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トカゲの尻尾

南朱の予感と裏腹に敵襲も少なく、あったとしても新月が排除しに行き大雅や南朱達は最後の南側へ進路を向けた


南朱は後ろから助手席に移動し片手にスマホを持ち


「大雅。聞こえてる?」


はぁ~このまま何事もなく終われば良いのだけど


『姉さん。聞こえているけど何かあった?』


「う~ん特にないけど、そろそろ動き出しそうな気がしてね」


ストーリーと別の動きしているから起こらないとは思うけど彼が乗っているから…………ねぇ~


南朱はバックミラーごしに防音ガラスを挟んだ後部座席で生徒たちに話しかけながら此方に視線を向けてくる彼を鏡越しで行動を見張っていた


『姉さん、僕も降りた方がいい?』


確かに大雅が見張っていてくれたら楽だけど2階からしか見れないからねぇ~


「……いいえ、上から学園と回りの様子を見て異常があったら知らせる。今はそれだけで大丈夫よ」


『……わかったよ。姉さんがそう判断するなら僕は従うけど、本当に何かあったら僕を呼んでくれるよね?』


しぶしぶ了承し、姉を心配する大雅に苦笑いを浮かべながらも


「ええ、もちろんよ。もしもの時は頼りにしているわ」


通話を切るなり新月を呼び出し


「彼に変わった動きは?」


「ない………と言いたいところだが先程からお嬢の行動を頻りに気にしている」


「そう」


やっぱりいろいろ変えても無理なのかな?私が仕組んだことじゃないけどせめてもヒロインが傷ものにならなければ良いけど


南朱の顔に憂いが窺えたのか新月は頬をかきながら


「お嬢、何か心配なのか?いつもの自信ありまくりなお嬢じゃないから気持ち悪いです」


はぁ~。例え自分の影で一番の腹心であってもここまで感情を読み取られ、あたかも心配させるなんて主失格ね


南朱は深呼吸を一つしてからいつものように


「なによ!?気持ち悪いって!!そんなに仕事増やされたいなら気を使うのをやめて増やしてあげるわ!」


新月は一歩下がるなり


「これ以上仕事増やされたら休憩すら出来ない!!」


二人ともが纏っていた固すぎる空気が霧散しほどよい緊張感になった頃を見計らい


「新月。これから私が囮になりますが、合図をするまで何があっても行動にうつさないで。彼等の目的が判り次第彼等の捕縛を」


新月は南朱の右手を取り


「わが主の仰せの通りに」


月光花は既に何処かに隠れており後部座席のバーには東よりの南側に住んでいる生徒が2人と原先生がいるだけだった


「朱雀大路嬢」


助手席から出てきた南朱に声をかけたのは原先生だった


「原先生、どうされましたか?」


南朱は二人の金持ち息子達と原先生の間のソファーに座り紅茶をひと口


「いやはや流石は大4家ですね。至り尽くせりで驚きました」


扇子で口許を隠しながら笑みを浮かべながら


「堪能して頂いてるようで何よりですわ」


南朱は左隣に座っている男子生徒に


「もうすぐで貴方達の親御さんが待っている場所に着きますわ」


「はい。何から何までありがとうございます。本来ならば、こうやって震えているだけでなく先輩として行動をおかさなければならないところをお恥ずかしい限りです」


下を向きながら話す彼に優しく


「いいえ、こう言うことの対応に馴れている私達大4家が立つのは適材適所ですわ」


彼はうつむいたまま


「ありがとうございます」


と答えると後ろから


「朱雀大路嬢はお優しいですね。ですが、それが仇となり敵まで助けてしまうのですよっ!」


「ッキヤッ!?」


いきなり体が引っ張られ後ろに倒れると鍛えられた男性の筋肉にあたり、左手で肩を押さえられいつの間にか両手をネクタイで括られ首もとにはナイフが当てられていた


南朱の悲鳴でさっきまで話していた彼とその隣で本を読んでいた男子が南朱の状態に唖然としていた


「「原先生!?」」

「何故あなたが!?」


彼は馬鹿にしたように鼻で笑うと


「お前たちのようなボンボンに俺ら平民の気持ちがわかるかよ!!お前らのせいで失業し彼女にはフラれるわ金がなくなり住む家さえも無くなる!!お前らにこの辛さが分かってたまるか!!」


