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クリスマス 番外編 ②

南朱達は各々で準備を終わらせとうとう当日の23日になった


「南朱、くれぐれも気をつけるように。それと25日の夜には大4家だけのパーティーがあるらしいから間に合うように戻ってくることを約束してくれるか?」


「えぇもちろんですわお父様」


「まぁ!朱弥さんは、相変わらず心配性ですわね」


「深稀は少々放任しすぎではないか?」


「あら?雁字搦めにしていては南朱さんの自主性を邪魔してしまいますわ」


「だからと言って──「お父様。()()()()。私は、もう出立する時刻なので口論なさるなら私が行ったからにしてください」」


いつもの口論に南朱は冷たく突き放し直哉が扉を開けるリムジンに乗り込むとウィンドウを開け


「皆さんあとの事をくれぐれもよろしくお願いしますね。あとお父様も()()()も口論をほどほどにしてくださいな。では行って参りますわ」


大勢の人に見送られながら彩と未来と待ち合わせしている大型ショッピングの裏へ向かった


「今朝は珍しく奥様の事を名で呼びましたね」


流れる景色をぼんやり見ながら紅茶を飲んでいると直哉が話しかけてきた


「仕方ないでしょう?嫁入りした当初うなぎ登りに急成長を遂げたご令嬢だったあの人を『お母様』と人前で呼ぶのは、回りから白い目を向けられるからね。それについ、苛つくとその癖が出てしまうのよ」


「それにしても、()()()()()()()()()()なのでしょうね?」


「どう言うことかしら?」


南朱は意味がわからず問い掛けを問いかけで返してしまったがお互いに気にすることなく


「西崎様と星野様。いいえ女学校に居られるときは言葉が崩れておられるのに対し、一歩そこから離れると完璧なご令嬢に成られる。どちらが本当のお嬢様かと私は気になるのですよ」


