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第7回 見えない答え

喜一と千夏は赤木博士の誘いを振り切った。

そして事の発端と思われる岩城博士のもとへ向かう。

喜一「しかし、岩城博士ってのはどこにいるんだろうね。それがわからない。」


千夏「見当ならついてるわ。この町を散策してる時に一軒の建物を見つけたの。家には見えなかったわ。近所には他に民家があるように思えないし、恐らくそこに岩城博士はいるのよ。」


喜一「なるほど。ほんじゃそこへ行ってみよう。」



歌「目指すもの」


喜一「希望が無くても目的はある

   何があるかはわからくても

   そこまで行って確かめよう」


千夏「不安だけでは光は見えない

   何かを目指して進まなきゃ

   あそこへ行って確かめたい」


2人「目指すものがあるならば

  きっと何かは見つかるよ

  歩いて行こう ゴールまで」



3人組は赤木博士のいる白い建物に帰ってきていた。


秀「帰ったぜ博士。つっても岩城博士捕獲には失敗しちまったんだん。」


考「・・・どこか行ったんでしょうか?」


愛華「ここにはいないみたいね。」


その時入り口のドアが開き、赤木が入ってきた。


「おぉ、帰っていたか。ちょっと裏にいてね。・・・岩城博士は?」


秀「あいつ拳銃ぶっ放しやがんだ。あっさり追い返されちまったよ。」


考「それから、『わしはもう完成させた』と伝えろって言われました。」


「何・・・(完成させた・・・。前に見た移動装置は試作品だったと言うのか?)」


秀「もう一回チャンスをくれよ。今度はなんとかするからよ。」


「まぁいいだろう。私も彼の破天荒な性格はよく知っている。こちらも少々手荒な真似をするしかない。」


愛華「手荒な真似・・・。そうしようとして失敗したんだけどね。」


赤木「なぁに心配はいらん。目には目をだ。」



喜一と千夏は岩城博士宅に到着した。


千夏「ほら『岩城』って表札。間違いなくここよ。」


喜一「また変な人じゃなきゃ良いけど。」


ドアをノックすると岩城博士が散弾銃を持って飛び出してきた。


「また来たか小童共が!」


2人「ぎゃあぁあ!」


「何だ貴様ら!さっきの奴らとは違うな!」


喜一「私ら決して怪しい者じゃござんせん!」


千夏「とにかく銃をおろして!」


「お前達!赤木博士の回し者じゃないのか!?」


千夏「あ、あんなイカれた科学者の言う事なんか聞かないのよ!」


喜一「なんたってわけのわかんない宗教やってますからね。」


「宗教?あいつが?」


喜一「そうですよ。それより我らはアナタにお話があってお伺いしました。」


千夏「そうよ!おじいさん!アナタの造った機械で私達はここまでワープさせられちゃったのよ!ちゃんと家に帰してよ!」


「何!わしは知らんぞ!」


千夏「とぼけないでよ!ここにあるんでしょう!?時空移動装置ってのが!」


「・・・確かにわしはその機械を造った。しかし何故それを知っている。それにお前達をワープさせた覚えはない!」


喜一「いやしかし赤木博士がですね。アナタが我々を実験台にここへ転送させたと言ってるんですよ。」


「赤木から聞いたか。しかしあれは遠く離れた場所にいる人間を呼び寄せる事は出来ない。あくまでここから転送させるだけだ。」


千夏「なんですって?」


喜一「こりゃあややこしくなってきた。」


つづく

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