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足跡~ある女の人生第一章  作者: 渡邊操
1/1

操の波乱万丈記人生の足跡

大切な人の死をきっかけに人生が狂っていくが

実際にあった出来事を書いています

次々に現れては失っていく操の大切な人

その度に強くにもなるが

とんでもない道にまで足跡をつけていく不思議な人生

母として生きていくか姐として生きていくか~

ある女の人生の足跡をたどってみようとおもったのは

寒い冬のある日

操は病院にいた、息苦しそうに待合室で待つ操の姿が辛そうだった。


わたなべさーん看護師から呼ばれる声に苦しそうに診察室へ入っていく操

死んじゃうのかな?頭によぎる様々な病名

そう、、操はかつて病院勤務をしていた。


結果

肺気腫

今まで色んな病気と戦って来た操だが今回ばかりは

気落ちした。


何度も死にそうになった道だった

でも今度は本当にダメかも。。。

操には一人息子がいる。

まだ25歳の一人息子を置いては死ねない。


操の息子愛は

凄いと思う。


さかのぼること約30年前

世の中はやんちゃ盛りの時代バブルが弾ける少し前


操はある家に住み着いていた。そこは世田谷のあるアパート


可哀想な人を見るとほぉっておけなくなる生やさしい操の性格

新宿で遊んだある日操はひとりの男子と出逢う


なんほーん

この言葉をきあたことがあるだろーか?今ではあり得ない

この言葉

その時代新宿のとある場所でこの言葉が行き交う場所


彼の名前は信太郎

トルエンの売人である。

彼の本業はトラックの運転手

土日になるとここへ来るらしい。


そんな操の目的はなんと乗りで作ってしまった

レディース尼姫(おにひめ)の集会

メンバー30人という原チャリ暴走族


実際には毎週そんなに集まらないが

トルエンの売人の彼女や2号さんが主にメンバーだ。


信太郎くんと話したきっかけは

彼が彼女の浮気を知り大喧嘩の末

別れてしまったよるだった。

励ましてた操

特別好きになったわけではなかったはず

その出会いこそが

操の悲しくも強くなっていくきっかけだった。


その日以来操は地元である浜松町の自宅を離れ世田谷区に通い始める

仕事も変えて

あるレストランで働く

信太郎とその元カノの一緒に暮らしていたそのアパートに住み着いていた。


よく入れるよな

操恐るべし

元カノの荷物を整理して

少しずつ自分の色に変えていった

そんなある日

信太郎に逮捕状が出ていた、罪名

毒物劇物取り締まり法違反

簡単にいえばトルエンの営利目的


ある朝6時仕事にいく前

ドアの叩く音

分かっていた


きた!

信太郎にげろ!

信太郎は逃げなかった。

俺やり直すから

行ってくるから俺を待ってて!


同情から始まった想い

操は待つ決心をした。

新宿警察に勾留された

面会にいく操の日々


籍も入れてないのによくやるなー

内縁てやつですね!


そんなある日アパートに友達のしおりちゃんといた操

いきなりドアがあいた!信ちゃん!


え?え?

誰?

なんとそこには別れたはずの元カノエリちゃん登場


なにあんた?

あんたこそ誰?あたしんちでなにしてんの?あれ?あたしのにもつは?ふざけるなー

バトル開始

もちろんしおりちゃん参戦で撃退

二度と帰ってくるなブスッ!

息巻くしおり

操の心は本当は複雑だった


逮捕された信太郎のことを心配して戻ったに違いない

そこに女がいることなど知らなかったに違いない。

会いたかったに違いない。

操は

去り行くエリに一言つぶやいた

新宿警察にいるから

会いに行ってあげて


元カノエリが泣きながら頭を下げて帰っていった

これでいい、

本当はこっちが正解なのだから。操は別れる決意をしていた

面会にいったある日

実は操の友達のしおりの彼氏も捕まっていた

同じ新宿警察留置所が隣だったしおりの彼氏と信太郎

すでに話が流れていて


面会で言われた一言は

操に待っていて欲しいだった。


優しい操は別れる事を言えずに

うんと頷き

罰金で出てくる信太郎を待つことにした

出てきてから話そう。。。


23日の勾留を経て家に戻った信太郎

もぉ二度と新宿へはいかないと操に誓う

仕事も変えて別の会社へ

頑張るはずだった。


その当時操は母親の仕事の手伝いで新宿にかよいはじめていた。

レストランはとりあえずやめていた。


ある夜の出来事。新宿に仕事にいこうとしたその時

後ろから声が聞こえた


ここから出ていかないでと、、、

え?仕事だよ信太郎ー、


行くなっていってんだろっ!その瞬間記憶が飛んだ

気がついたらそこにはヘネシーというブランデーのからボトル

血がついていた。

何が起きたかよくわからない

頭が凄く痛い

次の瞬間目の前に信太郎

何度か殴られた

気が遠くなる。

信太郎がとった行動に操は覚醒する

手には出刃包丁が握られ信太郎が馬乗りになる。

操は最後の力を振り絞り

一言罵声

殺せるもんならころしてみろ!

