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「づかれたぁぁ…」

「お疲れ様」


 帰ってきて早々ソファに寝転がったクーの頭を撫でる。コレがね、結構癖になる触り心地なのよ。


「うぅ…大体、わたしがやらなくてもルナ様だけで出来る仕事ばっかなのにぃ…」

「まぁ、ルナ様だって忙しいんでしょう」


 そもそもルナ様とは一体何者なのか。それは所謂、精霊の生みの親といったところだ。一応は女神様でもある。

 全ての精霊の親のような存在なので、精霊の力を持っていた頃のクーの事も、自分の子供のように思っていたらしい。

 だからこそ、クーを精霊として転生させてくれたとも言える。


「あ、そうだ。リーフィアが会いに来てたわよ」

「え…いつ?」

「貴方が連れ去られて1時間後くらいに」

「うそぉ…」


 見るからに残念そうな表情を浮かべ、ソファに顔を埋める。

 クーが転生したことを知っているのは、わたしとリーフィアの2人だけと数少ない。その理由は、死んだ人が精霊に転生したなど、あまり知られるべきでは無いからだ。


「普段ちゃんと仕事しないからよ」

「うぅ…」


 何故ここまでクーが悲しむのかというと、リーフィアと最後に会ったのが半年前だからだ。どうにもタイミングが合わない2人である。


「まだわたしからは離れられない?」

「うん……まだ不安定」


 精霊として転生したクーは未だ存在が不安定で、誰かから魔力を提供してもらわないと顕在化できない。なのでわたしがリーフィアに会いに行くか、向こうから来てもらわないといけないのだ。


「うーん…明日は空いてる?」

「…多分?」

「じゃあ、一緒にリーフィアに会いにいきましょうか。幸い明日は休みだから」

「いいの?」

「流石にリーフィアもクーも、長いこと会ってないのは辛いでしょ?」

「それは…まぁ」

「じゃあ決まり。さ、明日に備えて早く寝ましょ」

「はーい」


 まぁ正直、精霊になったクーは眠る必要無いんだけどね。




















次の日。


「じゃあいきましょ、離れないでね」

「そもそも離れられないよ」


 フワフワと宙に浮かぶクーを見る。実体は今ないので、ぶつかる心配もない。こうして見ると、本当に精霊になったのねと思う。

 屋敷を出て街中を抜け、リーフィアがいる場所へと向かう。途中クーに話しかけそうになってしまったが、なんとか堪えた。傍から見れば独り言だからね。


「にしても、リーフが魔法師団の副団長になるなんてね」


 ふとクーがそう呟く。魔法の才に優れていたリーフィアは、2年ほど前に副団長の座に就任していた。

 …まぁリーフィアがそこまで努力をした理由が、クーを取り戻す為だけだということは、黙っておいた方がいいだろう。


 


 



 

 

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