「なろう」で読まれる文章の書き方
まずはこの記事を読んで頂きありがとうございます。
「どこの馬の骨とも知れない奴の文章術なんて誰が知りたがるんだ!」と思った方のために一応、自己紹介しておくと
初投稿作品『オタクの気持ち悪さについて』でエッセイ部門日間8位をとった者です。2作目はコケちゃいましたが、、、(同部門日間40位)
僕がこの記事を書いたのは、面白い作品が埋もれがちな現状を何とかしたいと思ったからです。
僕が紹介するのは「読まれる文章の書き方」であって「面白い文章の書き方」ではありません。
面白い文章は自分で考えるしかありません。
でも、読まれる文章はテクニックで作れます。
もちろん、成功率100%の方法ではありませんが、読まれる確率を格段に高めることは出来るでしょう。
それでは本題に入りましょう。
今回紹介するのは
①反復
②例示
③関係性の強調
の3つのテクニックです。
①の「反復」は文字通り、同じ言葉を繰り返し使うという技です。
みなさん、単純接触効果をご存じでしょうか。
人には、何度も繰り返し見たものや聞いたことに好感を持つという性質があります。
その性質を利用したのが「反復」です。
例えば、小説で使うなら、主要なキャラクター(主人公やヒロイン)の描写をある程度、定型化しておく。
長編なら巻が変わるごとに、連作短編形式(1話完結形式)なら1話ごとにキャラクターの最初の登場シーンでその定型描写を繰り返し書くといった具合です。
ただし、連作短編形式の場合、定型描写を入れるのは一人に絞った方が良いです。
それから、勘違いして欲しくないのが、定型描写は常套句ではないということです。
容姿端麗とか眉目秀麗とか才色兼備とか完璧超人とかそういった手垢にまみれた四文字熟語は極力避けましょう。
あなたの作品で繰り返し使われるから定型なのです。
既に使い古された表現を使おうとか考えてはいけませんよ。
以上が「反復」の使い方です。
次は「例示」です。
これは、小説で言うと、具体的な比喩表現です。(例えじゃなくて喩えということですね!)
例えば「容姿端麗」と言う代わりに、「彼女の黒目がちな大きな瞳は飼い猫を連想させる」などと比喩表現を使って書くということです。
ここで大事なのが読者の頭のなかに具体的なイメージが浮かぶように書くということです。
先程、挙げた四文字熟語はふわっとしたイメージしか湧かないのでその点でもNGです。
以上が「例示」でした。
最後は「関係性の強調」です。
これが一番大事です!
「関係性の強調」は、「このお話はあなた(読者)に関係がありますよ」というアナウンスです。
「好きの反対は嫌いじゃなくて無関心」という言葉がありますが、まさにその通りで、読まれる文章とは、読者が関心を持たずにはいられない文章のことです。
そして、どんな文章に関心を持つかというと、そうです、自分と関係の深い文章です。
これを小説で使うなら、例えば、主人公を、想定する読者と近い人物に設定するなどです。
ただ、気を付けないといけないのが、人は自分を過大評価する傾向があるということです。
なので、より正確に言うと「想定する読者の自己像(美化された理想像)に近い人物を主人公にする」です。
以上が「関係性の強調」でした。
3つのテクニック全て、小説で使うならという例を挙げてきましたが、エッセイで使うにはどうすれば良いか。
既にお気付きの方もいらっしゃると思いますが、この記事で実際に使っています。
「反復」は同じ言葉を繰り返すという技法ですが、この記事では3つのテクニックの名称「反復」「例示」「関係性の強調」を繰り返し使ってきました。
繰り返しには、好感度を上げる以外にも、記憶に定着しやすいという効果もあるのでそちらを狙って使いました。
「例示」は、今回各テクニックを「例えば」という語を使って説明しましたが、それがエッセイでの「例示」の技法です。
つまり、一般論や抽象的な概念を具体的な例を挙げて説明することです。
一般論や抽象的な言葉だけでは、読者は理解できません。
理解できない文章を読みたいと思う人はいないのです。
だからこそ、具体的な例を挙げることが重要なのです!
「関係性の強調」はタイトルに使われています。
「なろう」という語句は「なろう」ユーザーに最も刺さりの良い(自分事だと思ってもらえる)キラーワードです。
エッセイを書こうと思っているのならタイトルに「なろう」と入れるのは簡単で効果の高い技なので、ぜひ、使ってみてください。
今回はこんなところでしょうか。
ではでは、失礼いたします。
またね!
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