第9回 新たな一人
ワープの真の原因は赤木博士にあると知る喜一達。
そして赤木博士は秀達3人組みを利用し強硬手段に出ようとする。
赤木博士「諸君。私は君達を元の場所へ返す事を約束する。私は岩城よりも優れた時空移動装置を開発したのだ。君達の身の安全は保障しよう。」
秀「そ、そりゃああり難いんだけどよ・・・。」
愛華「あんまり悪い事には、私達協力できないよ。」
躊躇も無く、愛華は堂々と言う。
「ふっはっは。悪い事ね。人間時には、手段を選ばず行動する事もあるものだよ。」
考「失礼ですが、何をお考えで・・・。」
「・・・とにかく、もう一度奴の所へ行ってもらおう。こちらも用意はしてある。何も心配する必要は無い。」
秀「殺されない様にしねえとな。」
「殺される前に、眠らせてしまうんだ。他にも人を貸そう。私の部下だ。」
岩城博士の家
喜一と千夏はしばらくここで暮らす事に。
喜一「いやぁ何だか申し訳ありませんね。急におしかけてお世話になるなんて・・・。」
千夏「でも、どうしてなんですか?」
「君達は赤木を信用しなかった。それで良いんだ。あんな奴よりわしをあてにしてくれた事に感謝しよう。それに奴の実験の被害にあった事を思うと手を貸してやりたくなったのだ。」
喜一「嗚呼・・・あり難い事です。見知らぬ土地でわけのわからぬ連中と出会い、助けを求めて彷徨った結果・・・良き協力者と出会えました。」
千夏「本当にありがとうございます!」
「しかし、わしも赤木に敵意を持っている。恐らくまた奴はわしの元へ手先を送ってくるだろう。その時は少し協力してもらうかもしれん。」
喜一「きょ、協力ですか。まぁ、お世話になるうえではいたし方ありませんが・・・。」
千夏「あの、あんまり物騒な事にはならないわよね?」
「・・・いや、もしかすれば、血で血を争う事になる事も考えられる。」
喜一「あまり穏やかではありませんね。」
「さっき来た3人組み。奴らは哀れにも赤木側についてしまった。おそらく2つの派閥に分かれて、対立するだろう。」
千夏「変な事に巻き込まれちゃったわね。」
喜一に小声で囁く。
喜一「ホントに、楽はできないねこりゃ。」
「わしも色々な発明品がある。奴らがくればそれを使って追い払ってやるさ。」
千夏「あ、それより、この町の事教えてください!」
喜一「そういえば、ここは一体どこなんです?
「そうか。君達は何も知らないんだったな・・・。」
町の静かな河川敷
そこに大きな光が
そこから一人の青年が歩いて来る
「ここは・・・どこだ?」
つづく