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5 ある日、森の中、フェンリルに出会った

「ぜいぜいぜい」


異世界転位10分後、オレは汗だくになっていた



しかたないじゃん


オタクってインドア系の最大派閥なんだもの




いえねダ女神様によって異世界転位させられたんだよ


森の中に


・・・絶対に泣いてもいいよね




なんで神様は森の中とか野原の中とか人が全然いない所に送るのかね?


街の中とかに送ればいいのに絶対にしないよね


・・・そんなネット小説読んだことないな





ダ女神様は今ごろ


「いや~それほどでも~」


とか言って身体をクネクネしていそうだ





仕方がないので第一村人を探して歩きだしたんだが日頃運動しないオタク


わずか10分で汗だくになった




しかたなじゃん


小太りなんだもの


体重が二桁後半強の


・・・小太りなんて詐欺だとか言ってくれるな





なにせ夏なんてなにもしなくても汗だく


真夏なんて家から出ると0.01秒で全身汗でびっしょり


そんな人間が異世界に放り込まれて森の中を歩いたらどうなるか




仰向けになって地面に転がっています(嗤)





異世界転位の最初っから躓いているよ~


なろう小説では絶対にありえない状況


一体どうすればいいのだろうか?





もちろんこの場合のセリフは一択だ


「攻略本でも欲しいくらいじゃわい」





そりゃ死ぬ間際に


「我が人生に悔いなし」


とか言うわな


オレは覚えていないけど





汗だくにもかかわらずニヤニヤするオレ


オタクとはこういうものだよ?


肉体は3次元に囚われているけど精神は4次元を超えている存在(笑)




ニヤニヤしていたらいきなり目の前が真っ暗になった



え?


なにこれ?




これが短い付き合いとなるフェンリルとの出会いだった



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●フェンリル(ふぇんりる)


『小説家になろう』において四足獣のペットとして大人気の存在である


大抵は怪我や病気になったフェンリルの子供を助けることにより契約を結ぶことになる


いやそれ以外の契約方法をみたことがないとは言いすぎだろうか?




最近ではいささか設定に手垢がつきすぎたせいか出番が少なくなってきている


異世界物なら絶対に登場するドラゴンと比べると存在感が薄いとも言える


戦闘力が凄く、人間の言葉を喋れるというのに残念な存在である



そのうちレッドリストに入るとの噂がある



『悪魔の辞典@小説家になろう(連載版)@焼ミートスパ著』より

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