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第十九話

 ビタネスの召喚魔法が発動され、部屋に魔力が満ちていく。どす黒く凄まじい魔力に圧迫され、思わず目を閉じてしまった。すると、ドサッと何かが倒れる音が聞こえてくる。不思議なことに、その音は二つあった。


 音の正体を掴むべく、私は根性で目を開けた。


「は? なんで…?」


 音の正体は、床に転がる二人の人物。


 一つは予想通り、アラモドだった。大量の魔力を奪われたせいでその瞳は閉じられているが、禍々しい魔力からは五体満足で解放されている。そんなアラモドの近くで力なく床に横たわっているのが、ビタネスだった。召喚魔法を発動させた張本人が倒れていることに、私の脳内はパニックを起こしかける。


「上だ! あいつらの上を見ろ!」


 混乱している私を、アシドの声が動かす。顔を上に向けると、そこには本でのみ見たことがある生物が、こちらを見下げていた。


「悪魔…」


 こぼれた言葉に、それはニタリと口角を上げた。部屋に満ち溢れていた魔力がその生物に集まっていき、淀んでいた空気が落ち着きを取り戻していく。


 肉体と魔力を得た悪魔は自身の手の平を動かし、満足そうに鼻を鳴らす。そして、床に転がっている二人に目を向けると、片手で無造作に拾い上げた。


「モウコイツラハ必要ナイナ」

「! その二人を返しなさい!」


 悪魔の誕生に唖然となっていたが、人命の危機とあれば意識は現実へと引き戻っていく。キッとお父様譲りの眼光を、目の前の悪魔へと向ける。


「アァ、返シテヤルヨ…!」


 悪魔は二人を無遠慮に投げつけてきた。


 勢いのある人間を二人も、しかも同時になんて…! 私の小さな体では受け止めることなど無理だ!


 仕方ない。ビタネスには、そのまま床直撃を覚悟してもらおう。


 そう瞬時に判断し、アラモドを受け止めることだけに集中する。そのかいあって、アラモドを無事にキャッチすることができた。ビタネスはというと…アシドがきちんと受け止めていたので、惜しいことになんとか大丈夫なようだ。


「大丈夫!? 生きているわよね!?」

「ぅ…」


 アラモドを軽く揺すると、微かにだけど声が聞こえた。大きな傷も無さそうなので安堵する。アラモドの無事を確認できたので、次はビタネスだ。アシドの手からビタネスを奪い、その胸倉を掴んでガクガクと激しく揺さぶってやった。


「ちょっと! なんで、あんたが倒れてるのよ!! 説明しなさい!」

「落ち着け。こっちも意識を失っている」


 アシドの言う通り、確かに意識はなさそうだ。だが、こいつは計算深いと聞いているし、意識の有無を確認しないと気が済まない。何より…元凶であるこいつをこのまま寝かしておくのは、なんだか納得いかない。


 アシドの制止を振り切り、私は手を振り上げた。


 パパンッ! と往復ビンタをしてみる。頬を真っ赤に腫らしても、反応がない。


「よし、狸寝入りはしてないわね」

「容赦ねぇな」


 我流の嘘寝判定。おかげで、少しだけ私の心の怒りは晴れた。小声を落とすアシドではあるが、その声にはどこかスッキリしたような爽やかさがあるということを、私はちゃんと知っている。


 二人を床に寝かせ、私とアシドは再び悪魔と向き合う。


 改めて見る悪魔は悍ましい空気を纏っていた。見た目は人間であるが、頭部にある角と背中にある大きな羽が異質な存在感を放っている。爪と同じく鋭い歯を見せつけるように口角を上げる、恐怖の象徴に息を呑んだ。


 これが悪魔…異界の生物の中でも上位に君臨する存在…


 本に記載されていた内容を脳内で思い出し、身体に緊張が走る。私なんかよりも悪魔の恐ろしさを十分に理解しているアシドの表情は硬く、静かに相手の動きを伺っている。そんな私たちのことなど眼中にないのか、悪魔は喜色に染まった顔で己の肉体を抱きしめた。


