おもいで
楽しんでくれたら幸いなのですが
そうだ。あの優しい笑顔でこれは私に語りかけた。
「見たことないけど、誰?」
そう聞かれたので私は、さっきまで塞がれていた口を開き、記憶の中にかすかに残っていた私の名前を言おうとした。『ハルカ』と。
「はるk…うぐ」
口を塞がれてびっくりした。
「何!?名前を言おうと思っただけなのに…!」
すると呆れた顔で、
「ここの話なんも聞いてないのか?」
「ここの話って?」
「あのなぁ、ここでは本当の名前を語ってはいけないんだ。ほらそこに番号札がついてるだろ?」
そう言われれば確かに胸元に札が付いている。
「773番?これが私の番号?」
「まぁ、基本的にはそうなんだけど、いやだろ?ほら俺だって81番だけどさ、81くんとか呼びたくないだろ?」
確かに…想像しただけでめんどくさいし、なんかいやだ。
「だからな、ここでは数字のあだ名をつけたりするんだ!!俺だったらハチ。他にも外見のイメージとかでつけたりするけど…お前はつけやすいな!ナナミなんてどうだ?」
そう言われると確かに名前っぽいしつけやすい。
「ありがとう。」
そう言って私は…
ーーーーそこで私はご主人様とハチの言い争う声に引き戻される。
「だからお前殺されたいのか?そんなに逆らって!!?」
確かにそうだ。自殺行為としか思えない。
「しかしハチは少し苦しそうな顔をして、
「お前に俺は殺せないくせに…まぁいいや、いうこと聞きゃあいいんだろ。」
そう威勢のない言葉で言い放ちその場を立ち去った。
どういうことだろう。
殺せない?
そんなことはありえない、が確かに今までハチに何かをしたことはない。
それにあのときの悲しそうな、辛そうな顔。
あれはなんなのだろう。
彼のことが心配だ。
何か力になれないのだろうか。あの頃の私のように…。
さて、何かが起こりそうな予感が…
まあここまで読んでくださりありかどうございます!!!
飽きずに次話も読んでいただけたらと思います