南朱は内心ドキッとしたがそれを表に出すことなく


「郷に入ったら郷に従え って言葉があるでしょう?それと同じですわ どちらの(わたし)も結局同じく(わたくし)なのですわ」


運転席から彼が笑う声が微かに聞こえたが南朱はそれを無視した


「そろそろお約束の場所にお着きします」


「ええ、その様ね。あと()()()|と()()()()と過ごすこの2泊3日は、学校に通ってるときと同じようにお話はするので驚かないでちょうだいね」


「はい。承知しております」


大型ショッピングの裏にすでにいた彩と未来の前に車を停め直哉が扉を開けた。南朱は驚く二人に冗談半分に家に居るときと同じ様な言動で


「お二人ともどうぞお入りになってくださいな」


さらに固まる二人に南朱は限界が来たようでクスクス笑いながら


「ゴメンゴメン!少しからかってみただけだよ。そんなところに突っ立ってないで早く乗って?」


南朱の変わりの速さに肩を揺らしている直哉を睨みながらも二人の手を引っ張って車内の椅子に座らす


荷物はすでに直哉がトランクルームに入れてきたのか、二人が乗ると車は音もなく動き出した


「ねぇ、彩・未来 飲み物何がいい?」


「あ、えっと緑茶?」


「わ、私は南朱と同じものを」


「畏まりました。ただちにお淹れいたします」


運転席からスピーカーごしに直哉が返事を返すと


「えっ!!あの場所さえ教えてもらえれば自分でいれます!!」


「お、お気遣いはありがたいのですが、自分達でやりますので!!」


また、前から笑い声が少し聞こえた。


彩と未来は緊張しすぎて気づいていない見たいだけど。それにしても直哉はたち悪いよねぇ~緊張してる二人をからかって遊んでるんだから


「直哉。私達のことは私達で行いますので貴方は走行することに集中なさい」


「……畏まりました。お嬢様のおっしゃる通りに」


南朱は軽くため息をついてから備え付けの冷蔵庫から二人が良く飲んでいる炭酸飲料や100%果実・チップス系の物を机に置き


「二人ともいつまで固まってるの!さっさと課題終わらせよう?」


南朱はドリルや読書感想文・数英プリントを取り出すとさっさと解き始めた。南朱が数英プリントの5分の4終わったところで、二人は我にかえり


「あっ!?南朱もう数英終わるじゃん!!」


「えっ?そんな!?せっかくだから教えてもらおうと思ってたのに」


「二人が固まってたからだよ!私、ちゃんと声かけたもん!」


「今からでいいから英数教えて!!」


「英語の所だけでいいので教えてください!」


「えぇ~じゃあ英語は教えるから数学は、未来に教えてもらって」


「ええ~!?未来の教えかって解り辛いからなぁ」


「酷いですわ!それなら化学教えませんよ!」


「冗談だよ~」


何やかんやで英数プリントを3人ともが終わらせ南朱はドリル系の物までさっさと終わらせた


ふぅ~あとは読書感想文だけだね!これなら帰りに読んでも間に合いそう


南朱は二人の集中力が切れた頃を見計らって


「じゃあそろそろ昼食にしよっか」


「やった!!やっとご飯だ」


「………流石に疲れました」


直哉が近くのパーキングエリアに車を停めると


「お嬢様。ご所望の物はございますか?」


う~ん特にこれって言ったものは思いつかないね


「…そうね。特にこれって言った……もの……?」


南朱はふと視線を二人に向けると唖然とした表情でこっちを向いていた


あっちゃーいつもの癖で直哉に買いに行かそうとしてたわ!


「お嬢様?」


訝しむ直哉に


「気が変わったわ自分で見て選ぶことにしますわ」


「………畏まりました。では、車内に1人残し私と護衛2人を連れて参りましょう」


「えぇ。分かったわ」


「ねえ、南朱。一つ聞きたいんだけどさいつもは買いに行ってもらってるわけ?」


「うん。お父さん達が過保護すぎて、誰かが私の希望を聞いて買いに行ってくれてるよ?」


直哉が扉を外から開け直哉が手を差し出すので右手で彼の手を掴み車内から下りると


「車から下りるのにもエスコートしてもらってるの?」


未来の質問に


「うん。外に出たらそれなりに振る舞うように言われてるから」


「なんだか、次元が違う世界に来た気分」


南朱は二人の様子に苦笑いを浮かべ


最初、私もそう思った!


と一瞬遠い目をしたがすぐに戻し下りてきた彩と未来そして前後に護衛。南朱の右横には直哉。適当に見て回ったあと結局バーガーを食べることにした。それを見て直哉がグチグチと言ってきたがスルーし再び車内に戻りチップスなどを軽食にはさみながら再び勉強した


叔父様の旅館に着いたのは16時前だった


「南朱お嬢様。本日は遠渡遥々ようこそお越しくださいました」


「ええ。お久しぶりですね奈南(なな)さん。本日から2泊3日よろしくお願いしますわね」


「はい畏まりました」


叔母さんは私の後ろにいる二人を見て


「ところでそちらのお嬢様方はどなたでしょうか?」


南朱が答えるより早く直哉が口を開いた


「初めてお会いします。私は南朱お嬢様の専属執事 兼 従者 の 朱院 直哉(しゅいん なおや)と申します。そちらに居られるお嬢様お二人は、南朱お嬢様のご学友の 西崎 彩 様と 星野 未来 様です」


「西崎様。星野様。南朱お嬢様のご学友とはいざ知らず、ご挨拶が遅れましたこと誠に申し訳ございません。立ち話もなんですからお部屋にご案内させていただきます」


直立不動になっている二人を尻目に


「ええ。お願いするわ」


部屋へ案内させた。もちろん護衛二人は今日から泊まる部屋の安全確認にすでに向かっていた


「南朱お嬢様。少し見ないうちにお美しく成られましたね」


「ふふふありがとう。日々精神してきたかいがありますわ」


とまぁ奈南さんとの腹の探りあいに近い事を部屋まで続き部屋に入ると座布団に南朱達は正座する


さぁこっから()()長いね


「改めまして、私はこの旅館の女将をしております 茜沢 奈南(あかねざわ なな) と申します。これからこの旅館の説明をさせていただきます」


これから30分後


「と言うわけで、朝食は朝の8時 昼食が必要でしたら11時30から14時30 までの間でしたらフロントにお申し付けください。夕食は19時にお持ちいたします。では、ごゆっくりおくつろぎください」


奈南さんが出て行くと彩と未来は足を伸ばし


「久しぶりに正座したよ!!」


「わ、私ももう立てない」


南朱は普通に立ち上がると


「ちょっと電話かけてくる」


と言って直哉を連れ雪の奥地に立てた()()()()()()()に入りスキー用品を3人分取り出しそれを直哉に明日の朝運ぶように告げ再び彩と未来のいる部屋へ戻った


あと1話今日中に頑張ります!!

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