過激派
ようやく軟禁状態が解けたのはあれから1週間がたった日のことだった
あれが起きたためもちろん大雅の影はまだ早いと判断され連れていけなくなった。この日も大雅の護衛(監視)の為、月光花から二人を大雅にあてた
さぁ~てと。次のスチールイベントは、体育の時間のはず
南朱がいる場所は体育館の二階にある観客席だ。いつもなら球技に参加するが、この日のイベントを見るには授業をサボらないと見れないからだ
あっ、中山君が入ってきたってことはそろそろ彼らも入ってくるかな?
それに今日は特別な日学園に通っている東鵺は勿論のこと一学年上の北翔さん・卒業した西雅さん・中等部にいる大雅。
大4家の跡取りがこの授業中に何故か集まるビッグイベント!
それが何だったか覚えてないけど
「と・う・や・く・ん(ハート)バスケ頑張ってね!愛莉、精一杯応援するからね!」
「高瀬さん、抱きつかないでください」
「だ~って~手も繋いでくれないから」
やっと入ってきた!それにしてもこの子に忠告は無意味だったのかな?例えここに部外者であるパパラッチが入ってこれないほどセキュリティが厳しいとは言え、第三者を雇うことは可能だと言うのにね
………あっ、ほら言わんこっちゃないバッチリ東鵺とヒロインがイチャついてる姿撮られてるじゃない。はぁ~東鵺も油断しすぎよ
南朱は東鵺達を撮った人の顔を写メで撮り新月に貼付して処理を頼んだ
授業が始まり南朱1回目のイベントを楽しみにしていた
試合中、相手ボールを叩いた東鵺だが運悪く東鵺を応援している高瀬さんの方向にバスケットボールが飛んで行った
はぁ!?これ内容が変わってる!このままじゃ脳震盪おこしてしまうじゃない!
幸い南朱がいる方向で試合があったため南朱は二階の真下にいる高瀬さんを守るように前に立った。
南朱は悪戯を思い付いたかの様に微笑むと
来るボールを下にバウンドさせてから、東鵺がいるチームのゴールへシュートした
ふぅーどうにか間に合って良かったわ~もしこの子に何かあったら面倒なことになるだろうしね
静まる体育館に終了のブザーが鳴り響いた。その音に気づき全員が点数を見ると白チームが2点差で勝利していた
歓声が聞こえるなかそろそろ来る北翔さんと綾瀬のイベントが気になった
もう一度2階へ上がり体育館の入口を見ていたら
「南朱、さっきは助かった」
後ろにいる声の主に南朱は淡々とした口調で
「たまたま私があそこにいたから行えただけですわ。東鵺様は少々、気が緩みすぎだと思いますわ」
「気は緩んでなんかない!!しっかり周りのことをみてるぞ!」
「それならお気づきだったと?それをスルーしてあの様な写真を世間に撒き散らすおつもりだったと言うことですね?」
「ああ、そうだ!!そうすれば、引っ付いて来なくなるだろう!」
って言うことはあれは処分しなくても良かったってこと?でも処分しなければ朱雀大路家に泥をかける事に成ってしまうから
「………い!」
こちらから破棄すると伝えた方がいいかな?
「おい!南朱聞いてるか?」
煩いわね!こっちは今後のことを考えてるって言うのに
「何かしら?」
「何かしら?…じゃないだろう!なぜお前が知っているんだ!?」
「あれは東鵺様が頼んだもので間違えないのですね?」
彼は渋い顔をしながら
「あぁ、あれは俺が頼んだものだ。お前のためにな」
私のため?わざわざ他の女性で格式の低い彼女に婚約候補が取られたと言う写真をどうしたら私のためになるのかしら?
「意味がわからないわ。あんな者まで雇って私との婚約候補を破棄したいのならお父様に言えば降りれますのに」
「………はぁ?お前、何か勘違いしてねぇか?てかなんの話をしてるんだ?」
今さらなにをいってるの?
