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ファウストプリンセス  作者: 蒼井 肇
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第二十九話 やっと完成したわ。たまには実験台になりなさいよ!?




ミレアがアイテムの調合に入ってから、しばらくの時間が経っていた。



 その間、何回もミレアはアイテム調合に励んでいたが、結果が出せずにいた。



「あーまた、失敗しちゃったぁ……えへへ」



「バカプニ、材料なくなるプニよ」



「うるさいの、混ぜ加減、間違えただけじゃないの。成分量はあってるのよ」



「ご主人様がんばってください。ヴィルデは応援してます。ファイトです」



「ありがと、よーし、がんばるぞぉ~。もう一回やるですよー」



「もう、材料が後一回分くらいしかないプニね。大丈夫プニか?」



「うーん、そうね、失敗は成功の元なのよ」



「ん、何、この匂い。甘くてとろけそうな」



「ファイトです。ご主人様、良い匂いのやる気が出る花粉ですよ」



「ヴィルデのものだったのね。それいいね、何だかやる気がでてきた」



「いつも、ヴィルデから、匂わせてもらうと良いプニ。仕事、よくできるプニよ」




こつん!


「あんた、一言多いのよ」



「ごめんプニ、口ひっぱらないでプニ」



 ミレアは大きく、あちこちにプニロンの口を引っ張った。プニロンが泣きべそをかいていた。



 そして、ミレアは柱の時計をみやった。




「そうこうしてる間に、後、三十分しかないじゃない。間に合うかな」



 もう、タイムリミットは、三十分と迫っていた。



 もし、できなければ、あの巨大なミミズが動き出す。









☆☆    ☆☆



「よし、できた。先生秘伝の『ミニマムウォーター』だよ」



 ミレアは額の汗を拭い、じゃーんと高らかと腕を振り上げて、自信ぶってできたアイテムをみせた。プニ


ロンが、ほっと、嘆息をついた。



「『ミニマムウォーター』プニか。小さくだけできるプニね」



「そうよ、この液体をかければ、小さくなるはずよ、だけど」



「もしかしたら、アイテムの作りがちゃんとできてなくて、失敗しているかもしれないってわけプニね」



「そ、そういうことなの。大丈夫だと思うんだけど、それ」



PON!



「何するプニ!」



 なんと、プニロンの身体がカエルくらいに小さくなった。



 ヴィルデがそれをのぞき込みながらいった。



「ふにゅにゅ、小さくなりましたね」



「よかった、成功みたいだわ。トノサマガエルくらいの大きさになったね」



「カエルじゃないプニよ。ミレア何するプニ!」



 プニロンは怒り、その場で何回も飛び跳ねた。



 いけないと、思いミレアは舌を出し、反省したような面持ちをみせ、何かの液体を棚から取った。



「えへ、ごめん、ごめん。戻すのは簡単なの。そこの棚にあるリフレッシュウォーターを掛ければ戻るのよ。それ」




PON!





 その液体をプニロンにかけた瞬間、プニロンの身体の大きさがかわった。



「良かったプニ。元の身体に戻ったプニ」



「言うこと聞かなかったら、アリくらいの大きさに一日だけしてあげてもいいんだからね」



「酷いプニ。鬼プニ。ご飯が食べれないプニ」



「えへへ、冗談よ。実験しただけだよ。だって、持って行って、小さくならなかったら、困るじゃないの」



「だからって、おれっちで試さないで欲しいプニよ」



「あたしはね、元に戻せるの知ってたから。ダングラス先生に教わっていたのよ」



 ミレアは弁解するように言った。



 それをきいて、プニロンは顔を膨らませた。



「まぁ、良いプニ」



「ふにゅにゅ、ご主人様、時間、大丈夫ですか?」



「あー、後三分、まずいわ。いくよ、プニロン!」


「ヴィルデは、店番しててね」



「はい、わかりました」



 そういうと、ミレアは魔法の詠唱に素早く入った。


「『テレシフト!』」



「ご主人様が、消えた? 移動魔法? (さすが、ご主人様。知らないうちに魔法陣、描いていたのですね)」



 ミレア達の姿は店から消えた。上手くいけばいいのだが。


















☆☆  ☆☆


おつかれさまです。

昨日も忙しいのに何回も見てくださっている読者さまには感謝です。

ほんとにありがとうごうざいます。

応援よろしくお願いします。

また更新します。

どうなっていくのでしょう。

ファイも意外なことしてるのにはびっくりですね、本編の内容考えると。

大工仕事は本編でもありましたが。

魔双戦記の方も気が向いたら見てみて下さいね。

こちらはファイが主人公です。

またおあいしましょう。

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