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卒業際2

長らくお待たせ致しました。

今回は少し短いです。

大雅は、大勢の人に囲まれていた。

南朱はそんな大雅を微笑ましく思いながら、時間を取ってもらったことに感謝した。


「南朱嬢。」


声の方へ振り返り


「はい。何でしょうか誠也せいや様」


「まだ、あの事は彼等には内緒なのですか?」


「もう少しだけ、猶予を下さいませ。」


「私共は、とても心苦しく思っているのです。貴女様の努力の功績を横取りしている様なものです。 」


「いいえ。あれらの功績は皆様が、お築きになられた物です。私は、少しの切っ掛けでしか有りません。」


誠也さんは苦笑いを浮かべ


「これでは、埒が明かないのでこの話は終わりましょう。」


「そうですわね。それで、本題は何でしょうか?」


「分かっていましたか。」


「この様なことを言いに来られたとは、思わなかったので。」


「では、本題に入りましょう。」


南朱は誠也の話を聞き終わると


「……そうですか。」


と頷き


「近々そちらに寄せてもらいます。本日は、ありがとうございます。」


「宜しくお願いします。いいえ。ご招待ありがとうございます。では、失礼します」



南朱が誠也のもとを去り、人垣にいる大雅のもとへと向かった。

南朱を見るなり皆道を譲ってくれた。


「お姉様!」


大雅は私のもとに駆け寄ってきた


「卒業おめでとう。大雅」


「お姉様、ありがとうございます。この様なサプライズを催して下さって本当にありがとうございます。」


「ふふふ。良いのよ、私の可愛い弟なのですから。」


「お話し中申し訳ございません。南朱さん。少し宜しいですか?」


南朱は後ろから声をかけてきた女性に


「はい。構いません。」


「席をはずさせて貰いますね。」


大雅にだけ聞こえる声で


「お話ししてくるわね。」


「行ってらっしゃい姉さん。」


私は大雅に微笑んでから女性の元へ行った。



「姉弟でお話し中のところ申し訳ないわ。」


「いいえ。構いませんわ。皆様をお呼びするときにそれなりの、アクシデントはついてくる事は承知していましたわ。」


「前置きは無しで、要件を言うと……。

とある国の政治家が、こちらの弱味を漬け込んできたのよ。」


「大体どの方かは予想が付きました。それで、要件は何と仰られたのですか?」


「……それが、こちらの国にその政治家の息子が留遊されるそうなのよ。」


「それで、大4家の誰かがその方につくって言うことですか?」


「それだけでは無いのよ。留遊と言うのは、ただの表向き。交換留学させて根掘り葉掘り、情報を聞き出すつもりですわ。そして、向こうから西雅を交換留学に指名してきたわ。」


「そうですか。…………。向こう側の策に嵌まりたくは有りませんが、逆にそれを利用致しましょう。留学生のお相手は私が致します。」


「宜しいのですか!?」


「はい。構いませんわ。あちらは、情報を掴むための駒が欲しいようですしね。」


「お気をつけください。それと、西雅を指名したのは何故でしょうか?帰国したばかりですのに。」


「それは簡単なことです。様々な国の知識を持っているから、それを引き出そうとしているのでしょう。」


「成る程。それならばつじつまが合いますわね。」


「このお話しは?」


「勿論皆様には話してありますわ。」


「期間はいつからいつまで かお分かりでしょうか?」


「それが…………3日後に来られるそうです。そして1ヶ月の住在だそうです。」


「分かりましたわ。その方が帰られる しばらくの間皆様は、近づかないようにお伝えください。」


「東鵺様も北翔様もですか?」


「勿論です。大4家が不仲と知ればそこに漬け込んでくるはず、それを巧みに使うのです。」


「しばらくの間は、誰も近づかないように伝達しておきます。」


「宜しくお願い致します。」


「こちらこそ、申し訳ございません。」


南朱は、大雅の元に戻り


「ご免なさいね。少し用事が入ったので、私は先に帰るわ。でも、皆様はまだ居てくださるので安心してね。」


「お姉様お気をつけ。」


「えぇ。お父様にもお伝えしておいてね。」


「分かりました。」


「では、皆様この後もごゆるりとお過ごしください。私は、お先に失礼しますわ。」


前もって頼んでおいた迎えの車に乗り、電話で指示を出した。



見てなさいよ!転生前に培った私の長年技術を!



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