プロローグ
この章の最後をあらかじめ決めておかないといけませんので、このプロローグが一番考えるのが大変で、時間がかかります。
……はぁ、次の章はどうしようかな……。
「ヒャハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
体長三十メートルはある巨大な物体の中から笑い声が聞こえた。
「すげぇ! この力があれば俺は無敵だ! 冒険者ども安心しな! 『蒼い烏』なんてこの力があれば余裕で潰せるぜ! その代わりに俺が世界の支配者になってやるよ! ヒャハハハハハハハ!!」
冒険者達はただその大きさに絶望し、動けないでいた。その周りにいるとんがった耳をはやした人達もまたすべてを諦めようとしていた。
「さてと……、まずはこの里から潰してやるよ。光栄に思うんだな。最初の犠牲の町としてお前達は可哀想な目で見られるんだからな! 一回の攻撃がどのくらいか実験でもしようか!」
中からの声がそう響くとその巨大な物体から細い糸のような光線が一本出てきた。家があるところにそれは向かうと一人の冒険者がその間に入り、直撃した。するとその冒険者は家の方へものすごい速さで飛んでいき、家を結局壊してしまった。
「……ガハッ! 何……やってんだよ……! このまま……何も……しなかったら……俺達……死ぬぞ……! 止める……しかねぇだろ……。いつまで……そうしてんだよ……!」
吹き飛んだ男がそう言うと、冒険者達はハッとした。そこで年老いた耳のとんがった人が出てきて言った。
「中にいるあやつを―――ヴェルモンドを倒せばきっと止まるはずじゃ。誰かがあの中に入ってくれれば……。あやつ自身も相当強いが、誰かおらんか?」
その言葉に動く者が三人いた。ジンとミーシャ、そして一人の少女だった。
「俺達が行って、ヴェルモンドを倒してきます」
「おじいちゃん、私も行くよ」
その言葉に年老いた人は難しい顔をしたが、考えている時間はもうなかった。
「おいおい。一瞬でも俺のことを忘れてねぇか~!!」
そう響きまた光線が出てきた。それを止めたのは紫の鎧を着た女性だった。その女性はものすごい速さで斬撃を繰り出し、光線を打ち消した。
「すまぬ! 遅くなった! そろそろで増援が来るはずだ!」
「カタリヌさん!」
年老いた人は覚悟を決め、少女に行く許可を出した。
「エルナよ、無理だけはするなよ」
「はい!」
そう言って三人は行こうとしたとき
「カレン、貴様モ行ケ。アノ三人ダケジャ心配ダ。一人デモ多イ方ガイイダロウ」
「シ、シカシ……!」
「サッサト行カンカ!」
「ハ、ハイッ!」
そう言って一人の【リザードマン】は三人の後をついて行った。
巨大な物体は今なお動き続けている。そんな中突入するのは無理がある。冒険者達は全力で巨大な物体を一瞬だけ止めることに集中した。ジン達四人はその一瞬を待って突入の準備をしていた。
「……必ずこれを止めてやる」
その言葉が決戦の合図だった。
これは結構簡単かもしれません……。




