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ファウストプリンセス  作者: 蒼井 肇
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第三十五話 貴族にしては、庶民的でいいじゃないッ!!



 ミレア達はアテナと椅子に座り話し込んでいた。


「へぇ、綺麗な店なんだな。単刀直入にいうが、姉さんが、魔黒死病にかかったんだ。国も総力をあげて、治す薬を作っているが、全然効かないんだ。どうにかここの生成技術で治す薬を作ってほしいんだ」

 アテナは辛そうな顔でいった。


 ミレアはそれを汲み取り笑顔で返した。

「治す薬ですか。いいですよ。私たちの仕事になっていますので。ね、ファイさん」


「そうだな。請け負っているからな。全力で作ってもっていきたいところだ」

 ファイはグッドラックのポーズをしながら言った。


 アテナは続けて言葉を綴った。

「風の噂で、ワームを小さくすることに成功したと聞いた。ここなら、奇跡的なアイテムが魔法で作れるんじゃないかとおもってはるばるきたんだ」

「ガーナさんの件がもう流れたんだな」

「ミミちゃんよかったね」

「ぐぎゃお」


「わ、なんだ、花壇からミミズが出てきた」

 アテナは一瞬頓狂な顔をした。


 フフフとミレアは笑った。

「そのお話の件のワームさんですよ」

 言葉を聞くと、アテナはワームに顔を近づけながら言葉を紡いだ。


「へぇ、ほんとに小さくなったんだな。半分嘘くさいから作り話かと思ってたけど。信じてよかったよ」

 いった途端、アテナの顔つきが真剣になり、ググっとこぶしを握り締めた。


「姉さんは、後一ヶ月しか寿命がもたないんだ。一刻も早くその治す薬を作ってほしいんだ」

「わかりました。全力で作ってみせますよ」

「頼む。俺にも手伝わせてくれ。一緒に仕事がしたい」

「そりゃいいですけど。人手が多い方が助かりますし」

 ミレアがそういった矢先だった。


 ひょこんとミレアの椅子の後ろからぷにぷにが現れた。

「新しい仲間プニね」

「う、そいつはなんだー。モンスターか」

「えへ、あのですね、あたしのしもべのプニロンです」


「おれっちはもてるプニね」

 プニロンが偉そうな顔をしながら上から目線で言い放った。

 ファイは、毎度のことだと呆れていた。

 プニロンの真正面から火の塊が現れた。


「おいらもいるだっちよ」

「わ、な、なんだ、この火の玉?」

「火の玉? 失礼だっちな、こうみえても炎の精霊獣ぞよ」

 どうやらファイアクローネのようだ。


 アテナが興味津々に覗き込んだ。

「ここは、変わった仲間が多いんだな」

「えへへ、みんな良い仲間ですよ」

 その時だった。プニロンの姿が消えたと思えば、奥から、騎士の相貌のものが現れた。

 もしや、こいつは?

「お嬢さん、この騎士レナンがお花をプレゼントしましょう。麗しき姫よ」

 そういい、レナン、プニロンはバラを一輪、アテナに手渡した。

 気障だ。

 ミレアが血相を変えた。


「もう、なにやってるのよ、この女たらし、プニロン、ゴーレムに入った途端かわって」


「はぁ、お嬢さんか。いい呼ばれだな。俺は拳に生きる女だからな」

 そういい、アテナは拳を握り、目の前で手を合わせた。

 ファイはジッと何かを見つめていた。


 アテナが身に着けてる紋に気づいたのだ。


「(ほぅ、格闘家か。あの紋は、貴族マッシダーレ一族の紋。とすると、真魔空拳か?)つわもののようだな」

 ファイはニヤリと笑い、考察し、その場では黙り込んだ。

 潜在能力があることだけは、ファイは見切っていた。


 闘うものであれば、精通していれば、なんとなくフリや相貌である程度は判るものだったからだ。







☆☆  ☆☆

アップ予定。感想おまちしてます。

おつかれさまです。

何回も見てくださっている読者さまには感謝です。

ほんとにありがとうございます。

魔双戦記の方もよろしくです。

こちらのほうもあわせて読むと発見があるかもです。

リンクはしていますので。

ファイも意外なことしてますし。

またおあいしましょう。

帰り道読者様もお気を付け下さいね。

また更新します。

読み物としてがんばっていくのでよければブックマークなどしていただけるとうれしいです。

感想も何でも書いていただけるとうれしいです。

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