原先生の右手に少し力が入り南朱の皮膚を傷つけた


「「ヒッ!!」」


血を見て息を呑む彼らと助手席と車上からの殺気で冷や汗を流す南朱・激怒し叫びまくる教師。何とも言えないカオスの状態を作り出していた


「何が目当てです?」


平然と問いかける南朱に眉を寄せる彼は警戒しつつも


「大4家の奴等に屈辱をあじあわせ、それを全国ネットに流す」


って言うことは、私の社会的地位と財力を激減させる事が目的ね


「それが貴方の目的だとしても他の方々はどうなのかしら?」


彼が南朱に意識を持っていかれている間にSOSを発信させようと本を読んでいた彼が動き出すが


「お前、助けを求めようとすんなよな!」


原先生は南朱を引きずるように連れて行くと彼等の携帯を奪い取り自分のバックにしまった


南朱の両手首には赤いネクタイの痕。首にはナイフで少し切れて流れた血と切り傷


さらに殺気が強くなり南朱ですら危機感を覚えるなか


『ピピッ』


と言う音が微かに鳴りそれを合図に月光花は原先生の背後にストッと降り無力化。新月が南朱の側に駆け寄り傷の手当て


それが一段落着いた時には生徒二人は気を失っており、親御さんとの待ち合わせ場所に着いたにもかかわらず目を覚まさない二人は新月が丁重に親御さんへ手渡した


「姉さん。学園から青の閃光弾が打ち上がった………………よ!?姉さん!!一体なにされたの!???首もとの傷と言い包帯に巻かれた両手首!!」


あまりにも慌てふためく大雅が可笑しくてクスクス笑っていると


「笑い事じゃないよ!!誰がやったのさ!!」


南朱が黙秘を貫いていると


「あの剣道の教師ですよ」


「「なっ!?」」


新月の裏切りに南朱は驚き大雅はまさか教師が!!ってことに驚いた


それから自宅に大雅を無理矢理降ろし南朱は再び学園に戻った



南朱は体育館への瓦礫道を新月と共に令嬢としていいえ普通の人としてあるまじき早さで駆け抜けて行く


「東鵺・西雅さんご無事で何よりですわ」


「あぁ。南朱じょ……………!?」

「南朱、はやかっ…………!?」


二人とも振り向くと同時に固まった


どこかおかしいかな?


新月に視線を向けると口もを覆い肩を震わせていた


「あの、何か可笑しいでしょうか?」


南朱の問いに東鵺が


「南朱!!その服装でこの崩壊した瓦礫の中走れたのか!?しかもそのヒールで??」


なにを驚くことがあるの?


「えぇ、そうですが……?」


「南朱嬢、とてもお似合いですが場違いでは?」


やっぱり知らない人にはそう思うのかな?


「西雅さん。普段はこの服装で対応しているためこれ以外では違和感がありまして。……それにこれなら大量に武器を仕込めるので楽なのです」


「こっちも終了……?」


背後からの声に南朱は振り向き


「お疲れ様です北翔さん」


北翔さんは頭を抱えている西雅さんと呆然としている東鵺・()()()()()()()()を着ている南朱を見て瞬時に悟ったらしく


「武器に気づかれにくくて良いねその服装~」


「そうでしょう!!この服装で今まで一度もばれたことがないのですわ」


「西雅さん、後はよろしく~僕はそろそろ眠いから~じゃぁまたね」


早速面倒事を押し付けて帰って行く北翔さんに手を振りながら


「過激派の本来の目的は何でしたの?」


「申し訳ない。頭の可笑しな子に捕まって自害させてしまった」


西雅さんに続き東鵺が


「高瀬を狙ったって事は聞き出せたが誰が仕組んだのかがわからない。北翔さんの方は襲撃を対応する事に精一杯だったらしい。それで、南朱はどうだった?」


これじゃあとかげの尻尾切りね。ストリート通りに行動を起こしていない私じゃなければ誰がやったのか。それに()()()()()()()()()()()に成るなんて珍しいかな


「えぇ、私の方は一人捕獲して今ごろ訊問されている頃だと思うわ。それに黒幕についての情報を知っている可能性は低いと思うの。聞き出せたのは『私達大4家を屈辱を味あわせること』だと 剣道科 原 将司 が言ったわ」


「まぁ、完璧に逆怨みでしたけどね」


南朱の後に新月が付け加え


「新に情報が入り次第伝えますわ」


南朱は北翔さんと同様に後の事を西雅さんと東鵺に任せ車内に戻ると


「新月・月光花」


「はいはい分かっておりますよ。黒幕と過激派に接触した者をあぶり出すんでしょう」


「さすがは新月ね。って事で貴方達の仕事を増やしてしまうのは悪いと思うけどよろしく頼むわ」


「「諾。我らの主が思うがままに」」


南朱はソファーに凭れるなり


はぁ~学園の再開はいつになるのやら


と嘆くのだった

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