第二十話 当主に会うのも大変だ。門番がいるじゃない!?
「門番さ~ん」
ミレアは手を振りながら明るい声で言った。
「ん、何だお前は? 帰れ、帰れ、子供の来るところじゃない」
門番は、全く相手にせず、手を振って、帰らそうとした。
この行動にファイがカチンときて門番の胸倉をつかみあげて地面より上にもちあげた。
「ちゃんときけ、当主のガーナさんに用があるんだ」
「ひぃ、すまん、ゆるしてくれ。すまなかった」
門番の態度が急にかわった。門番も一歩まちがえれば、やられるのと想ったのだ。強いと感じたのだ。
「子供だからってバカにしないで用件を聞くのが普通じゃねーか」
そういうと、ファイは門番を持ち上げていた手を離した。
離した反動でどさっと地面に門番はしりもちをついた。ひざぐらいまでは上がっていた。
「ファイさん、別にいいですよ。ミレアなんとも想っていませんから」
「えへへ、悪い気してないですよ」
「そうか、なら別にいいんだが。おい、門番のくせに、背を向けるのか。逃げないで、ガーナさんに仕事の
用件できたと、伝えて来い」
「へ、仕事?」
「ここの倉庫の怪奇動物の駆除という仕事用件だ」
「わかりました。お呼びします」
そういって、門番は建物の中に消えていった。
しばらくして。
「おお、お前たちか、倉庫の怪奇動物の駆除を請け負ってくれた仕事人は」
「当主のガーナさんですか?」
「そうじゃ」
「あたしたち、退魔錬金術店ファウストプリンセスという店のものです」
「それは、魔法商工局から魔法電話で聞いておる。世話になるな」
「おい、それで、怪奇動物というものは特定できているのか。こっちにも掛かる準備がある」
ファイは突っかかっていくようにするどい目つきでいった。
「それがじゃ、毎回、倉庫に食べ物を置くたびに、何者かによって、次の日には綺麗さっぱり、なくなって
おるのじゃ。見事なくらい米粒一つも残っておらん。だが、袋があったのじゃ、何やら動物の歯で食い破ら
れたような、跡があってな、犯人は人間ではないなと推察したのじゃ」
「そうなんですか」
ミレアが不思議そうな顔で答えたときだった。ファイが首を突っ込んだ。
「ちょっと、例の倉庫に案内してもらえないか」
「うむ、構わんぞ」
ガーナさんはそういうとミレアたちを倉庫のほうへと案内した。 倉庫に行くまでは、すごい作りの大き
な屋敷が立ち並んでいた。当然のように召使いもたくさんいた。
「綺麗な屋敷ですね。召使いも多いみたいだし」
「褒めるな。ざっと召使いは、200人程度じゃ」
「二百人! 凄い維持費プニね」
「そこのものは外国人か?」
「そ、そうなんです。何とかプとよくわからないこというんですよ、あはは」
そういい、ジト目でミレアはプニロンをみやった。
「(プニロン、気をつけてよね)」
「ごめんプニ。つい口が滑ったプニ」
口を尖らせながらプニロンはそそくさといった。
そして、歩いていくうちに倉庫の前まできた。
「ここが倉庫じゃ」
「凄い。でかいね」
「ミレアの店よりデカイプニ」
「ここに大量の食べ物を仕入れては保管してあったのじゃが、一日で消える怪奇現象が起きるのじゃ、因み
に今日、食料を仕入れて保管しておる。もしや、今日現れるかもしれんのじゃ、頼む、どうにかして、退治
してくれ」
ガーナさんがそういったとき、ファイが大きな石を持ち上げた。
「あぁ、任せておけ。ミレア、これをみてみろ。穴がある」
「あ、大きな石の下に穴が!」
「犯人が経由したプニか?」
「わからないが、それに、倉庫も盗むのに壊された形跡もない。ドラゴンなら、空からだ。それに巨体だ。
倉庫を破壊しない限り、盗むのは無理だ。だとすると、人間か、小動物というのが有り得るな」
ファイは考察したように言う。となりでミレアはぞぞぞっと身体を震わせていた。
「うう~うう、こわーいですぅ」
「涙目になっても仕方ないだろ。仕事なんだから。俺もついてるぞ、レナンもいる。頑張ろうぜ」
「そうプニ、ミレア、今日が山場プニよ。どうにか頑張るプニ」
プニロンも声をふるわせながらいった。
ファイがつづけて言葉をつむいだ。
「まだ、夕方前だ。恐らく、出てくるとすれば、姿が見えない深夜だ。とりあえず、倉庫をよく調べよう。それから、対策だ」
「わかりました」
☆☆
おはようございます。
何回も見てくださっている読者さまには感謝です
ほんとにありがとうごうざいます。
また更新します。
魔双戦記の方もよろしくお願いします。
ファイ出てます
こちらの方はバトルが主体です。
またおあいしましょう。




