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ファウストプリンセス  作者: 蒼井 肇
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第九話 胸の谷間にはご注意くださいね??



ミレアたちは、仕度を整えて、仕事をもらうためにギルドに来ていた。



 ギルドの受付けのカウンターに綺麗な女性が座っている。



 ミレアたちはその女性がいる方へ歩みを寄せた。



「あ、いたいた、ケイトさーん」



 ミレアはいいながら、明るく手をケイトさんに振った。



 ケイトさんは目をぱちくりさせて驚いている。



 まさかと想ったのだ。ケイトはおもむろに口を開いた。



「あら、貴方は、ダングラスさんのところの見習い生の」



「そうです、ミレアです。お仕事もらいに来ました」



 ミレアは明るい笑顔でいった。



 ケイトは困った顔をし、仕事が書いてあるリストをみた。



「仕事ねぇ、あるかしら」



「ケイトさーん、何でもいいですから、魔法で検索してくださいです。あたしの店、先生が借金抱え込んで

たから、今、大変なんです」



「まぁ、借金。いくらぐらいなの?」



「一億プニ」



「一億、凄い額ね。人生、一生、借金地獄ね」



「うぇ~ん、そんなこと言わないでくださいよ。凄く気にしてるんですから」



 言いながら、ケイトさんの言葉にミレアは半べそになっていた。



「ミレア、心配要らないプニ。払えなかったら、腹きりプニ」



「あんた、うるさいの。口引っ張るわよ」



 ミレアはカチンときて、プニロンの口を手当たり次第引っ張った。



「痛いプニ~」



 しばらく、引っ張られておしおきは続いたのだった。



「あらま、そちらのプニプニしてるのは、誰なのかしら?」



 ケイトさんがプニロンに気がついた。城ではモンスターは禁制だが、ギルドでは、請負の仕事であるた

め、善良なモンスターであれば、入ることができるようになっていた。



 ミレアはそれを知っていたから、人型ゴーレムに入ってこさせなかったのだ。



「あは、あたしの僕、サンダースライム族のプニロンです」



「あらそう。スライム族のプニロンさんね。よろしくね。あたしは、魔法商工局、受付嬢のケイト・フォックスよ」



 ケイトは、ウィンクをプニロンにとばした。



 プニロンはそのウィンクで顔が赤くなった。



 ほんと、このモンスターは同類より、人間がいいのか。



「はい、プニ。美しいプニ、ケイトさん」



「また、何言ってるの、プニロン」



 ミレアが、またかと怒って軽くプニロンをたたいた。



 ケイトさんが大きな胸をプニロンに近づけながら口火をきった。



「あらま、坊や上手ね」



「ケ、ケイトさん、む、胸近づけちゃ駄目プニ。に、肉体関係は」



「捕まえた。可愛い。胸に挟んでむぎゅむぎゅしちゃうのよ。あらま、この感触、何だかプリンみたいね」



 ケイトさんの大きな胸の谷間にプニロンは身体ごと捕まえられて、挟まれてギュウギュウされた。



 窒息死されそうなくらい、息が苦しそうだ。



 ミレアがジト目でもじっていた。



「プニロン、そこでしばらく、お灸すえてもらいなさい」



 いうと同時にムギュムギュはもっと激しくなった。



「むぎゅむぎゅしちゃうんだから」



「助けてプニ、ミレア、ごめんプニ。息が出来ないプニぃ、死ぬプニぃ」



 必死に胸からでようとするが、どうにもならなかった。



 しばらくの間、それは続いた。やっとのことで、プニロンは胸の外にでることができた。



 ケイトさんは、プニロンを離すと、なにやら魔法杖を持ち探し出した。



 どうやら、仕事が書いてあるようだ。



「じゃ、魔法で魔法掲示板に検索かけてみるわ。何かあるかしら」



「(ええい、神様仏様!)」



 ミレアはなぜか、合掌して祈っていた。



 不思議そうにプニロンがみやっていた。


















☆☆







おはようございます。

昨日も何回も見てくださっている読者様には一番感謝です

ほんとにありがとうございます。

また明日、更新します。

読み物としてがんばっていくのでよければブックマークなどしていただけるとうれしいです。

次は午前十時にアップします。

またお会いしましょう。

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