表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ファウストプリンセス  作者: 蒼井 肇
31/47

第三十話 意外と小さくなったらかわいいじゃない?! 仲間がふえちゃったぁ!!


そのころ、メイジン家の倉庫では、一歩譲らぬにらみ合いが続いていた。



「おい、赤毛の仕事人さん、大丈夫なのか、もう、時間がないぞ?」



「後、二分ちょっとか。大丈夫だ、動き出して、危害を加えるようなら、俺が仕留める」



「なら、いいんだが、ほんとに、あの女の子はくるのか? 逃げたのじゃないのか」



「いいや、そんな子じゃない。いったことは守る子だ。ただ、時間内に、小さくするアイテムが作れているかどうかは、わからないが。信じるだけだ」



 ファイが言い切った、そのときだった。



 空間にズレが生じた。



 そこから、誰かがでてきた。





「お待たせしました、ファイさん」



 テレシフトという移動魔法だ。ファイは一瞬、頓狂な顔をした。



 ファイがミレアが持っていた瓶に気が付いた。近くにプニロンがいる。




「お、ミレア、アイテムは作れたのか? 時間、ギリギリだぞ」



「えへへ、何回か失敗しましたけど、無事に出来ました」



「じゃーん、『ミニマムウォーター』です」



 そういうと、ミレアはミニマムウォーターの液体が入った瓶を掲げた。



 プニロンが口をとがらせていってきた。


「お陰さまで、えらい目にあったプニよ」



 ファイが倉庫にあった大きな時計を鋭い眼光でみやった。



「おい、後二分ない、早くかけろ」



「わかりました。ええい」



PON!



「おお、ワームが小さくなった」



 なんと、液体をかけると一瞬のうちに巨大ジャイアントワームはミミズサイズになった。



 凄いアイテムだ。


「ミレア、お前、凄いアイテム作れるんだな。感心するぜ」



「えへへ、そんなことないですよ。先生に教えてもらっていたので」



「俺のいた世界の魔法使いよりもそこだけは優秀だな」



「? え、世界? 魔法使い? どういうことですか?」



「気にするな、空言だ。さてと、このミミズをどうするかだな」



「(やっぱり、怪しいプニ)」



「魚釣りの餌にするか?」



 ファイはそういうと小さくなったワームを引っ掴んだ。



 ワームは身体をゆらせて、逃げようとした。意味はわかっているようだ。



 ミレアが寄ってきた。




「そんなのかわいそうですよ。私の店の花壇で保護します」



「要するに飼うんだな。お、なんだ、ミミズが顔を縦に振ってる。こいつ、人間の言葉が判るのか? ミレ

ア、何か魔法をかけたのか?」



「いいえ、何もしていません。多分ですね、ミニマムウォーターには成分で魔法液が入ってるんです。その影響じゃないかと思います」



 ミレアはそういうと顎に手をやり、しばし間を於いた。



「名前をつけてあげましょうよ、ファイさん」



「勝手にしろ、俺は構わない。ミミズというよりましだ」



「顔を振ってるプニな。ほんとに言葉がわかるみたいプニね」



「ではではでは、ミミズですから、ミミちゃんというのでどうでしょうか」



「はは、ミレア、そのままじゃねーか。まぁいい、お前が助けたんだ。ミミよ、命拾いしたな」



「首を縦に振っていますね。身体を何か頻繁に動かしていますね」



「うれしいんだろうぜ。大歓迎か」



「おれっちが、毎日、教育するプニ」



 プニロンはそういうとミミの前に立ちはだかり、睨みつけた。


「プニロンいじめちゃ、だめよ、もう仲間なんだから」



「判ったプニ。だけど、おぬしのせいで、おれっちは小さくされたぷに。死活問題だったプニよ」



「あはは、根に持ってるのね。許してあげて、ね、ね」



「ミレアが今日の晩御飯、美味しいものを作ってくれたら、許しても良いプニ」



「あんた、何だか、上から目線ね。あんた、しもべでしょ?」


「痛いプニ、ひっぱらないでプニ。ごめんプニ」



 ミレアはプニロンの口を引っ掴み、左右縦横、四方八方にびよーんと無理やり引っ張った。



 プニロンは半べそをかいた。スライム族には人間のような手はない。あったとしても短いゼリー状で、とてもミレアの手には届かなかった。



 ファイがそれをみて大爆笑した。


「ははは、お前らは、漫才が得意だな。俺のいたところには、こういう明るい環境はなかったな。常に戦いが待っていたからな」






「ファイさん、面白いですね。ところで、漫才って何ですか?」



「気にするな。話して話してすることだ。お前には出来る限り、俺のいたところみたいに血腥いことはみせたくない」


「よし、ということで、仕事成功! ガーナさん、業務合格証書にサインください」



 ミレアは業務合格証書を懐から引っ張り出して、ガーナさんに渡した。


「おお、いいぞ。よくやってくれたな。感謝するぞ。これは仕事料とは、別の報酬じゃ、受け取ってくれ」



「え、そんなの、いいです、全然構いませんので」



「受け取ってくれ、貴族に恥をかかすのか?」


「ミレア、受け取っておけ。金を引っ張り出して、引っ込めるくらい、貴族に屈辱はないんだ」



 ファイがそういうと、ミレアは一呼吸おいた。



 そして、頷き、受け取ろうと手を差し出した。


「わかりました。では、頂いておきます」



「すまないな、倉庫が散らかってしまって。後片付けはしておく」



「今日は、よく寝れそうじゃ。悩みが一つ解決したからな」



「わしは少し眠る。ジャガリコン、警備はよくしておくのだぞ」



「は、わかりました」



 ジャガリコンはガーナさんに敬礼をし、後ろに引いた。



 そして、ガーナさんが再びしゃべりだした。



「ファウストプリンセスのものよ。ありがとうな。わしは中に入る」



「いえ、お力になれて、よかったです。ではでは」



 ミレアの言葉を聞くと、ガーナさんは屋敷の中に入っていった。



 ファイが腰に手をやり、一歩前に出て言葉を紡いだ。


「いったな。質の悪い貴族でなくてよかったな」



「ではでは、ギルドに報酬もらいにいきましょうか。ファイアクローネも一緒に帰ろう」



「そうするだっち」



 ファイアクローネがそういうとミレアはテレシフトを発動し、その場を後にした。



















☆☆   ☆☆





こんにちは。

何回も見てくださっている読者さまには感謝です。

ほんとにありがとうごうざいます。

連載は続きます。

ファイも意外なこと話してますね。

この世界でも物凄く強いですよ。

どうなっていくのでしょう。

またおあいしましょう。

更新します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