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出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む  作者: かぐや
学園 高等部一年 終
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 クーリアがリーヴォを抱えて家に戻ると、部屋の机の上に、2個の袋が置かれていた。


「これは…」


 ひとまずリーヴォをベットに寝かせ、クーリアが袋を開ける。中に入っていたのは…


「魔導銃か…」


 袋の中に入っていたのは、あの女性に渡した魔導銃だった。見た目はあまり変わっているようには見えないが…クーリアには分かった。


「込められた魔力が桁違いだ…」


 元々魔導銃には、衝撃で暴発することを防ぐ結界魔法や、砲身を冷却する為の魔法などが施されており、もちろんクーリアの魔導銃にも施されていたのだが……それに込められた魔力が桁違いに増えていたのだ。

 込められた魔力が多いほど、施された魔法はより強い効果を発揮する。つまり、見た目は変わらずとも、性能は桁違いに跳ね上がっているということである。


「…ちゃんと直ってる」


 亀裂が走っていた部分は、綺麗に直っていた。まるで新品のようだ。


「もう1つの袋は…」


 魔導銃が入っていた袋とは別の袋を開ける。すると中に入っていたのは…


「…金具?」


 コの字型の金属の金具のようなものだった。一方の端だけに透明な石が取り付けられている。


「この形…まさか」


 クーリアか何かに気付き、おもむろに1冊の魔導刻印の本を取り出した。そしてその開く面にコの字型の金具をはめてみる。

 ……すると、ピッタリとハマった。


「……じゃあこの石は」


 本にはめた状態でクーリアが石に魔力を流す。すると一瞬だけ石が光り、その光が収まったあとには、透明な石が青い色を帯びていた。


「魔力登録…」


 ここでクーリアが本を開こうとするが、ビクともしない。

 だが、もう1度石に魔力を流すと、カチャと金具の一端が動き、本が開けるようになった。


「……話してないのに」


 クーリアは元々危険性からこれらの本をサラに預ける予定だったのだが……この道具があれば、それも必要無くなるだろう。しかし、そのことを女性には話していない。


「……ほんと、何者なんだろうなぁ」


 クーリアは、思わずと言った様子でそう呟くのだった……。

 



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