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もてなし 準備

投稿遅れてしまい大変お待たせ致しました。


今回は少し短めです。

南朱は、家に入るなり


「電話で伝えたことは、どこまで終わったの?」


南朱専属で、黒の燕尾服を着た執事が側により


「ほぼ全て完成しています。後は、お客様のお好みを把握出来れば内装も終わります。」


「意外に速いわね。その件に関しては、今探りを入れてるわ。」


南朱は執事を連れ、室内を歩きながら指示を出した。


「しかし、お嬢様。何故行きなり御客人を朱雀大路家で、おもてなしすることになったのですか?」


南朱は苦笑いを浮かべ


「あちら側の思わくよ。事情を下手に捕まれるよりも、私が情報を操った方が安全だからね。」


「相変わらず南朱お嬢様は、策士で御座いますね。」


「あら?そう言う直哉なおや暗中飛躍あんちゅうひやくね。」


「お嬢様の方がお似合いかと。」


「失礼しちゃうわ。私は、こっそり策動なんかしてないわよ。」


「そうでしょうか?」


「その話は置いときましょう。それよりも、この小型の噴水にもあちらの国でよく見かける睡蓮を浮かべといてね。」


「畏まりました。」


庭を歩きながらふと思い返した。


こんな話は無かったと思うけど・・・。

私が、内容と違う動きをしているせいで変わったのかな?それとも書かれていなかっただけで、本当はあったのかな?

………今は、それどころじゃ無いね。


「お嬢様。お手紙が届きましたよ。」


「あら、ありがとう。」


直哉が侍女から受け取った手紙を南朱に渡した。


手紙が2枚入ってるね。一枚では書ききれなかったのかな?


手紙の内容を全て読んでからそれを、執事の直哉に渡した。彼は、直ぐに事情を察知し手紙を読んだ。


みるみる顔色が悪くなり苦虫を噛んだように顔を歪め


「知られた と言う事でしょうか?」


「そうみたいね。わざわざこちらの国の言葉で『仲間を助けたければ、東町に来てください。』って書いてあるってことは、私と取引をしろって事なんでしょうね。」


「別の隊を送り殲滅させますか?」


「やめなさい。それをすれば弱味を握られるわ。」


「では、見頃しですね。」


「相変わらずね。平和的解決は貴方の中には無いのかしら?」


「弱者に成れば追い込まれるだけです。それなら殺った方がましでしょう。」


「この場合、あれを殺ればこの国に迷惑をかけるわ。」


「では、あの罠に嵌まるのですか。」


「嵌まった振りをするのよ。上手く行くわ。直哉は、出発の準備をしてきて。私は、もう少し頭を冷やしてから門に向かうわ。」


「畏まりました。お嬢様」


はぁ~厄介なことになったわね。隣国の王子何て出てきてたかしら?


南朱は、庭を散歩してから薔薇のアーチを潜り抜け門に向かった。


「お嬢様。どうぞお乗りください。」


「えぇ。ありがとう直哉。」


直哉の手をとりリムジンに乗り込んだ。


当然のように直哉は、運転席に腰を下ろし


「御ゆっくりとしてください。着きましたらお教え致します。」


「お言葉に甘えさせてもらうわね。」


南朱はカーテンの閉められた薄暗い空間から奥にある事務部屋に向かった。連日の用事で進まなかった課題をこなし始めた。


結構難しいわね。流石難関学園だけあるわ。悔しいけど東鵺が賢いのは認めるわ。


四苦八苦しながらどうにか課題の半分を終わらすことができた。


さてと、一休憩を挟んでから残り半分も終わらさないと。


紅茶で喉を潤しソーサーに戻した時、急ブレーキがかかり 倒れそうになる体に力を入れ堪えた。


な 何があったの?誰か飛び出してきたのかしら?あらまぁ、紅茶が溢れてしまったわ。拭くものは何処に有ったかしら?


南朱は悠長にしていたが、ドアの上にあるランプが赤色に光だした。


警戒ランプが光ってるってことは、狙われているのね。直哉は大丈夫かしら?大勢いたら流石の彼でも太刀打ち出来ないわね。私も出るべきかしら?でも、令嬢は大人しくいるのが一番だと直哉は言ってたわね。ここは、彼に任せて焼き菓子でも戴きましょう。


南朱は、再び優雅に紅茶を飲み始めた。

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