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魔王と芋の反逆劇  作者: 芋魔王
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かくして彼は軍記を書く【プロローグ】・1page~

 木製部屋には涼しげな風が流れては、暖炉の炎が風を飲み込んで明かりをともす、油を喰らって燃えるランプは質素な机とペンと紙、そして椅子に座る黒くきれいな髪の毛を後ろで束ねる男を照らしている

 男は泥だらけだ、真っ黒な作業着を着こみ、黒い瞳の下には黒ずみを作り、しかし少し満足げな笑顔を浮かべて少し明るい机のペンを取った、そうして分厚いを本を開いた、本の中身は真っ白だ


――白紙原本

 白紙の本であり紙の差し替えができる執筆用の本である


 そして男はペンを掴むとインクを付けて本にペンを付けた。







―――――――――――1pageーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【魔王と芋の反逆劇】

まえがき

世界は何とも闇に満ちている、世界平和を目指して戦った人間は、赤く頬を照らし幸せそうに魔族の娘の顔を潰れて死ぬまで踏みつけた、しかしそんな世界でも、いまだ世界を壊そうとするどうしようもない連中はいるものである、彼らは憎むべき相手も守るべき相手もいないのに、反旗を翻さないと進めなくなったしまった、良ければこの日記を手に取った君には、そんなろくでもない者の最後の末路まで見届けてほしい。


―――――――――――2pageーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 人類と魔族の戦争は華歴123年に始まった、そうして人類と魔族の戦争は激化しその戦争は華歴300年で終わりを告げる、魔王は人間の軍に引きずりまわされ、魔族はその人権を失った

 そうして華歴320年、人類は世界全土を支配し、脅威がないがゆえに堕落した文明を気づき上げた、魔領の魔物を討伐し、軽く作物を育て平和に暮らす、ただし、地べたを這いずる四肢のない魔族がいまだに戦後を匂わせる。




 光降る空の下、人間の住み着かない領地、つまり山奥に住み着いてから俺は何年ここで働いたであろうか、俺、モルドットは魔王の息子、現在魔王であり魔族の亡王である。

 今俺は人間のいない荒れ地を開拓した農村に住んでいる、農村にはかつての魔族軍の敗残兵たちが住んでおり、人類に復讐し、魔族復興を心に秘め日々毎日仕事に勤しんでいる。


 俺は歩みを進める、光ある魔族のために

 俺は日々努力する、命ある仲間のために

 俺は日々鍬をもつ、、、、消費期限のある芋のために!!


 ドワーフは鍬を作り、リザードマンが畑を作り、吸血鬼は害獣から作物を守る、この村では各魔族が自分の能力を存分に生かし【芋】を作った。

 そう、今魔族の敗残兵は農業従事者100パーセントのスーパー農家である、各人性質を十分に生かし農作業をするさまはまさに素晴らしいものであった。



 俺は畑から少し歩き、居住地帯に入った、そこには多くの掘立小屋が並び、皆がそこに住んでいる、その地帯は円状に建物が並び、共同の井戸がその中央に置かれていた、井戸は全部で二つあり生活用と農業用に分けてある。


 そんな居住地の中でも一際大きい屋敷、、、といっても素材は粗末なものであり、外観は立派だが掘立小屋である家に俺は入る、ここは2階建てで俺含めて5人の魔族が共同で生活していた、この屋敷は魔王軍時代の幹部が住んでおり、此処の住民は少々、、、俺への凶信者でもあり少々困る。


 屋敷の中はきれいではあるが綺麗な装飾品、花瓶などの小物、シャンデリアなどの王族の屋敷によくある高級品はない、何といっても完全に木製である、しかし質素ながらにドライフラワーが掛けてあったりと少し小洒落てもいる。


 屋敷を進む、廊下を西に進む

 会談を上がり二回に出る

 そして二回をさらに東に進み一番真ん中の部屋に入った


 部屋の中は非常に綺麗である、此処は会議室、今後の魔族がどうするかを話し合う部屋であり、今日は会議日であった、時間はまだ余裕があるというのに幹部4人は既に部屋に付いており、しかも円卓があるというの全員立ってこちらを向いていた


 幹部たちは一人を除き全員緑色の軍服を着ている、眺めのコートに少しダボ付いたズボン、銀色のバッチに腰にかかるサーベルときたものだ、これだけ見れば軍法会議である

 しかし4人並ぶ中の右端はドレスである、というのも彼女は軍服を壊しており、それ以来作業時以外はドレスであった、ドレスは黒くきれいなものであり、敗残兵にはとても見えない


「ふむ、ご苦労!!、席に就け!」


ーーーーーーーーーー3pageーーーーーーーーーーーーー


 俺がそういうと各自起立性を持った歩調で席に着く、そして俺も席に着くと会議は始まった


「うむ、、、芋、、の成長はどうだ、モーゼル」

「・・・今が旬です」

――モーゼル・カーク

 旧魔王軍軍事司令官、戦闘力が高く知能も高い、無口ではあるが完璧な従者であり、白い髪の毛をオールバックにし、赤くとろけそうな鋭い眼は絶えずこちらを向いている、今の階級は芋管理最高責任者だ


「では、シャルロット、芋掘り要員の準備は」

「完璧でございます、愛しの魔王様」

――シャルロット・パトリオット

 旧魔王軍魔王側近、戦闘力は魔王軍トップであり、彼女が先ほどドレスを着ていた女性だ、背丈は小さく肌は雪のように白い、眼は黒と白が反転しており真っ黒な髪の毛は後ろで束ねて下まで延ばす、しかし彼女の種族は鬼であり、小柄ながらにものすごい力がある、現階級は芋ほり隊長である


「すばらしい、販売経路の確保と品質に問題はないな、バーバリオ」

「問題ございません!、魔王様のため完璧な質にしました。」

――バーバリオ・エッタ

 旧魔王軍作戦司令官、頭脳が高く、彼の出す計画性のある作戦は当時の魔王軍の要であった、細身の体にとがった耳、明らかに痩せ気味のそれはかなり胡散臭いものがあるが、それは単純に種族の見た目であり、忠誠心は照れるぐらいにある、今の階級は芋開発責任者兼販売経路立案者である


「で、販売計画に狂いは」

「ありませんね、魔王様、完璧で順調、問題なしでございます」

――アドルット・メアリー

 情報量が凄まじい人物であり、この中では唯一の俺の直属部下であった人物だ、彼女に知らない情報はないといってもいいほど情報を持っており、知的な緑色の髪の毛を首元まで延ばすこの女性はまさに情報の鬼、というものであった、今の階級は販売部長である



 一通り確認を取ると俺は嬉しそうに立ち上がる、というのも喜んだそぶりをしっかりとらないと彼らは本気で拗ねてしまうのだ、こういうのが俺のプレッシャーである


「素晴らしい!!、諸君、これで我々の復讐劇はようやく幕を開ける!!、さあ、、諸君、、芋をほれ、、人類に我らの恐怖を思い知らせてやる!!」


「「「「おおおおおお!!」」」」


 かくして我ら敗残兵の、人類への反逆は幕を開けた、俺は芋を片手に窓の外を眺め魔族復興の光を見ながら、絶対に成功してやると心に誓った。


最後まで読んでいただきありがとうございます。


電子書籍でも実際の本を読んでいる時のように実際の本の1ページ相当で話を区切っています、ページの区切りは約1400文字区切りで、話はページ区切りに合わせ話を切り替えていこうと思っています。

次の話は出来上がっていますので本日中にあげようと思っています。

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