誓い
久しぶりの投稿です
西雅さんの自家用ジェットにのると西雅さんは、大雅を抱き抱えるとベッドルームに連れていった。
その間、北翔さんと南朱は西雅さんのお世話役 繁人に持てなされ紅茶を飲んでいた。
新月、どこへ行ったのかしら?なにも頼んでいないから原月としての仕事を行うはずよね。なにか月光花の方にあったのかしら
「南朱お嬢様、お久しぶりでございます。最後にお会いしてから何年経ちましたでしょうか。私の事を覚えておられますかな?」
見た目は、4・5十代。実年齢は、60代のスラッとした男性が優しげに話しかけてきた。
「ええ、お久しぶりですわ 繁人さん」
「私の事を覚えておられたのですね!?」
「もちろんよ。貴方に会ったのは、私が4歳の頃でしたわね」
「そうですとも!あの頃は、舌足らずで私に挨拶をしてくれました。」
「今となっては、お恥ずかしい事ですわ。それよりも、なにか言いたいことがあるのではなくて?」
「……さて、なんの事ですかな?」
先程までの穏やかな空気が一変しなにかを探り合う朱雀大路家 長女と白虎鳶寺家の分家 白夜家元当主 の顔になった
「ふぁ~僕もベッドルームに行ってくるよ。」
北翔さんは、心配げな視線を送ったが南朱は軽く微笑んだだけだった。
「繁人さん、そちらの席に腰をお掛けになってくださいな」
「…………では、お言葉に甘えて失礼します」
二人とも無言で紅茶を一口飲むと
「それで、貴方は私に何を言いたいのですの?」
「……探り合いはお互いに止めましょう。その代わり、嘘偽りなく此方も話すので南朱お嬢もそうして貰えますか?」
探り合いをしなくてすむのは、有り難いことだけど口約束を信用してもいいのかしら?
「……お互いに何か、契約を交わしませんこと?」
彼は、怪訝そうに
「契約……ですか?」
「えぇ。貴方が嘘偽りなく話す保証がありませんわ」
彼は柔らかく微笑むと
「分かりました。私は、白夜家元当主として、白虎鳶寺家の時期当主である西雅様に誓い嘘偽りなくお話いたします」
彼は、懐から西雅さんから渡された家紋と白夜家が先祖代々持つ刀を取り出し南朱の前に置いた。
南朱は、それを見るなり自分の首から代々朱雀大路家長女が受け継ぐネックレスと短剣を繁人の前に置いた。
「私もこの朱雀大路家長女が受け継ぐ家宝に誓い嘘偽りなくお話いたしますわ」
お互いの誓う物を交換するとその二つは共鳴するようにくっついた
この契約──誓いは、豪族にとっては死より重い物とされている。嘘偽りをつくと何故か真っ赤に染まり、夜な夜な戦慄するはめになる。あげくのはてに一人一人と家族が消えて行くと言う曰く付きの品物。
「これで良いわ。繁人さん、貴方は私に何を聞きたいのかしら?」
「……南朱お嬢様が何故このアイランド国に来られたのですか?」
「どこまで貴方が知っているか分からないけど、この国に来たのは大雅を助けるためよ」
繁人は、南朱が持っている家紋が反応を示していないことを確認すると
「何故、大雅殿がこの国に居られると思われたのですか?」
「教えてくれた人がいたからよ。次は、私が聞く番ね」
「………分かりました」
「何故、貴方がここに居るのかしら?」
彼は、眉を寄せると
「…………ここに来るように言われたからです」
「貴方の後ろにいる黒幕は マルタ国の大統領元補佐官ですわね?」
元白夜家の当主とは言え作った笑みなどを浮かべていたはずが、この問いに関しては目を丸く見開いていた
「……な、何故お気づきになられたのですか!?」
南朱は、作り笑顔を深めると
「誓いを解除」
すると彼が持っていた南朱の物が2つに戻り、南朱が持っていた彼の物も二つに戻った
南朱は、自分の物を返して貰うと個室に向かいながら
「彼等には二度と近づかない方がいいわ。彼らは、ネットウイルスだけでなく北翔さんや大雅まで狙ってきたわ。これ以上は、貴方の大切な彼にも被害が行くわよ」
頭を抱えている繁人を置いて個室に入っていった
◇◇◇◇◇
空港につくと朱雀大路家のリムジンが停まっており、それに大雅と南朱が後部座席に従者用の部屋に新月が乗り込むと自宅へ向かい進み始めた
大雅が突然切り出してきた
「ねぇ、姉さん。どうして居場所が分かったのさ」
「教えてくれた人が居たからよ」
「それって、あのとき屋根裏にいた人達?」
「そうとも言えるし違うとも言えるわ」
「あの人達は姉さんのなんなのさ!」
南朱は、ずっと窓の景色を見ていたが
「そうね。そろそろ教えておくべきかしらね」
大雅の方へ向き直り
「彼らは、私の影よ」
「………影?」
「そう。朱雀大路家は性別とはず、中学生になれば自分の影を見つけなければならないわ。そして、側近や婚約候補もね」
「……まって!姉さん、それじゃ東鵺兄さんや西雅兄さん・北翔兄さんも自分で決めたの!?」
「いいえ、唯一長女だけが婚約候補を選ぶことが出来ないのよ」
「姉さんの側近って誰なの?」
「今のところは、原月 新多 か側近よ」
大雅が口を開く前に
「さぁ、着いたわ。急いで梅の花茶会の支度をしないと行けませんわね。今年は、慎玄武家で行われるわ。だから植物と似たような色合いを選んでちょうだいね」
それだけを伝えると新月の手をとり車内から下りると婆やとその他侍女を連れ自室へと戻った