「何の話って、パパラッチを東鵺様が雇いわざわざ高瀬さんとラブラブシーンを撮らせ世間に流そうとしたのでは?って言うお話ですわ」
「………はあ!?俺はそんなバカなことしねぇよ」
「それよりも、そろそろチームに戻った方がよろしいのではなくて?」
東鵺は視線を下のコートに向けると試合が終わったところだった
「……チッ、昼に話がある待ってろよ」
南朱の返事を聞かずに東鵺は次のコートへ向かった
はぁ~いつになったらイベントのシーンが見れるのかな?
東鵺チームが6点リードで 第3クウォーターをはさんだところで、外が騒がしくなっな
慌てた様子で入ってきたのは、学園長と大雅・北翔さん だった
「皆さん、静かに!今から言うことを確実に守り避難してください!」
友達と視線を合わせ困惑している人々がいるなか、南朱と東鵺は静かになおかつ素早く学園長の側にいる大雅と北翔さんのもとへ移動を開始した
「過激派組織がこの学園を狙い進行してきました。そのため皆さんには、安全通路を確保しながら自宅へ帰っていただきます」
ざわつく中南朱と東鵺は北翔さんに詳しい内容を聞き出し小声で
「大4家の送迎車で皆様をお送りしてはいかがですか?」
この案に異議を唱えたのは大雅と東鵺だった
「姉さん、それだと僕達の安全が守れない」
「大雅の言い分も最もだが南朱、それだと一斉に狙われると対処が出来ないぞ」
「…いや、それで行こう」
北翔さんの許可に東鵺と大雅が彼の方へ向いた。南朱は微笑み新月にメールを送り増援を頼んだ
「南朱嬢、貴女には何か打開策があってこの案を出したのでしょう」
南朱は大4家の長女としての表情を作り
「お察しの通りですわ。今、私の影と護衛の皆さんに増援と輸送車両をお願い致しましたのでしばしお待ちくださいな」
「相変わらず手回しが早いですね南朱嬢」
「ふふふ、これからの事を皆さんにお話しなくてはね」
北翔さんが学園長からメガホンを借り
「私は高等部2年Aクラスの慎玄武 北翔 と申します。これから大4家である私達が誘導しご自宅まで皆さんをお送りしますのでご安心ください」
学園長が縋り付く様に
「ほ、本当によろしいのですか!?」
「勿論です。大4家として君臨している以上大切な方々を守り通すのは私達の使命ですから」
北翔さんからメガホンを受け取り大雅と共に一歩前に出ると
「皆さん 改めまして、私は高等部1年Aクラスの 朱雀大路 南朱と申します。お隣にいるのは私の弟」
「朱雀大路 大雅 です 中等部1年Aクラスに学籍を置いています」
場違いなほどの綺麗な礼をし皆の不安を払拭させると
「これから家が近い者同士集まり、東西南北の4つに別れてもらいます。そしてもうすぐで到着する車に乗って貰います
私達はその4車に一人ずつ乗車し皆さんの安全をお守りいたしますわ」
4方向に別れグループを作っていく光景を見ていたら一人の女性がこちらに向かってくると
「東鵺君~愛莉ぃ怖ーい!こうやってくっついていてもいい?」
南朱は誰も気づかないようにため息をつき、大雅は目の前の光景に呆然とし北翔さんは…………凄い殺気で東鵺を見ている
東鵺はやんわりと
「高瀬さん、くっついていたら貴女や他の人達が守れなく成ってしまうから離れてくれないかな?」
「じゃ、家に帰るまで側にいてもいい?」
「………えっと」
鬱陶しい状況が長引きそうなので
「側にいるぐらい許してあげてはどうですか?彼女も怖くて仕方ないようですしね」
「だ、だけど」
とどめといわんばかりに北翔さんと大雅からも
「女の子を守ることもできないのですか?」
「東鵺様……それは流石にひどいと思います」
追加射撃に東鵺は彼女を側にいることを許した
長いので途中で区切りました




