看病
別荘についた直後から大雅は、よっぽど神経を使い疲れていたのか高熱を出寝込んでしまった。
医者に見せると
「過度なストレスのせいでしょう。しばらく安静にしていれば、熱も下がりますよ。」
と言って出ていった。
ベッドで頬を赤く染め、苦しそうに息が上がっている大雅の頭を撫でながら
「迎えに来るのが遅くなってごめんね、大雅。熱が下がるまで側に要るからね。」
南朱は、寝ている大雅の側に座り手を握った。
深夜間近に成ると東鵺・北翔さんが、帰ってきたが婆やに頼み 寝ていると告げてもらい。もちろん、大雅を取り戻したこと等を黙ってもらった。
食事は、新月に運んでもらうように指示をだした。南朱がお風呂へ行くときは、婆やが大雅の看病を変わってもらった。
誰もが寝静まった頃、天井から一人の黒服が降りてきた。
南朱は、手を離し後ろ髪を引っ張られる思いで黒服を連れ自室に戻った
その人は、極わずかな少数民族の母国語で
《朱雀大路家当主より伝言です。早く戻ってくるようにとの事です。》
大4家の集まりまで後3日有るはずよ?それに、まだこちらに来て初日……いえ、深夜を回っているから2日目ね。2・3日と言ったら3日目にいつも帰ってたのに何故?
《理由は仰っていたかしら?》
《はい。大雅が、風邪を拗らせたなら自宅で看病した方がいい。 と仰せでした。》
はぁ~。何処から漏れたのでしょうね。
『月光花』
南朱の左後ろへ袖もとに『青白磁』色を着けた黒服が降りてきた。
『この者と共について戻り、お父様に3日まで戻らないこと。こちらの国を大雅に観光させたい。と言うことを伝えてきなさい。』
『諾』
《貴方と共に彼も戻します。彼には、3日まで戻らないこと。大雅に観光させたいこと。を告げるように言いました。ですので、共にお戻りなさい。》
《………諾》
彼らが姿を消し南朱は、大雅の元へ戻ろうとすると扉が開き
「さっきの話し相手は誰だ?」
薄い水色の寝間着をきた東鵺が居た。
「東鵺、こんな夜更けにどうかしたのですか?」
彼の鬼の形相に驚き後ろへ下がっていくと『こつん』と背中に冷たい感触が伝わった。
「もう一度聞く。さっきの話し相手は誰だ?」
夜更けに、誰かと話していたのが常識はずれだと言いたいのかな?でも、仕方ないじゃない。もしもの事態のときに、聞かなかったがために後手に回ると挽回が大変なんだから。
東鵺は痺れをきらしたのか、南朱の後ろの壁に手をついた。
「答えろ、南朱。」
「お父様からの伝言でしたのよ。」
「お前の携帯は、ベッドの上に有るだろう。」
私が、何していようが関係ないでしょう!それに彼らの事を言えないのにどう言えって言うのよ。
「さっきほど、伝言 って言いましたわよ。誰も 電話とは言っていませんわ。それに女性の部屋に入って来ないで下さいな。」
東鵺は、ばつの悪い顔をすると
「悪かった。」
と言って部屋を出ていった。
一体なんだったのよ。
南朱は、気を取り直し大雅の元へ戻り手を握ったままいつの間にか寝ていた。




