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8 ピョちゃん無双

「無礼者!」


お貴族様が怒鳴ってきた



だから言ったじゃん


礼儀を知らないって




いえね国王様から呼び出されたんだよ


宿でゴロゴロしていたら騎士が押し掛けてきて「来い!」とかどこのひげメガネだよと言いたい




もちろん答えた


「だが断る!」




自称保護者の顔は青ざめていたな


でもそこは譲れない


オタク(ジッチャン)の名にかけて!





まあすったもんだの末、王宮に行った


というか連行させた




ドナドナドナド~ナ♪




その際にきっちりと確認しておいた


「オレは礼儀を知らないぞ」




・・・本当のことだから仕方がない


日本人が異世界の貴族の礼儀を知っている訳がないだろう





それでも良いとの返事がきたので王様に会っても本当に頭を下げなかった


そうしたら取り巻きのお貴族様が騒ぎ出した




「なら戦争をしましょう」


どこかのツンデレのように言ってみた





「やってしまいなさい」


ピョちゃんにお願いした途端、ピョちゃんが巨大化した




さすが魔物


手のひらサイズからワンボックス並みに大きくなった




そして棋士達に突撃した





吹っ飛ぶ棋士達


そりゃそうだ


ダンプカーに追突するようなものだもの




お貴族様の顔を真っ青だった




「ワ、ワシに、て、手を出すとタダでは済まないぞ・・・」


何やら言っているけどピョちゃんは止まらなかった




え?


王様は無関係




貴族てしたの失敗は王様じょうしの責任だよ?




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●巨大化(きょだいか)


身体が大きくなること


異世界では大きくなる魔法がたまにだが存在する


ラスボスである魔王の真の姿を現すとか、である




演出上の見た目が良いとか、話が盛り上がるなどの理由で多用されている


しかし質量保存の法則を無視していることに誰も気が付かないのはなぜだろう?




巨大化


無限のエネルギー


賢者の石


SF界の三大難問である



『悪魔の辞典@小説家になろう(連載版)@焼ミートスパ著』より

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