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奴隷物語(仮)  作者: はるる
ハチの秘密
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俺は、誰?(2)

ーお前は誰だ

俺はハチだ


ーお前は人か?

俺は人だ


ーじゃあお前はなんで死なない

死なない?


ーそうだよく体を見てみろ


そう言われ服と体を見る。

体は無傷だ。

しかし服は朱色に染まる。心なしか暖かい。

足元に大量の血。

そして両手は朱殷に染まる。

そしてその液体が滴り落ちる。


血の気が引く。

涙が溢れそうになる。

するとそこに昔の俺が現れた。


ーお前はいつまでたってもそうだ。その記憶に怯え続けるんだ。そんな怯えた顔をして。受け入れちまえよ

嫌だ


ー諦めろよ

嫌だ


ー子供みたいに駄々を捏ねても変わらない。受け入れろよ。

嫌だ!いやだ!いやだ!やだやだやだやだやだやだやだやだ!!

だれか助けて…


その瞬間目の前にナナミが現れた。

また何か言われるのかと目をそらす。

「ハチ!!どうしたの?そんなに泣いて。怖い夢でも見たの…?」

そこで気づいた。今は夢じゃなく本物のナナミが居るんだ。

「なんでもない」

そんなわけなかった。肩に触れてる彼女の手が暖かくて、泣きそうだ。

もう泣いてるんだった。

「ハチ。」

そう呼ばれナナミの方を向く。

「大丈夫ってかおじゃない。」


しかしこれを話してしまうわけにはいかないんだ。

「本当になんでもないから」

そう言ってナナミの前を離れた。

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