その言葉が仇になり振りかざしたその瞬間操の両手が出刃包丁

掴んだ

滴る血を受けながら信太郎の股関に蹴りを入れる


離れた瞬間に漫画の本が詰まった棚が操に直撃


何分たったのだろう

目が覚めた操は信太郎を目で探す

寝室のベットの上でタバコを吸っていた信太郎

操は少しずつ身体を動かし玄関に動き出す


その時

ドアの外から物凄い勢いで叩く音叫ぶ声

信太郎の友達が来たみたいだ

操の叫ぶ声と信太郎の叫ぶ声にビックリして

ずっと叩いていたらしい


操は真っ赤な血で染まった服のまま動かない両手でドアの鍵を開けて外に出た。

信太郎は追いかけて来なかった

なだれ落ちるように友達に抱えられ裏の神社までおぶってもらった。友達はふたりいた。もう一人の友達上野くんはその後信太郎をボコボコにして殴り続けたらしい


操の方は

信太郎の弟に電話をして泣きながら相談弟悟くんが母親に連絡をして

警察に通報

パトカーやら救急車がきた。


操の意識は喪失した。


気づくと救急車のなか

警察官に事情を聞かれるが声がでない、悟くんが説明

実は信太郎が上野くんと車で逃げてるとの話


検問をはり

現行犯で捕まる

操の前に姿を現し

一言叫んだ


俺は

ずっとエリが好きだった

お前なんかどーでもよかった

ずっとエリをまっていたんだと、、、


操は身体も心もボロボロになった。

でも

これでやっと

終わるんだ。


あとから聞いた話だか

実は信太郎は上野くんとトルエンを吸ったらしい


勾留された信太郎と実家に帰った操は

もぉ二度と会わないと家族に伝えた


ところが

まだまだ地獄は終わらなかった

勾留されていた彼が出てきていた

荷物を家族で取りにいった操達を待っていたのは

謙太郎とその母親


荷物を整理している操の顔を睨み付け

俺たちわかれないよな?

家族のどよめきを気にもせず何度も繰り返す言葉

別れないだろ?

操の身体が震えた

あの時の恐怖


家族に被害があるかも知れない

みんなを殺してしまうかも知れない


操は一言つぶやいた


別れるわけないじゃん!

みんなごめんね

もぉ帰って!

お願いだから

早く!

死の恐怖がよぎった操は犠牲は自分だけでいい。家族は巻き込みたくない


でも

もぉ助けて!

心の中でどれだけ叫んでも

何も届かなかった


その日から信太郎のDV がはしまったのである。


部屋を越して新しい場所でやり直したつもりだった

操はガソリンスタンドで働いていた

操にとって仕事は逃げ場所だった

信太郎もトラックの運転手を始め一旦は

人並みの生活に思えたが

上野くんという悪魔が

信太郎の心を壊して行く


そして。。。操のスピリチュアルな不思議な出来事が起きる

三日前から監禁状態になっていた操は疲れはてていた。両手を

後ろに紐で繋がれいる。

そこには理由があった

信太郎の大切なモノを隠したと因縁をつけられこの状態

はじめの夜は苦しいと目覚めると首をしめられていた

苦しかった?

もはや理性を失ってしまっているような信太郎

二日目の夜に指に激痛を感じおきたら左手の中指を折られそうになった。指は曲がりもぉ動かすこともできない

そして三日目の朝

いい加減俺のモノを返せよっ!テメー!

隠したりしてないが

何故かその時操はこう答えた

信太郎の車の中に入ってるよ。


慌てて探しに外に出た信太郎

ここのアパートは横に長く二階建て真ん中の辺りにあるこの部屋


両手に結ばれていたはずの紐はほどけていた。

その瞬間

にげろ!

操に聞こえた誰かの声!


早く今のうちに逃げるんだ!


