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この場所は?

大きな水しぶきとともに意識が覚醒した。


慌ててもがくが上下がわからず手を振り回すだけとなっていた。

手を振り回せば振り回すほど体が回転し、方向が分からなくなり、息も苦しくなり水を間違えてものこんでしまった。

そうして、また意識を手放した。



次に目を覚ましたのは川の中州に下半身だけ水につかった状態で打ち上げられた状態だった。


日はまだ高いためそこまで寒くはないが服が濡れており、このままだと風邪をひくことが目に見えていた。


まずは服を脱ぎ近くの岩の上に広げ乾かそうとしたときに初めて気づいた。

服のサイズが現在のサイズよりも大きいことと、体が18歳の時に100kgを超えてた時の体系になっていることを。


ただ、それに気が付いたところで何かが変わるわけではなく、放置していたら風邪をひいてしまうので、下着以外すべて脱ぐことにした。


最初は火をおこすことも考えたが、”えりな”の入院費を稼ぐために煙草をやめた関係でライターなどを持ちらる居ておず仕方なく諦めて、この暖かい空気に身を任せることとした。


冷えた体を日向ぼっこで温めること数時間。体が温まり心に余裕ができたため、空腹を覚えた。

食料が何かないか探したが、流木はあれど何か食べれそうなものは落ちていなかった。


仕方なく、乾いた服を着こみ浅い個所を伝って渡河を試みたが、さすがに素人なうえなぜか裸足に革靴を履いていたため見事に乾いた服がまた濡れる結果に終わってしまった。


それでも何とか渡河に成功し、渡り切った先で、当方暮れていると、草がこすれる音がした。


そちらのほうに目線を向けていると。


「私の勝ち?」


飛び出してきた少女が私を見てびっくりして動きを止めてしまった。


「えーと、こんにちは」


「おねぇちゃーん」


声をかけると絶叫しながら元来た道を全速力で戻っていった。


「あーこれ、まずい状況かな?」


昔、培った勘がここにいては危ないと警告を発してくるので、移動することとした。


「さっきの女の子どこかの民族衣装みたいな皮の服着てたけど日本語を話してたよな?今の日本にそんな風に生活してる人たちっているのか?」


移動しながらバーの客で来てた自称猟師の自慢話を思い出し、果実らしきものを見つけては少しづつ拝借し、果汁を皮膚の上に垂らすパッチテストを行い大丈夫そうな物をより分け、次に下の上に果汁をたらし、しびれや味がおかしなものをより分けると3種類に分けられた。


残ったのは、キイチゴみたいに小さな赤い果実とドラゴンフルーツみたいな形の黄色い果実最後に黒いまん丸の果実だけだった。

ただ、移動しながらであったため自分の顔ほどもある果実や殻が固い木の実、そして生で食べることが不可能なキノコなどは最初から手も付けなかった。


食べられそうなものを手に抱え川沿いに下流に向かって歩いていくと、滝に当たってしまった。


その滝は見たことのないほど大きな滝で、水しぶきで下は全く見えずいくつもの川がこの滝へと流れ落ちている関係で周りには薄っすらと霧がかかっている状態に近いような感じで水しぶきが舞い上がっていた。


「川沿いに下っていけば橋でもがかかっているかと思ったのにないじゃん。絶対日本じゃないよなこれ?ここどこだよ」


ぬかるみや背丈ほどもある岩の上を歩いていたため橋どころか護岸工事が行われた形跡すらないことに気が付いていなかった。


「疲れた。バイクほしい。自転車でもいい。それか電動キックスクーター」


体感時間で3時間ほど、革靴で歩くには向かない岩の上を歩いてきて、足も体力も限界に達していた。


感覚的には、最初に気が付いたときにお昼少し前だと思っていたのに3時間たったと思った今、太陽は直上にあり実際には1時間もたっていないのかもしれない。


疲れからそんな無駄なことばかり考えてしまうため、木陰になっている大きな岩に寝そべり休むこととした。


岩に寝そべると予想以上にひんやりと気持ちいい感覚と、滝の音にゆっくり意識を手放していった。



カード顕現~眷属だけが頼りです~もよろしく

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