梅の花茶会 前編
ヤバイ!話が全然進まない
お茶会、前後編で終わるかな?
南朱の専属侍女であり侍女長の 朱峰 百合花 によって若葉色の着物を着付けられ、髪型は後ろでお団子にし梅の簪を付けた
「さぁ、お嬢様。後は、目元にアイラインを引けば完成です」
衣装部屋の端にある化粧台に座っているだけの南朱は大雅の事を考えていた
「ねぇ、百合花 」
侍女長の百合花は、手を動かしたまま
「はい、なんでしょうか?」
「大雅をこの会に出しても大丈夫かしら?病み上がりの体に7時間キツイと思うのよ。それに、怖い思いをしたばかりなのよ!それなのに、あの中に参加させるなんて酷じゃないかしら?」
百合花は、一度持っている物を置き南朱の目線の高さまでしゃがむと
「お嬢様。大雅様がご自分でご出席なされると申されたのでしょう。その大雅様の意思を無視されるつもりですか?あの方は強い方です、それに何かあれば東鵺様・北翔様・西雅様がホローなさってくれるはずです。それにお嬢様なら上手く立ち回れるはずですわ。」
「……そうよね。ありがとう百合花!」
主の柔らかい笑顔を微笑ましげに見つめながら
「どういたしまして。さぁこちらの鞄をお持ちになって、ストールを巻いたら完成です」
着替えが終わり、衣装部屋から自分専用の接客室に入るとそこに待っていた人が立ち上がった
「……疲れてない?」
心配そうに見つめる彼に
「えぇ、このくらい大丈夫よ。私よりも大雅、貴方は大丈夫なの?今日は、私達全員が剣道で試合があるのよ」
「大丈夫だよ姉さん。ジェット機の中でゆっくり寝させて貰ったからね」
「……そう。でも無理はしないこと分かった?」
「分かったよ姉さん。姉さんこそ無理しないでよね」
「ふふふ 分かっているわ。さぁ慎玄武家に行くわよ」
大雅がスッと左手を差し出してきた
「美しきお姉様。僕に、エスコートさせてもらえる名誉を下さいますか?」
本当、大雅は大人になってきたね東鵺も成長してくれれば良いのだけどふぅ~
「えぇ、お願いいたしますわ」
右手を差し出すと大雅は、軽く握り歩き始めた
お母様とお父様は、1台目のリムジンにすでに乗り込んでいると報告がきた。南朱と大雅は、お互いを見ると
「お父様やお母様が居られる方に乗る?…………それとも私のリムジンに乗る?」
大雅は、分かりやすく喜び
「姉さんのリムジンに乗って良いの!!」
そばにいた新月に回すように指示をした
「えぇ、構わないけど?何をそんなに喜んでいるの」
「だって姉さんのリムジンって『最高の乗り心地だ』って東鵺兄さんが言ってたから、一度乗ってみたかったんだ!」
東鵺、またおかしな事を吹きこんだのかな まぁ、別に乗り心地の話なら構わないけど
「そう。さぁ、来たわ」
新多が扉を押え大雅がエスコートしながら南朱のリムジンに乗り込んだ
◇◇◇◇◇
梅の花茶会は、4大お茶会の1つで年に一度 《桃の花茶会・梅の花茶会・桜の花茶会・薔薇の花茶会》のどれかを行う。
桃のお茶会は、青龍寺
梅の花茶会は、慎玄武家
桜の花茶会は、白虎鳶寺で
薔薇の花茶会は、朱雀大路家で行われる。
お茶会は、各大4家の本家のみが集まり親睦を深め息子や娘の婚約を進めようとする子どもにとってめんどくさい物でもある。親は、話ながらもお互いの腹を探り合い大4家のトップに立とうとしている。
必ずと言って良いほど、このお茶会は武芸で息子娘を競わすプログラムがある。それに勝てば、次はその娘息子の家がお茶会を開くと言うもの。子どもには告げられていなかったが、その法則を知った彼らは平等に巡るように仕向けていた。
親は、その事を知らず暢気に策を考えているのだった
◆◆◆◆◆
慎玄武家別邸で開催される梅の花茶会につとお父様・お母様が先に降り、乗っていたリムジンがその場所を退く。南朱と大雅が乗ったリムジンが止り、大雅のエスコートで南朱が降り両親のもとへ向かった
「お父様・お母様。今回はどの様に?」
大雅がいつも通りに作戦を聞き始めた
「そうね、今回は剣道と聞いたわ。貴方なら勝てるでしょう?」
「はい。お母様」
大雅とお母様が作戦につき話始めるとお父様が手招きし側によると
「南朱、大雅のことありがとう。それにしても流石我が愛娘だね!短時間で、大雅の場所を特定しその敵まで撃退したのだから」
嬉しそうに話すお父様に
「でも、大雅にあれの事がばれてしまいました。そのため中学生に成ったら自分で探さなければならないと言って誤魔かしました」
「まぁ、それは仕方ないね。後々こちらで考えてつけるつもりだったから それは大丈夫だよ。それよりも、今回の武芸はどうするんだい?」
そう、問題は此方なんだよね~新多に頼んで持ってきては貰っているけど………お母様がお怒りになる気がするんだよね。3年前の薙刀は、許されて何で剣道はいけないんだろうね?
「どうにかなると思いますわ。私が出るのは後の方ですもの。大雅と北翔さん その勝った方と私 東鵺と西雅さん 勝った方と私 ですからどうにかなると思いますわ」
「じゃあいつものように楽しみにしてるよ。負けても勝ってもいいからね。可愛い南朱」
「はい。お父様」
そう。今回は、誰が勝っても構わない。またサイクルが初めからになるから、この時だけお互いが本気で出来る。まぁ、前世の記憶が戻るまで負けていたけどね
話が終わった大雅を連れ皆のもとへ向かった
各家に挨拶しなくて良いって楽だよね~