「ヤットダ…ヤット完全体ニナレタ! コレデ恵真タンヲ(たぶら)カシタ真ノ悪達ニ、粛正スルコトガデキル!!」


 悪魔の恍惚とした叫びに、私は驚きを隠せなかった。


 恵真たん…それは私がアイドルをしていた前世で、一部のファンから呼ばれていた名称。それを口にしたということは、この悪魔は私たちと同じ転生者であるということだ。同じく転生者で私のマネージャーだったアシドも当然そのことに気が付いているはず。


 ちらりとアシドを見ると、予想通り彼の瞳も大きく見開かれていた。


「真の悪って…誰のこと? どういうことなの?」

「分からねぇ」


 異界の生物へと転生した、目の前の悪魔の発言。その中で気になる部分を口にするが、さすがのアシドでも意味が分からないようだ。


 首を傾げる私たちの言葉など、全く耳に入っていない悪魔はただ一人で叫び続ける。


「恵真タンヲ誑カセタダケデナク、コノ俺ヲ焚キ付ケ、恵真タンヲ襲ワセタ…真ノ悪デアル攻略対象達ヲ、コノ手デ粛正シテヤル!!」


 ドクンッ! と私の心臓が大きく跳ねあがった。


 今、こいつは何を言った? 


 ドクン、ドクンと心臓が耳元に移動してきたみたいに、脈打つ音が間近に聞こえる。浅くなりそうになる呼吸をなんとか落ち着かせ、私は震える声に言葉をのせた。


「まさか…あの時、咲本恵真を襲ったのは…」


 私の弱々しい声に、悪魔がようやく微かな反応を示す。漆黒の眼球の中にある赤い瞳孔が、ゆっくりとこちらに向けられた。


「ソノ言イ方ダト、オ前モ転生者カ? ドウリデ悪役令嬢ノクセニ、攻略対象タチト随分ト仲ガ良カッタワケダ…ジャア、ソッチノ“アシド・トリート”モ転生者ナノカ?」

「”風の刃(ウンインドカッター)”」


 空気を風が切り裂いた。


「ギャァアア!」


 悲痛な叫びと共に、鼓膜を震わせるのは床に大きなものが叩きつけられる音。


 風の魔法が切り裂いたのは空気だけではなかった。大きな羽の片方を切り落とされた悪魔が、浮遊することが不可能となり床に落ちたのだ。突然の出来事に受け身が取れず、無様にも床に悪魔の身が転がる。


 片翼を失った悪魔は痛みに悶えた。


「羽ガ! 俺ノ羽ガァ…!」

「黙れ、質問にだけ答えろ」


 低く重みのある声。肌に痛みすら感じるほどの殺気を放つアシドに、悪魔は息を飲んだ。


「お前の前世は、恵真を刺し殺したあの男か?」


 ドクン、ドクン…! と、心臓が嫌な音を立てる。黙り込む悪魔に痺れを切らし、アシドは掌に風を集めだした。圧縮されていく強力な魔力が、回答を促している。


「答えろ」

「…ッ、アァ、ソウダ! 俺ガ、アノ日、恵真タンヲ粛正シタァ!!」


 決定的な言葉に、頭の中が真っ白になっていく。ふらつく体を、アシドが咄嗟に支えてくれた。


「ど、して…?」


 支えられながら零れた落ちた声は、情けないくらいに弱々しく震えていた。でも、悪魔…いや、犯人にはしっかりと届いたようで、異常なほどにギラギラと光る眼を私に向けてきた。


「恵真タンハファンヲ…俺ヲ裏切ッテ、ゲームノキャラクターヲ好キト言イヤガッタ! アイドルトシテ、全員ヲ平等ニ愛スベキナノニ…ゲームノキャラクターニ、好意ヲ抱イタンダ!! コレハ酷イ裏切リダ! ダカラ、皆ヲ代表シテ俺ガ裁キヲ下シタンダ!」


