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モブヒーロー ~モブで視る英雄譚~  作者: 甲田ソーダ
第三章 ~招待されたモブ達~
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プロローグ

建物が崩れていた。建物の中の人達は急いでその建物から出て行ったが、焦っている様子はなかった。


「焦らずに! 大丈夫です! 僕たちがついてますから!」

「Cランカーの人達は先に避難して! Bランカー以上の人達は避難していない人を探してください! まだ見つかっていない人がいるそうなんで!」


そう言われると冒険者達はざわついた。


「何!」「マジかよ……!」「何人ぐらいだ!?」「……十人ではないかと!」


「大変です!」


建物から先に脱出していた人の一人が血相を変えて走ってきた。


「危険です! 入らないで!」


その一人を紫の鎧を着た人が必死に止めていた。


「お嬢様が……! お嬢様がまだ中に!」

「「「!!」」」


その言葉に建物の中にいる人はついに焦った。すると、一人の少年が建物の中に入り、階段を駆け上がった。


「待て! ジン! 危険だ! 戻ってこい!」


その言葉もむなしく、少年はいなくなってしまった。


「クッ! とにかく僕たちは各自すべきことをしましょう! 彼は僕が追います! カタリヌはこれ以上中に入れないように!」

「はい!」


一人がそう命令すると、カタリヌと呼ばれた女性は礼儀正しく返事をした。


「各自、敵に気を付けて! やばいと思ったら逃げても構わない! ただし、そのときは大声を出してください! それじゃ、各自行動開始!」


その声を合図にそれぞれの冒険者達が行動し始めた。


「きゃーーーー!」


そのとき女の人の悲鳴が聞こえた。

その声に冒険者達は足を止めた。


「この声って……」「王女様じゃないか!?」


その言葉にまた冒険者達がざわついた。


「みんな! それよりまず、避難していない人を救出しないといけないと言っただろう!」

「あ、あぁ……」


すると、建物がまた崩れてきた。


「「……ッ!!」」


待っていられないと何人かの冒険者達が建物の中を走った。それを見てリーダー的な人は他の冒険者達に言った。


「僕たちも続こう!」









「「無事でいてくれ……!」」



さて、どこでしょう?

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