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ファウストプリンセス  作者: 蒼井 肇
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第十六話 店員さんができちゃった!!



しばらく、ミレアは走っていた。はぁはぁ、息を上げながら、やっとのことで自分の店に着いた。プニロンも少し遅れて帰ってきた。



 ファイが店の前に出て、壊れた窓を直していた。どうやら、それで最後のようだが。



「ファイさん、ただいま帰りました」




「ただいまプニ」



「ん、ああ、ミレアとプニロンか。お帰り」



 ミレアがお辞儀しながら、帰ってきたのに対し、ファイは釘を口にくわえたままで、トンカチを握って、たたいてるところだった。



 ミレアが持っていた魔法の花をファイさんに差し出した。



「ファイさん、お花買ってきたのですが、それが……」



「どうしたんだ? 綺麗な赤い花じゃないか。花ばかりみて、花に何かあるのか?」



「これ、魔法の花みたいなんです」



「このつぼみがある、花がか?」



 ファイはびっくりした面持ちだった。



「それが、ポテチナさんの話では、人間と同じように生きていて、性格が繊細だそうなんです。きっと嘘ですよね? 魔法の花なんて聞いたことないですし」



 ミレアがえへへと、少しほほ笑みながらいった。



「いいや、嘘じゃないかもしれないぞ。それはどこでとれたと言っていた? 採取国は?」



「たしかとなりの地域のペルスィアーナだといっていましたよ」



「ペルスィアーナ? もしかすると、花の妖精かもしれないな。地域は知らないが、花の妖精が生まれる前に花の中にいるということを昔、王立図書館で読んだことがある」



 ファイが面食らうようなことをいった。妖精が生まれる花があるのだろうか。



「王立図書館? 花の妖精? まさか、このつぼみの中に?」



「まぎれもなく、本物の魔法の花なら、その可能性はあるな」



 ファイはひと段落おいて意味深な顔つきでいった。



「ではでは、この棚の上においておくね。お水あげるね。めいっぱい育つのよ」



 ミレアはそういうと、近くにあったジョウロで花に水をいっぱいあげた。



「それにしても、一階が前より綺麗になってるプニ」



 帰ってくるまでに、壊されたものがほとんど直されていた。しかも前より綺麗だった。



「わぁ、ほんとだね、ファイさん、プロ並みですね。なんでもできるんですね」



「ほめるな。照れるじゃないか。居候でおいてもらうんだから当然のことをしたまでだ。



今日から俺もここの店員だ。仲良くやろうぜ」



 ファイはほほえみながら答えた。かなり強い戦士であって心強い店員だ。



「お仕事、手伝ってくださるんですね。ありがとうございます」



 ミレアはぺこりとお辞儀をした。ファイはたじたじだった。



 そして、ファイが話をきりだした。



「ところでよぅ、仕事はあるのか?」



「二つ、ギルドから予約してある仕事があります。後は、ギルドに行って、受注スタートすれば、仕事始めです」



「で、それはどんな仕事なんだ? 手伝えるような仕事なのか?」



 ファイが腕を組みながらいった。



「一つは『倉庫にあるものを食べてしまう、怪奇動物の駆除』でしたね」



「よく覚えてるプニね」



「ミレアはやれば出来る子なの。もう一つはごめんなさい。えへ忘れちゃいましたですぅ」



 ミレアは笑顔でかえす。みんなこの笑顔にやられて、許してしまうのだ。



「怪奇動物の駆除か。やっかいそうだな。魔物かもしれないな。よし、その仕事からしよう。俺もギルドに

一緒に行く。それに、お前のボディガードもしてやらないとな」



「ミレア良かったプニね。守ってくれる王子様が出来たプニ」



「こらぁ、からかうなぁ~まてぇ~」



 ミレアがプニロンの言葉に顔を赤らめて、走り出した。しばらく追いかけっこが続いた。



 それをみて、ファイは笑った。



(ここは、俺がいたところとちがって、平和でにぎやかだな。ちなまぐさいことはミレアにはみせたくないものだ)



 ファイは何かを想っていた。経験してきたことは生き死にが当たり前だったのか。



 そのとき、ミレアが急にファイの前でとまった。



「でもでもでも、ミレア素直に嬉しいです。ファイさんがいてくれたら、心強いです」



 ガッツポーズを取って、ミレアはいった。プニロンも動きを止めて首をかしげた。



「では、みんなでギルドに仕事契約に参りましょう」



「いくか。(怪奇動物か。いったい、なんなんだ?)」

















☆☆






おはようございます。

ファイ出てきてますね。

魔双戦記の方もファイが出てるので合わせてよんでいただけるとうれしいです。

意外な会話してますね。してることもそうですが。

魔双戦記の方では物テキトーに投げてレギンが斧でぶった切って柱作るテキトーな大工してましたが。(笑)

大工仕事は得意なようです。

またおあいしましょう。

昨日も何回も見てくださっている読者さまには感謝しかありません。ありがとうございます。

良き連休をお過ごしくださいね。


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