あの日、貴方と私が交わした約束は (前編)
13:17 喫茶店プレシャス
今日、私こと菖蒲川 遥は幼馴染に呼び出され、この店に来た....筈なのだが何故か肝心のその幼馴染が来ていないのだ。
向こうが呼んだのに...しかも3時間位待っている...
どうしてこうなった....
時を遡り6:17 自宅
私は仕事を終えた後、家に戻り仕事用のノートを広げてキーボードを打ち始めようとしたその時にケータイがブーブーと鳴って私はケータイを取り出した。
『誰かしら?こんな時間から』
開いてみたら、画面の中には幼馴染の名前が出ていた『一体...何の用なのかな?』
私はピッと鳴らしてケータイを耳に当てた
『もしもし?遥?久しぶり!今日時間空いてる?』
『ん?空いてるけど』
『なら良かった、10時にプレシャスに来て』
『良いけど....なんかあるの?』
『それは来てからのお楽しみで!それじゃあ!』
(ツーツー)
『あいつ...切りやがった...』
私はケータイを机に置いて、ノートと向き合うが打ち込みはまた今度にする事にした。
そのままベットで仮眠を取ることにした。
回想終了
そして今に至る、
私の仕事のやる気を削ぐ上で遅刻とは良い度胸だ。
もし来たら後でこのコーヒー代を払わせてやる!
と思っていたらカランコロンと音がなった。
この店の入店のサインだ、そして入店した客は身体がデカく、ふわふわなオーラ、噂をすれば何とやらだ、幼馴染...基、ヶ月廼 契は私を探している
私は手を振ってやった、これなら気付くだろう。
『間違えたかな...よし出直そう』
『待ちなさい!私いるでしょ?‼︎』
『あ!居た〜良かった...』
契は私の隣に座った、そして何か言いたそうな雰囲気が漂っていた。
『ごめん!遅刻して!』
『このコーヒー代を払ったら許すわ』
『わかった払うよ!えっと...24500...ってどんだけ飲むの⁉︎』
『貴方を待っていたからよ?文句あるなら聞くわ?』
『いえ...払います。』
『よし許す!...ところで今日は何の用?』
契はニヤリと何か面白そうな表情を見せて
『ふふふ...知りたいか?』と笑いながら言った。
何かジワる...そんな事したら気になるじゃない!
『何なのよ?勿体ぶらないで教えなさいよ』
契は何故かご機嫌になり、勝ち誇った表情を見せた。
ドヤ顔を通り越す様な何か物凄くイラっとくる。
『仕方ないな!今日はタイムカプセルを掘り起こす日だぜ』
『あ、そっか今日タイムカプセルの日だったわね』
『おいおい、忘れていたのかよ、、ないわ〜』
『だまらっしゃい!』
契の頭にチョップを入れた、契は笑いながら避けた。
うん!ウザさは相変わらず昔と変わらない!
『と言う事で掘り起こしに行くぞ』
『はいはい』
私達はプレシャスを後にしてタイムカプセルの場所に向かった。