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舞踏会①

日が沈み始めた。


門の前に止まっている2台の車。


白塗りのリムジンには北翔さんと南朱それに護衛は月光花の副隊長 種南紫たねなしが乗り。

黒塗りのリムジンには、東鵺と新多(新月)が護衛として乗っている。


向かう先は、今宵開催されるパーティー。朱雀大路家の別荘から車で15分から20分程度で着くやたら近い場所にあるウェールズ公爵邸。


南朱は、近くに座っている北翔さんに気付かれない様に遠回しの単語を使って月光花の種南紫に話しかけた。


「ねぇ、種南紫。」


ドアの近くにいた種南紫が南朱の前で膝をつき


「はい。何でございますか?お嬢様。」


「猫は元気かしら?」→『大雅は元気かしら?』


「外に出たがっていますが今は、大人しくしております。」→『自ら逃げようとしていますが、機会を狙って静かにしておられます。』


「そうなのね。」


南朱は、窓ガラスに写る北翔さんの様子をこっそり確認しながら


「折角だから会いに行こうかしら?」→『折角だから私が、救出に行こうかしら?』


「大変喜ばれると思いますよ。ですが、無理を為さらないで下さいませ。」→『大変驚かれると思います。余り、派手にやらないでくださいね。』


「えぇ。分かっているわ」→『派手にはしないわよ。』


と言う会話が成り立った。


南朱は、種南紫を下がらせると参加する人々の名前と顔を再確認し出した。


◇◇◇◇◇


「南朱さん。着いたよ」


「北翔さん、いつの間に?教えて下さりありがとうございます」


北翔さんは、軽く腰を折り左手を南朱の前に出し


「いいえ。今宵、パーティーのパートナーとしてよろしくねお願いしますね 南朱嬢。」


いつもの穏やかな雰囲気が消え、スマートな紳士に雰囲気が変わった。


「えぇ。こちらこそよろしくお願い致しますわ。北翔様」


微笑みながら南朱は、北翔さんの左手に右手を軽くのせエスコートされながら車内から下りた。


会場に入ると真っ赤なカーペットに5つほど吊るされているシャンデリア。パーティーは立食式になっているため左側は、食事類が置かれ テラスには 椅子と机が一組ずつ設けられていた。


うわ~世界のハリウッド女優に世界の歌姫。今一番勢いのある会社の子息令嬢やアイランド国の高位貴族まで、どれだけ人数が多いのよ!しかも、未婚の女性が圧倒的に多いわね。


内心げんなりしているとファンファーレがなり始めた。


「漸くウェールズ公爵の登場ですね。」


南朱は、「その様ですわね。」と返しながら呼び出した張本人を見定めることにした。


ウェールズ公爵にエスコートされているのがウェールズ公爵夫人ね。たしか【マリア・ラジェル・ギネガ・ウェールズ】ね。穏やかそうに見えて策略家、要注意ね。


その後ろに白のタキシードを着た180前後の笑顔を振り撒いている方がウェールズ公爵の一人息子【アドリフ・ラジェル・ダウク・ウェールズ】ね。チャラそうな人、こんな表の顔で私を騙せるとでも思っているのかしら?



公爵の挨拶が終わり北翔さんにエスコートされながら主催者の元へ向かった。


『ようこそ えんどはるばるお越しくださいました。主催者の アレサンドロ・ラジェル・ダウク・ウェールズ と申します。彼方に居るのが妻のマリアで、横に居るのが我々の一人息子。』


アレクサンドロの隣にいた男性が丁寧……な口説き文句を


『お初にお目にかかります。アドリフ・ラジェル・ダウク・ウェールズ と申します。今宵、世界の神々が嫉妬してしまうほどお美しい女神にお逢い出来たこと なんて幸運なのでしょうか!』


南朱は、表情筋がつりそうになるのを扇子で隠しながら


『うふふ。お上手です事。』


『私は、本気で言っているのですよ。』


初な乙女のように頬を赤く染ながら………とは成らず、ばれない様に少しお化粧で赤くしただけだった。


『まぁ!そうでしたのね。』


『女神様の御名前お聞きしても宜しいでしょうか?』


『あら!わたくしとしたことがまだ名乗っていませんでしたわ。私は、【朱雀大路 南朱 】と申しますわ。以後お見知りおきを。』


裾を軽く持ち上げカーテシーと呼ばれる礼をしてから


『私の隣にいますこの方は』


『私は、【慎玄武 北翔 】と申します。ウェールズ公爵殿、本日はお招き頂きありがとうございます。』


『慎玄武殿、朱雀大路嬢。時間が許す限り存分に楽しんでください。』


『はい。ありがとうございます。』

『えぇ。』


『では、我々は挨拶回りがあるため失礼します。』


『後でダンスを!』


彼が言い切る前に北翔さんを連れ端に行った。


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