 私がゲームのキャラクターに好意を抱いた? そんな事実はない。考えられる可能性としては、何かのインタビューだ。だが、その内容も強烈に捻じ曲げてられて解釈されている。大体、私が興味があったのはスイーツだけ。アイドルから女優へと転身するために寝る間も惜しんで努力していた私が、ゲームのキャラクターによそ見している暇などがあるわけがない。


 脳内ではそう反論できているのに、声が上手く出なかった。


 恐怖なのか怒りなのか、それとも別の感情なのか…沸きあがってくる何かが喉を締め付ける。ぐちゃぐちゃと胸の中が踏み荒らされていく感覚に膝が折れそうだ。


 そんな私を気にかけることも無く、身勝手な言葉たちは部屋に響き渡り続ける。


「ダガ死ヲ前ニシタ時、俺ハ思ッタ。真ノ悪ハ、他ニイルノデハナイノカト…恵真タンヲ誑カシタ奴ラコソガ、諸悪ノ根源デハナイノカト!! ソノ真ノ悪ニ裁キヲ下サズ、コノママ死ネナイト!!」


 興奮冷めない状態で放たれた悪魔の言葉たちが、ぐるぐると脳内を巡っていく。けれど、その全てが何一つ分からない。いや、したくない。脳が理解を拒絶している。


 それでも、ただ一つだけ言えるのは…転生者に共通している“強い後悔”のこと。こいつの後悔は、身勝手で醜いものだということだけは断言できる。


 ふと、ここで力強い体温が遠のいた。私から離れたアシドの魔力が微かに揺らいでいる。


「そうか…お前があの時の…」

「アシ、ド…?」


 私の呼びかけに応えることなく、アシドはゴキリッと手を鳴らすと悪魔に近づいていった。


 危険だから止めるべきと、頭では分かっている。けど、今のアシドが纏う空気が引き止めを完全に拒否していた。


「大体の経緯は理解できた。まさか、異界の生物に転生者がいるとはな」


 優秀な脳内で整理できたことを一つ一つ口にしていくアシド。その足が止まることはない。悪魔へ近づく度に、彼の纏う空気が氷柱のような鋭利なものへとなっていく。


「大方、そこに転がっているバカが無断で召喚魔法を使用したんだろう。このバカの魔力量では失敗に終わるはずだったが、お前の攻略対象に対する復讐心が手助けして、召喚魔法は成功してしまった」


 振り返り、意識のない男を見下ろす瞳はひどく冷たい。その冷徹な目は、すぐに悪魔へと戻された。


「召喚されたお前はすぐさま召喚主に憑りつき、その肉体の主導権を奪った。バカの人柄が変わってしまった原因が、それだ」


 パルフェが教えてくれたビタネスの情報と現状が一致していく。どんな状況でも、瞬時に点と点を線で結べるアシドの頭の回転の速さは純粋に凄いと思える。


「本来なら失敗するはずだった召喚魔法を無理矢理、成功させたんだ。なんらかの弊害は生まれる。それが、肉体と精神の分離だったってところか」


 悪魔の眉根がぐっと寄った。


「アラモドに取り入ったのは、悪役令嬢に近づくためか? ゲームの中なら別だが、現実では伯爵如きが公爵家に近づくのは難しいからな。それとも悪役令嬢が無理だった時の保険として、王族の魔力が目的か? そのバカの魔力だけでは召喚魔法を成功させるのは不可能だろうからな」