操はベランダに出で二階から飛び降りた

下は砂利で怪我したが大したことはない

いや

そうではない痛みなど感じてなかった

降りたものの柵で外に出れない

一階の人がすんでるベランダの扉を開けた

そこには大学生が一人ですんでいるようだった。


このボロいアパートでどれだけ真上の操たちの騒ぎを聴いていたのだろーか

申し訳なさと恥ずかしさでいっぱいになったが

すぐに現実に戻る

階段を上がる音

部屋に入り怒鳴り声が聞こえる

大学生がふるえながら出ていってください。

操は人差し指を口にあて静かにと。

にげやかったな!あのやろー!階段を降りる音車を発進させた音を確認した。

大学生に

謝り

電話を借りて以前お世話になった世田谷の警察の少年課

の山田さんに連絡をする


事情を話

検問をかける

そのあいたに

派出所に飛び込めと言われたが

どこにあるかわからない


とりあえず

裸足のまま

外に出た

いつ車がくるかわからない

見つかったら

今度こそ死ぬかも知れないと。。。


和な日曜日だった

車を洗っている少し年配の女性を見つけ

派出所まで送って欲しいとお願いした。


操の足を見た女性はすぐにくるまを洗うのをやめて

乗りなさい!


派出所までいけばいいのね!

追われてるの?

車?質問攻めだったが

車と答えると

助手席を倒し操の身体に毛布をかけた

女性が説明をはじめるあなたを守るためだから我慢して、

つまり車同士だと信号で隣になってしまった場合すがたが見つからないようにするためだと。


世田谷の大きな派出所に送り届けた女性は名前も言わずにこの子をお願いしますといって自分のはいていたサンダルを操にはかせるようにおいていなくなってしまった。驚く警察官

操は世田谷の警察の山田さんに連絡をするようにお願いした。


自宅に連絡され母親が迎えに来るまで事情を聞きまくる

もぉ話したくない。


母親が迎えにきた


一緒に帰ろう

すべて分かっていたかのよーに

とても優しかった

新しいブクブクを買い靴も持っていた

でも操の手は腫れたまま首にはほんのりあとがのこっている


再び信太郎には逮捕状が出た。


もぉあうこともない。

家族も同じだった

操は実家から外に出れず病院は母親につれていってもらい

あとは引きこもり状態


そんな日から3日位たったある日

しおりちゃんから電話がきた。

信太郎が事故をおこして病院に運ばれたということだった

詳しく聞くと何度か実家に信太郎から留守電が入っていたらしい

いえにいるんだろ?むかえにいくから

とても優しい声だったという

電話向こうで泣きながら謝っていたと


その伝言はみさおは聞いていない

家族が隠すしかなかったのだ


バカがつくほど優しい操はまた自分がされた事を忘れ病院へいきたいと言い出す


でも

それば。

なにも言わすに逃げた自分のせいで事故をおこしてしまった事を悔やんだ

謝りたかった

ちゃんとさよならが言いたかった。


車がオシャカになるほどの事故

重症だと思っていた操


母親に別れをきちんと言いたいと話二人で病院にいこうときめた。

病院の電話をしたら退院したとの話。


そうではなく

病院からてていってしまったこが事実


それから行方不明になった。

逃げた自分をせめつづけた。

そして

平成元年

3月23日

午前5時23分

留守電が入る


信太郎の母親からだった。


操ちゃんもぉ安心してください

信太郎は死にました、つーっつーっ!

意味がわからない

何度も聞き直す

そして警察に電話をする

殺人事件がなかったかと笑

そんなものはない。


事情を話してる最中に

もう一度彼の名前を教えて欲しいと言われつたえた。

その時

自殺一件の通報

名前が一致


すぐに来て確認して欲しいと言われたが

震えて身体が動かなかった。


しおりちゃんの連絡をして迎えに来て欲しいといったが

途中までタクシーで行った7000 円を握りしめ行けるとこまで!


下高井戸までなんとか行けたあとは友達のくるまに乗り換え警察に向かった。


待ち受けていたのは信太郎の両親といつか助けてくれた弟の悟くん

操は親に三発殴られた人殺しと何度も罵られた

悔しかった

かなし過ぎた

なんで?どうしてだけが操の頭の中をループする

司法解剖に出された信太郎が到着した


さよならも言えずに終わった

無残な姿を想像していたけど


安らかで眠っているようだった。怪我も少なく

とても身を投げたとは思えないほど

綺麗でした。

彼も彼自身も自分に疲れはてて

何もかもを失ったと思ったのかもしれない

操なんかより苦しんでいたのかもしれない


彼の安らかで穏やかな顔を最後に見れたのは彼自身が楽になったからかも知れない。


お葬式の時にお坊さんが操に伝えた言葉


自分を責めてはいけません、

彼は20年の命だったんだと

どんな風に天に召されたかではなく


20年の命だったんだと、、、


あれから&&もうすぐ30年のの月日が流れようとしてます。


信太郎の死で

操は地獄をみました

でも後々

学ぶのです

彼の死を教訓として

ずっと背負いながら

それから始まる第二の人生に乗り越えるほどの強さを身につけて

学び続けていくのです。



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