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ショート日本の歴史

ショート日本の歴史物語 お茶々(淀の方)

作者: よしだともじ

 戦国時代から江戸時代にかけて生涯に3度もの落城を経験し、その3度目の落城で露と消えた女性がいます。

幼少時の名前は“茶々“のちの豊臣秀吉の側室で、後継ぎである秀頼を生んだ淀君です。


 父は北近江(現在の滋賀県北部)の領主 浅井長政 母は織田信長の妹 お市。

不幸の始まりは、父である浅井長政が母、お市の兄である織田信長を裏切り、信長と敵対したときにはじまります。

初めての落城に合うのは、天正元年西暦1573年父母と暮らした小谷城が織田信長に攻められて落城したときです。 この時、浅井長政は城内で自害。母のお市は息子、娘を逃がして、夫である長政と死を共にと願いますが、

長政に諭され、城から落ちていきます。この時の茶々の年齢は不詳ながら、6歳くらいと思われます。

茶々の兄弟は兄に万福丸・妹にお初とお江がいました。

兄の万福丸は信長の命令で羽柴秀吉によって処刑されています。

この万福丸の処刑により、羽柴秀吉、のちの豊臣秀吉は、お市の恨みを生涯受けることになります。


 小谷城落城から10年後、母、姉妹の保護者でもあった織田信長が本能寺の変によって消え去ります。 

その後の覇権を争ったのが羽柴秀吉と柴田勝家です。 

茶々の母であるお市が、秀吉に覇権を取られてなるものかと、柴田勝家に嫁いでしまいます。

この時、柴田勝家61歳 母のお市にとっては秀吉に恨みを晴らしたい一心だったのでしょうが、

秀吉にとっては、いい迷惑でしかなかったでしょう。

なお、お市の方は年を取れども絶世の美女と言われていて、柴田勝家は嬉しくてたまらなかったようです。

急いそと妻となったお市とその娘たちを引き連れて北の庄城(現在の福井県)に連れて帰ります。


 秀吉と勝家は天正11年本能寺の変の翌年ですが、3月 北近江 現在の琵琶湖の北端賤ヶ岳にてぶつかります。

にらみ合いが続きますが、秀吉が戦場を離れたとの情報に飛び出した柴田軍が、美濃から一晩で戻ってきた秀吉軍に押され、壊滅的な被害を受けてしまいます。 最後は勝家の城である北庄城に逃げますが、

4月24日 茶々、お初、お江の3姉妹を秀吉の元へ届け、柴田勝家とお茶々の母、お市は城内で自害。

波乱にとんだ人生を終えます。 


戦後3姉妹は織田信長の次男、信雄がしばらく面倒を見たようです。

天正16年 お茶々は本人が望んだか、望まぬかはわかりませんが、秀吉の側室になります。

本人が拒否をしたくとも、天下人の豊臣秀吉が相手では、いかせん どうにもならなかったでしょう。 

そして翌年天正17年 秀吉にとっては、初めての赤子 鶴松が誕生します。

秀吉は大喜びでお茶々に山城淀城を与え、この時よりお淀の方と呼ばれるようになります。

しかしその鶴松は2歳で死亡してしまいます。 が、その2年後には秀頼を生みます。

沢山の側室がある中で、まったく子供に恵まれなかった秀吉がなぜかお淀の方だけには2人の子供ができるという、

当時から噂が絶えない状況だったようですが、秀吉もうすうすと分かっていながら、

あえて我が子として扱っていた気配もあります。

その後は 1598年豊臣秀吉の死去 1600年関ヶ原の合戦 

関ヶ原の合戦により、天下は徳川家康のもとへと流れていきます。 


 慶長19年1614年 大阪冬の陣が勃発 

翌年、大阪夏の陣にて淀の方の波乱に飛んだ人生は紅蓮の炎の中で終わりを告げます。 


 最後に少し戻りまして、柴田勝家とお淀の方の母、お市の落城場面に戻ります。


「茶々 母の最期の願いじゃ 秀吉 秀吉に恨みを晴らしておくれ 秀吉の天下など


絶対に許せぬ よいか 茶々 頼むぞえ」


 そして、ここは、炎に包まれた大阪城の櫓の中 秀頼や大野治長らは自刃して果てた。

一人残ったお茶々 氷のように冷めた瞳が、燃えて焼け落ちる大阪城の天守閣を見ている

「母上様、終わりました。すべて母が思うように おわりました」

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― 新着の感想 ―
[一言] 悲しいお話ですね。 切ない……のでしょうか。
2022/10/27 23:35 退会済み
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