 問いながらも、回答はすでにアシドの中で導き出されていたらしい。そして、その答えは全て正解だと悪魔の表情が語っていた。


 ここで、ふと私は一つの可能性を見出す。


「もしかして、アラモド様が変わってしまったのは何か魔法にかかって…?」

「全て、とは言い切れない…けど、心の隙間に付け込まれた可能性はあるな。悪魔は人の心に住み着くのが上手い」


 期待していた回答と少し違うが、多少なりとも悪魔の影響があったことには変わりない。弟を大切に思う兄の優しい気持ちを、己のために捻じ曲げた悪魔への不快さがさらに募っていく。


「でも、アラモド様の属性魔法は“闇”じゃないでしょ? 魔力を奪ったって…」

「さっきの靄」


 悪魔の目前に到着し、アシドの足がようやく止まった。


「あれは恐らく魔力を奪うために、こいつがアラモドの心に植え付けたものだ。宿主の魔力を“闇”の属性に変える類のものとみて間違いないだろう」

「ナ、ナゼ、ソコマデ分カル…?」

「あ? そんなもん、ちょっと考えれば子供でも分かることだろうが」


 いや、分からないと思う…と、心の中でツッコむ。実際、私にはそこまでの考えが浮かばなかった。だが、素の口調に加えガラが悪くなっているアシドに反論する勇気など、私にはない。


 的確に次々と言い当てられ、動揺を隠せない悪魔への追撃はまだ止むことはない。


「全て順調に準備できていたはずだが、ここで最大の誤算があった。それが、お前だ」

「私?」


 思い当たる節がない私に、アシドは小さく頷いた。


「お前の言葉で、アラモドは自分の心に目を向けた。だから、そこに巣食っていた異物に気が付き、アラモド自身が本能的に危険を察し、それを排除しようとしたんだ」


 その言葉で、アラモドから立ち上った靄を思い出す。禍々しい空気を纏ったあれは、いわば悪魔の魔力の欠片。アラモドがそれを追い出そうとしたことに、場違いではあるが少しだけ嬉しくなってしまう。


「取り除かれそうになったことに焦り、強硬手段に出た。その結果が今だ」


 アラモドから靄が立ち上った瞬間のビタネスの行動を思い出し、納得した。


「結果として、肉体を得ることに成功はしたみたいだが…残念だったな、お前の目的は果たせない」

「ナッ!? 何故ダ!?」

「俺がお前を潰すからだよ」


 未だに床に座り込んだままの悪魔を見下ろすその瞳は、酷く恐ろしかった。私ですら見たことも無い、底が見えないほどの冷徹な殺気。アシドの中で沸きあがっていく感情と共に膨れ上がっていく魔力は、私だけでなく空気すら震わせる。


 悪魔もそれを感じているらしく、虚勢を交えた声音をアシドにぶつける。


「ナンデ、オ前ガ…! ナンデ、ソコマデ…!!」

「俺も転身者なんだよ」

「ナ、何…?」

「あいつを…咲本恵真を襲った時、お前を取り押さえた男がいただろ…それが前世の俺だ」


 アシドの言葉に悪魔は驚愕の表情を浮かべた。だが、その顔は一瞬にして別の感情に塗り替えられた。


「ハ、ハハッソウカ…オ前ダッタノカ…! アノ時、突ッ込ンデキタ車ニ俺ト轢カレタ間抜ケナ男ダナ!」


 悪魔が嘲笑交じりに告げたアシドの、マネージャーの死因。シエルの前世である美穂も、飛び出しによる交通事故で前世の生の幕を閉じた。まさか、マネージャーも車が原因で亡くなったとは思いもしなかった。


 衝撃を受ける私に、悪魔がさらなる情報を送り付けてくる。


「知ッテイルカ!? アノ車、俺タチニ突ッ込ンデクル前ニ、別ノ奴ヲ轢イタラシイゾ!」


 新たな事実は、私の心に絡みつく煩わしいものを引き剥がしていった。


「あんたが…全部あんたが原因だったのね…!」


 拳を固く握りしめ、これまでに得た情報を自分なりに整理していく。


 その車が先に轢いてしまった人物は、恐らく美穂のことだ。私が襲われたのを見て、飛び出してしまった美穂。突然の出来事に、運転手は対応しきれなかった。そして、美穂を轢いてしまったことで動揺した運転手はハンドル操作を誤り、こいつを取り押さえようとしていたマネージャーの所へ車ごと突っ込んでしまったんだ。


