目次 次へ PR 1/54 プロローグ その日の精霊達のざわめきは天候を乱す程であった。 —ああ、なんて美しい魂の人間なんだろう― —あまりに眩くて、我々では恐れ多いほどだ— 精霊たちの囁きは風となり雨となりゴウゴウと地を揺らす。 どうする…… そうだ…だとしたら…… ならば…… それがいいだろう…… 誰もが精霊の加護を受ける世界で、精霊からのなんの加護も持たず。 他に二人といない黒い髪と黒い瞳を持つ一人の女の子…… ……リリアは雷鳴と共に嵐の日に生まれた。