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わがまま姫様と困った部下たち  作者: となえ
序章
1/4

限りある世界

 こんな、悲しいことがあって良いはずがない。

 彼の前に広がるのは、炎に焼き尽くされた、荒廃した大地だった。まわりには、剣や槍などが突き刺さっている。たった今までここが戦場だったことを物言わずにものがたっていた。ほんの寸前まで、神々が雄雄しく戦っていた。

 無謀にも、強大な力を持つ神に人たちは、駒とされ、駒とされた人間同士で争わされ、決着がつかずにとうとう、痺れをきらした神と神の戦いになった。神の力は、一瞬で戦場を火の海とかした。

 逃げ惑う人々、逃げようにもまわりは火の海と化しているので逃げ道もない。傷つき力ないものから力尽きていった。

 彼は、そんな人たちを尻目に火を嫌う幻獣ペガサスの手綱をとり空をかけ、一直線に、神の元へ剣を振り上げ向かっていった。

 恐怖はなかったといえば嘘になるが、やらなければ、どのみち、炎に焼き尽くされ、しぬだけだ。今死ぬぐらいなら、こんなことをしでかした神たちに一矢報いたい。そんな思いが彼を動かしていた。

 彼は正面から向かわずに神の後ろに回り込んだのだが、神の力は強大で、簡単に見えない壁のような物に弾かれた。バランスを崩して地上に落下していくが、彼は必死にバランスを取り直し、地上に刺さっていた剣を一本とりまた神の元へ向かっていった。

神たちは、神たちでまわりを気にせずに争っていた。

目のくらむほどの光を、彼はみつめていた。

(どこかに絶対に弱点はあるはず・・・・・・・)

神たちが激しくぶつかり合う。強大な力と力のぶつかりあい、まわりに竜巻などがおこり、ペガサスの手綱さばきが難しくなる。そうじゃなくても、ペガサスはこの激しい戦場から逃れようとする。彼が手綱を放せば、ペガサスは彼を振り払い落とし逃げていくだろう。

(_____見つけた。行くなら今しかないな・・・・)

彼は、必死で手綱をベルトを鞭代わりに振った。

ペガサスも彼の必死の訴えをききいれるよう、力をふりしぼっていた。

そして、二人、いや、一人と一匹の想いが一緒になったとき、ペガサスは最高速度の音速をこえて光速とかし、神と神の争いでできた、見えない壁の傷を見極め剣を突き立って向かっていった。

やったあ、神の体に剣を突き刺した。そう思って目をあける。そこに広がる光景は、神によって受け止められていた。

「ぬるいわ。たかが駒ふぜいが、神である私に傷をつけられると思ったか。愚か者め塵となって消えるが良いわ」

やられるでも、こんなところで死にたくない生きたいという気持ちが彼を常人じゃない力を発揮させることになり、神の手を切り払い、思い切り剣を振り上げ振り下ろした。

彼は、返り血を浴びて我に返った。神が血しぶきをあげて落ちていく。

「神である私を殺して世界がどうなるか知っているのか。後悔することに・な・・るのだ・・ぞ・・わかっ・・ている・・」

「うるさい。だまれ、お前たちがいても世界は崩壊へたどるだけだ。」

彼は、神に止めを刺す。

「人間ごときが神殺しだと・・・均衡が崩れる。死んでもらう」

もう一人の神が彼めがけて神剣を振りおろす。だが彼は簡単に片手で神剣をうけとめ、逆に切りかえした。何事もなく普通にきれた。そう普通にきれたのだ。見えない壁もなくしかも、神剣をうけとめている。

「神殺しで力をえたか・・おもしろい・・人間よその力で世界をみて後悔するがよいぞ。」

神の声を耳に入れずに止めを刺した。

「後悔か。できるだけ後悔しないようにするだけさ・・・・・。」




そして、つぎつぎと神をころして行く人間が現れた。彼によって神々の戦いの時代が終わった。

彼は、最後の神を殺した時、こう名乗った。

「我は、魔王 ゼロ。この世を作り直すもの・・・・・。」

時は流れ人間が支配する時代が始まった。






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