4話 前編
初期ではこれくらいで戦闘させる予定だったんですけどね、無駄なシーンを考え過ぎた所為でかなり後になりそうです。
・・・・・・・ん~?
朝の眩しい日差しが顔に当たり目が覚めた。
えっと、今何時だ?
布団から顔を上げ目覚まし時計を見る、時刻は5時45分を指していた。
「・・・・・・(結構寝たな)」
学校が遠いから基本早寝早起きを心掛けている。
しかし目覚ましが鳴らなかった、これはどういうことだ?そう思い部屋を見るとそこは見事な妹の部屋だった。
・・・・・・・・なんで妹の部屋で寝てるんだ?そう疑問に浮かんで昨日のことを掘り起こしてみた。
”ちょっと恥ずかしさで死にそうだから死ぬか”そう心の中で思って自分の部屋に戻った。
そしてドアをガチャリと開けて・・・・・・・あっ部屋間違えた。
俺はドアを閉めて自分の部屋へ戻った。・・・・・・・・・・・なんて都合のいいモブキャラは存在するはずがなく、俺が間違えて入った部屋は師匠の部屋でお着換え中だったからドアを閉じて逃げようとしたら掴まれて天井に埋められた。
しかも「このゴミクズが・・・・・・自称モブキャラの癖にラブコメ主人公の醍醐味を奪うとか背伸びするにも程がありますよ。」とか言われた。
はぁ・・・・・・んでこれ出れないんだけど。
【しばらくの間天井での軽い戦闘が行われた。】
ちなみに天井から出るのにはちょっと時間かかったが出ることはできた。
えーと、今の時間は・・・・・・6時13分か、結構早く脱出できたな。
・・・・・・そいや今日の朝飯はなんだろうか。
気分がいい日だと妹はベーコンエッグを作りたがるから、ベーコンエッグだったらプレゼントは少なからず喜んでるということだな。
もしかしたら違う事で気分がいいのかもしれないけど。
まぁ・・・・・そうだったら嬉しいな。
そんな事を思いながらリビングに向かった・・・・・・・・・・・
「お兄ちゃんおはよ~、いつも通り遅いね。」
「いや、お前が速すぎるだけだろ・・・・・・・んでプレゼントここに置いてあったが開けたか?」
「ううん、置手紙だけ読んでプレゼント自体はまだ見てないよ。」
「そっか・・・・・わざわざ待っててくれたのか?遠慮せず開ければよかったのに。」
「いやいや、プレゼント開けた時の反応とかプレゼントした側としては見たいんじゃないの?」
「喜ぶと判ってるものを渡してるから問題ない(キリッ 」
「・・・・・お兄ちゃん誇大妄想って知ってる?」「知らん」
どや顔をしながら俺は席に座り”頂きます”と言った。
朝飯は予想通りベーコンエッグだった、この様子を見るからに恐らく喜んではいる。
・・・・・・・てか喜び過ぎている。
鼻歌を歌いながらプレゼント箱の方をチラチラと見ている。
ちなみに何が入ってるかと言うと、前妹が欲しいと言ってた服だな。
もう買ってたら泣くが、見せてこなかったから多分買ってないと思う。
・・・・・・そして多分流行遅れもしてないはずだ。割と最近だし
「・・・・・今回味付け変えたか?」
味音痴な俺が味の違いに気づいたことに驚く妹、そして自分の部屋からリビングにやってきた師匠も驚いていた。・・・・・・・・・・・そこまで驚くか?
「・・・・・う、うん変えたよ。」
「・・・・・・・大丈夫ですか?一回死にますか?」
「やっぱり変えてたか、意外に判るもんだな。後師匠のは遠慮しときまーす.......」
俺も成長してるということか・・・・・・・なおたまたまだった模様で他の味の違いは全然判らなかった。
悲しいかな悲しいかな。
能力使ってねぇ・・・・・・・普通の生活っぽい