ……今の私達(※質問者さんは女性です)にとってそんな影響があるかもしれないんですか!? 嫌ですよ見た目が男性の方がお風呂に入ってくるだなんて……。
筆者:ですが、性自認に関して認めてしまうと広い範囲内の権利ですとそこまで認めることになってしまいます。
アメリカのカルフォルニア州の2021年の裁判では
海軍退役軍人の体は男性、性自認は女性のクリスティン・ウッド氏は、
ウッド氏を女性用ロッカールームから排除し、代わりに「第3の空間」を提供したジムに対して訴訟を起こして、勝訴しています。
メディアの取材に応じたウッド氏は、訴えを起こした女性の不快感は “関係ない “と説明した事例があります。
この裁判では女性用ロッカールームの利用をする自由を保証していることから、
施設側が男性女性以外の第3のロッカールームを提供しているのにも関わらず、ウッド氏側が勝訴している点です。
行き過ぎた自由は今いる人を排除する典型例です。
質問者:え……ですが、これは海外の事例ですし、日本ではこのようなことは起こらないのではありませんか?
筆者:ですが、今のままの曖昧な日本の条文ですと広い権利の主張が認められているので非常に危うさを感じてしまいますね。
上記の中曽根議員がおっしゃっているように、きちんと議論をして線引きをしないとかなりの広範囲の権利を自動的に認めてしまうと言うことを認識しなくてはいけません。
法律上で保障された権利に関しては次の法改正までは認められてしまいますから、そう言った法解釈の穴を掻い潜って悪意のある人物が“自分は心が女性だから”と言って無理やりお風呂に見た目が男性が入ってきてもお風呂を運営する側や利用者は拒否できなくなります。
何と言っても“差別”にあたってしまいますからね。
質問者:何だか信じられません……。
筆者:日本人の方は特に性善説に立っていますからね。誰もが自分と同じように他人の権利を守ることを前提とは思わないことです。
際限なく「自分らしさ」を求めることによって、他の方の「自分らしさ」を排除する必要があるというのは認めて良い権利なのかどうか?
これが問題の根底にはあります。
権利の濫用を行う人間が存在すると言うことも考えていく必要があり、新しい権利が規定されるたびにこの問題は議論されるべきだと僕は思います。
質問者:ということは、体と心が一致していない方が一致させることで問題は減るのでしょうか?
特に体の方を治すことが根本の解決のような気がします。
筆者:そうなのかもしれませんが、治療費にお金がかかりますからね。
自費でのSRS(性転換)手術は100万円から数百万円かかるとされています。2人以上の精神科医から、それぞれ性同一性障害と診断されることで日本では保険適用となりますが、それでも数十万円から百万円単位の費用が掛かります。
また、ネット上にはSRS手術体験者の喜びの声が溢れていますが、その後の健康、人生、人間関係がどう変わるかが抜け落ちています。
従来の医学論文のデータを統計的に見てみると、性同一性障害(GID)の平均 56% が生涯に自殺願望を経験し、29% が自殺を試みています。一般的な自殺傾向の割合は、それぞれ 0.5% と 3.7%で、GIDの自殺傾向がかなり高いことがうかがえます。
日本では「性同一性障害と自殺」精神科治療学の針間医師の報告によると、クリニック受診者の統計で、自殺願望は62%、自殺の試みは10.8%と報告しています。
質問者:自殺率がそんなにも上がると言うことはそんなにも精神が不安定になってしまうのですね……。
筆者:また、スポーツ界においてもSRS手術を受けた元男性が女性の競技で優勝したりすることについて物議が巻き起こっています。
これについても日本では議論が深められているとは思いません。
質問者:それは問題ですね……どうしてこんなにも議論がされずに進められてしまうのでしょうか?
筆者:分断や物議を巻き起こすことによって利益を得る人たちがいるんですね。
訴訟や権益となればその専門となる弁護士や利権団体は非常に儲かりますからね。
実際に先ほど挙げたアメリカのウッド氏も訴訟を数多く行って賠償金を獲得している実績があるようですしね。
この様に強引に差別を煽り権利を主張することを「朝田理論」と言ったりもします。
朝田理論(朝田ドクトリン)とは、部落解放同盟中央本部の第2代中央執行委員長であった朝田善之助が確立させた部落解放理論のことです。
「不利益と不快を感じさせられたら全て差別」「差別か否かというのは被差別者しか分からない」といった、つまり『差別』と感じた者に全ての決定権と主導権があるという考え方で、部落解放運動の根底を成していました。
僕の身内で旧部落付近の小学校に通っていた方がいたのですが、その人が言うにはそれまで仲良くしていたのが「旧部落出身だ」と急に先生から言われてから逆にその子たちと接し方が分からなくなってしまったという話を聞きました。
LGBTなどもこれと同じことだと思います。今の女性の権利を侵害する分、権利を主張し過ぎることで新たな分断を産んでしまうことが考えられます。
ただ、同和問題は日本独自のローカルな問題なのに対して、LGBTに関しては“世界的な潮流“もあることから”外圧“があると言うことも考慮していかなくてはいけないと言うことです。
しかし、それをもって拙速に判断するというのも危険です。
質問者:深く考えていく必要があるのですね……。
では実際にLGBTで性と体の不一致に悩んでいる人に対してはどうすればいいのでしょうか?
筆者:従来の精神的に苦しんでいる人たちと同じ対応で良いと思います。
受け入れて理解してあげて寄り添うことが大事でしょうね。話し合いやお金次第で体か精神のどちらかの治療をすることも大事だと思います。
LGBTについて権利を侵害された方に関しても名誉棄損や現行の民法を使えば十分権利を担保されると思いますので、敢えて法律で新しく規定して問題を拡張させる必要性は無いように感じますね。
質問者:なるほど……。
筆者:正直なところ、表立っては誰も批判することができないセンセーショナルな問題であるがゆえに、問題点から目を背けがちだと思うんですよね。
ですが、特に女性にとって権利を大きく侵害される可能性があると言うことをもっと広まって欲しいなと思いました。
その上で性自認について権利を認める法規定について賛成・反対の意思を皆さんで決めて頂ければと思いますね。
と言うことで今回はここまでとさせていただきます。ご覧いただきありがとうございました。
今後もこのような日本の政治や経済、世界の国際情勢について個人的な見解を述べていこうと思います。
他の項目もどうぞご覧ください。どうぞよろしくお願いします。