 様々な感情が濁流のように私の中に流れ込んでくる。ぐちゃぐちゃと混ざり合いながら生まれていく想いは、言葉となって私の口から解き放たれていった。


「あんたの勝手な勘違いで、私は老後にとっておいたスイーツライフを断念させられたのよ!? 私だけじゃない、美穂ちゃんの夢も、マネージャーの未来も…全部あんたの身勝手なもので奪われた! なのに今度は関係ないゲームのキャラクターたちを粛正? 笑わせないで!」


 真っ直ぐに相手を見据え、私は大きく吸った息をそのまま悪魔にぶつける。


「咲本恵真は死んだのよ! あんたがその手で殺したんじゃない!!」


 突きつけた事実に、部屋が静まり返った。突きつけられた現実と罪。それを振り払うように、悪魔は頭を左右に振り乱すと喚き散らす。


「違ウ、違ウ、違ウ!! 俺ハ悪クナイ! 悪イノハ、恵真タント彼女ヲ誑カシタ攻略対象達ダ!! 俺ハ被害者ダ!!」

「訳が分からないこと言わないで! 自分の罪から逃げるなんて、赦さないわよ!」

「黙レェェェェェ!!」


 咆哮上げ、悪魔は自身の影に手を置いた。


「“異界の影(バリエントシャドウ)”!!」


 悪魔の影から飛び出すのは、魔物たち。ビタネスの時と違って、今回の召喚された魔物たちは大きく数も多い。


「訂正シロ! 俺ハ、俺ハ悪クナイ!! 悪ハ別ニイルト!」

「嫌よ! 事実を捻じ曲げる馬鹿がいるわけないでしょ!」

「ダッタラ、オ前モ悪ダ! 悪ハ、死ネェ!」


 悪魔が手を振りかざすと、魔物たちが一斉に私に向かって襲い掛かってきた。大口を開けた魔物の牙を見た瞬間、私の目には前世の光景が鮮明に再生されていく。


 ああ、そうか。ビタネスに、いやこの悪魔に異常なまでに恐怖を抱いていた原因が分かった。


 突如として襲われた“理不尽な死”―


 恐怖を感じていたのはビタネスに憑りついていた悪魔でも、前世のこいつにでもない…突然やってきた“理不尽な死”に対してだったんだ。


 恐怖の正体を見つけ出した瞬間、私の心を支配していた恐怖が嘘みたいに消え失せていく。ドロドロと気持ち悪いものを垂れ流していた腹部の傷も、ゆっくりと塞がっていく感覚がする。


 怖いモノなんて無いんだ。目の前の魔物だって大丈夫。だって私には…優秀な人がずっと傍にいてくれるから。


「アシド!!」

「分かってるよ!」


 私の声に、アシドはやっぱり応えてくれた。準備万端と言わんばかりに、その手にはすでに十分すぎる魔力がたまっている。


「“風の殲滅弾(ウインドアニヒレイト)”!」


 魔法の発動と共に、アシドから放たれるのは風の銃弾。目には見えない圧縮された空気が、凄まじい速さで的確にすべての魔物の肉体を貫いていく。風穴があいた魔物は塵へと返っていった。黒い塵が徐々に晴れていく光景は、まるで私の心の中のようだ。


「さすが、アシド」

「当然だ。優秀な俺がいて、二度もお前を失うわけないだろ」


 振り返った顔に浮かぶ笑みの中にあるのは、溢れんばかりの自信と誓いのような力強さ。頼りになるアシドにつられて、私の口の端も自然と吊り上がった。


読んでいただき、ありがとうございます。


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