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沖縄旅行紀  作者: 水尾
3/3

三日目

七月三日(日)


 今日はもう、帰るだけである。


 朝六時過ぎに起き、ゆいレールで空港まで向かった。

 朝日に照らされて走るモノレールは揺れも少なく、大変快適な乗り心地である。しかし眠かった。


 空港のローソンで飲み物を買い、待合室で昨日購入したサーターアンダギーを食べた。

 ソーキそば、タコライス、海ブドウ、ゴーヤチャンプルー、オリオンビール、サーターアンダギー。ちんすこうはリュックの中。

 これで「ザ・沖縄」な食べ物は一通り制覇したはずだ。どれもこれもおいしかった。次に沖縄に来たときは、もっとマイナーな沖縄フードをひたすら食べ歩いてみるのも面白いかもしれない。ハブ酒に挑戦してみるのもいい。


 搭乗が始まり、飛行機に乗り込んで、窓からの眺めを楽しんだ。窓から下を見下ろせば、沖縄本島の全貌が見えるのだ!

 雲で少し隠れてはいるが、島が地図で見たままの形で見えるというのはなかなか興味深いものである。


 島が見えなくなってからは、福岡に着くまでひたすら寝た。

 起きたらもう着陸態勢に入っていて、なんだか一瞬で福岡に着いたように感じられた。席を立つと、案外体が軽い。疲れきっていたけれど、寝たことで体力が回復したようだ。

 顔の割に若いのである。顔の割に。


 福岡空港で友人と別れ、地下鉄に乗り込んだ。この友人にはお世話になりっぱなしである。安い航空券の手配など、貧乏旅行の何たるかを心得ているこの友人には多大なる感謝の念を抱いている。

 それと同時に、彼女がいることを今まで隠していた悪辣さには大変立腹している。

 今度、感謝の念を込めてあいつに彼女がいるということをクラス中に広めておいてやらねばなるまい。念入りに。


 日に焼けた背中が痛むたびに、沖縄の思い出が蘇る。

 なんとも濃い三日間であった。


 それでは、また次の旅行で。

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