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逃亡馬券生活   作者: 狂死狼
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第5章  夜に舞う華 4

「俺は殺人者だ。行方をくらませ裏街道を歩き、人目を避けて生きるしかない。投資馬券が唯一の生活の糧だ。共犯者優香とのあらたなるサバイバルの日々を綴ってゆく」


(1) 謎の女  その4



その日の朝は、2月末にしてはかなり暖かいプラス5℃の気温だった。道路わきの雪山もその背を低くし、春の訪れを嫌でも感じさせるような陽気といえた。

 早いものだ。もう春が目の前だとは。永く、辛く、俺にとっては永遠にも感じられた冬が終わろうとしているのだ。


 メモになぐり書きされた住所にはそれらしい古い木造アパートがあった。築30年以上は経つだろうか。外の鉄階段もかなりさびついていてところどころ穴が開いているような状態だった。2階の部屋番号をたどると、あった。紙きれの『大和田』という表札が貼ってある。

 ドアの横にあったチャイムを押した。一度鳴らしても返答はなかった。もう一度押す。やはり反応はない。電話で10時とアポは取ってある。ということは……。もう一度押す。駄目だ。ドアをこぶしで叩いて見た。やはり反応がない。

 俺は首をひねりながらも、今日のところは引き揚げようと思い、階段へと向かった。一段足を下ろしたところで背中に声がした。

「探偵さんだね。悪い、二度寝しちまった」

 半開きのドアからのぞかせた上半身は裸だった。片方の乳房が丸見えなのに隠そうともしない。目のやり場に困りながら手招きに応じて部屋へと戻った。

 ドアを開けて部屋の中に目をやると、異様な光景に息をのんだ。

 いわゆる汚部屋、ゴミ屋敷といわれる足の踏み場もない部屋だった。酷い異臭も漂っている。この中には入りたくないというのが正直な感想だ。こんな部屋に住むくらいならば俺は間違いなくネットカフェの狭い部屋の方を選ぶ。

「どうぞ。適当にその辺に座って」

 一切悪びれることなく中へ誘い込んだ。俺の心が警告を発していた。深入りはするな!

「はあ。じゃあ少しだけ」覚悟を決めて上がり込んだ。女は上半身裸のままだ。目の前を形の良いおっぱいが揺れている。欲情するというよりも、昔小さい頃、田舎のばあちゃんが夏はおっぱいを出して涼んでいたのを思い出してほっこりする感覚だった。女は寝床らしいマットの上であぐらをかいた。下はショートパンツをはいていた。

「ああ。俺冬でも裸で寝るタチで。おっぱいって、はたから見るといいもんに見えるけど、いざついてると重くて揺れて邪魔なだけだわ。ホントに要らん、こんなの」

女はおっぱいを揉んで見せつけた。さすがに目が釘付けになる。暖房を利かせた部屋の中は、確かに裸でも寒くないくらいの温度だった。

「一応その、シャツぐらい着ていただけないですか」

「お、おう……」女はめんどくさげにそこらに転がっていたTシャツを拾い上げて身につけて言った。「じゃあ、サービスタイム終わり」

 わざとやっていたな、こいつ。

「さて、この部屋の住人、つまり入れ替わる前のあなた、大和田さんですがどこに行ったのか見当はつかないんですね」

「ああ。全くもって」

「ひとつお聞きしたいんですが、もしもあなたが見つかったとして、その後はどうされるおつもりですか?」

「どうもこうも、入れ替わった心を元に戻すさ」

「どうやって?」

「そりゃあ、わかんねえよそんなこと。でも何かしら方法があるかも知れねえだろう。色々試してみるさ」

「じゃあ、もしも、あなたが見つかったとしてその後お互いの心がもとに戻らなかったとしても、それについては責任を負えませんが、それでもよろしいですか?」

「ああ。それはこっちで考えるからいいよ。まあ、別に手助けをお願いするかも知れねえけど」

「解りました。では、この契約書にサインをお願いします」

 俺は簡単な約束事と手付金、成功報酬などが書かれた契約書を出した。

 女は中身を良く読みもしないでサインした。 


 それではまず、岡林探偵事務所マニュアル第1カ条『依頼人の素性を徹底的に調べ上げろ!』から取りかかるとしよう。



               続く




まずは昨日の南関投資競馬の結果だ!!


川崎 第7レース 3連複軸1頭流し

③→1、2、4、5、7

(オッズ切りによって買い目は8点)

445,110円÷48÷10≒900円

1点=900円の勝負だった。


残念ながらハズレ……惜しかった。

いくら惜しかろうがハズレはハズレ。我が予想に一片の悔いなし!!!!


これで総投資資金は

445,110円-7,200円=438,910円となった。


では、今日2月28日(木)南関・川崎競馬でもういっちょう投資競馬だ。


買い目はこれだ!!


川崎 第10レース 3連複軸1頭流し

⑤→1、3、10、11、12

438,910円÷48÷10≒900円

1点=900円の勝負だ!!

(※オッズ15倍以下は消し)



さあ、こんどこそは!!


気付いている方もいらっしゃるかと思うが、色々と買い目の出し方を日々創意工夫しており、今は人気すじの後方末脚馬をメインに軸としている。都度、検証を行いつつ改良した結果だ。ただし、基本の買い方ルールは守り継続している。未だ結果は出ていないが大事なことは自分が決めたルール、スタンスを実直に守り切ることだ。後は結果が出るまで待つのみ、あるいは先に破産するのか……神のみぞ知る。



このブログを訪れる全ての者に幸あらんことを祈る。


(※この物語はすべてフィクション? として書いています) 


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