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2 読み専のオレが選ばれた訳

ダ女神様から異世界に行くようにお願いされたらどうするか?




行く


行かない




もちろん行くを選択するだろう


それがなろう小説読み専の心意気




でもなぜオレなんだ?


そう思ってダ女神様に聞いてみた




オレは覚えていないけどなんでも80歳の天寿を全うしたらしい





なんでも死ぬ間際に


『わが人生に悔いなし』


と言ったとかなんとか



・・・覚えていないけど何やっているんだオレ





ちなみにオレが覚えていないのは死んだせいらしい


そりゃそうだわな


記憶は脳みそでするものだ


いくら魂?が無事でも覚えている訳がない


・・・おやよくある異世界転生物って間違ってね?





・・・気が付かなかったことにしよう


深く考えると苦情がきそうだからな






話を戻そう




ダ女神様曰く、オレはネット小説を最低でも4時間見ないと死んでしまう人種だったらしい


つまりいつも寝るのが夜中の1時2時




・・・もっと規則正しい生活しろよ、と言いたい


いややったのはオレなんだけどさ






異世界に送り人間が必要だったダ女神様は人選に困っていたそうだ


なにせまったく生活習慣が違う異世界なのだ


なんの関係もない人間を送るのに罪悪感を感じていたんだとか




そんな時、丁度良く死んだ人間がいた


死ぬ間際にボケをかましたアホな奴





だれだよそんなバカ


・・・オレだよ





という訳でオレに白羽の矢が立ったそうだ


送ってもなんの良心の呵責を感じないから


それが理由だった



・・・泣いてもいいかな






ちなみに異世界に送る人間は誰でも良いらしい


異世界では人々の魔力をつかって世界を安定させているんだそうだ


そこに日頃魔力を使っていない人間を送るとそれだけでチートになるんだとか





・・・どこかで聞いたようなご都合主義の設定だよね





「いや~それほどでも~」


ダ女神が身体をクネクネさせていた





ウザくなってきたんで止めて貰えないかな


心が読まれるの前提で念じてみた






「じゃあ真面目な話をしましょうか」


ダ女神さま、もとい女神様は一変して真面目モードになった





だったら最初っからこっちの真面目モードでいれいばいいじゃね?


と思ったら


「サービス、サービス(ハート)」


とどこかの飲んだくれの作戦部長や戦術予報士のような返事が返ってきた




・・・喋らなくても会話ができるのは便利だけど正直ウザい





オレの心を読んだダ女神様のコメント


「なろう小説愛好者の方々はこういうのがお好きですよね?」





真顔で言われてしまったオレは目をそらすしかなった



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●なろう小説読み専(なろうしょうせつよみせん)


小説投稿サイト『小説家になろう』の小説を読むことを専門にしている人間のこと




小説を投稿すると、読んでくれる人がいない(PVが0)とか、ブックマークが0などといった不幸が高確率で襲いかかる


それらの危険を本能的に回避している凄い人とも言う



なお読むことに特化していることから今後の展開を高確率で予測するスキルを有するがそれを自ら誇ることはない奥ゆかしい人達である


たまに気まぐれで感想欄に今後の展開を投稿して投稿者を焦らせたり、『ニュータイプ』扱いされるくらいである




なお初心者はお気に入りの作品を閲覧ソフトのブックマークに登録して一日に何回も訪れ、新作が投稿されていないこと落胆するという人生の無駄使いをする


中級者だと小説を投稿しないのにもかかわらず『小説家になろう』に登録してマイページのブックマーク登録から新作が投稿されるたびに通知がくるようにする



上級者になると『お気に入りユーザ』の登録をしてお気に入りの作者の新作が投稿されるたびに通知を受けるようになる



『悪魔の辞典@小説家になろう(連載版)@焼ミートスパ著』より

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