サムシングブルーの花嫁
「嗚呼、とても綺麗よ」
新婦の控え室で涙ぐむお母様。しかしその顔には、立派に育った娘を送り出す喜び以外の感情も滲んでいます。
端的に言うなら「素直に喜びたいのに、心から喜べない」というところでしょう。
きっと扉の外で待機しているお父様も同じような状態に違いありません。
わたしはその理由がわかっているので気にしません。
でも気付かないフリをするのも不自然なので、ここはわたしから「あの子がここにいてくれたら……」と呟きました。
「あの子のことは残念だったけど、今から嫁ぐあなたが気にすることではないわ。あなたは自分の結婚のことだけを考えなさい」
「はい、お母様」
「あの子の分までと言ったら押しつけがましくなってしまうけど、私達は残されたあなただけでも幸せになってほしいと思っているの」
苦いものを飲み込むように。臭いものに蓋をするように。
わたしは二人が必死に隠している事を知っています。でも両親の努力を台無しにするつもりはないので、一生に一度の結婚式に胸を躍らせる花嫁らしく微笑みを浮かべました。
「そうやって笑うと、本当にそっくりね」
「だって双子だもの」
「ええ、ええ。そうよね。一瞬あの子かと思って――ごめんなさい。失言だったわ、忘れて頂戴」
「お母様。無理にあの子の話題を避ける必要はないと思うの。重なって見えてしまっても仕方のないことだし、それが悪いことだとも思わないわ」
「そうは言うけど気分が悪いでしょう」
「そんなことないわ! むしろ私の中にあの子を彷彿とさせる欠片があるなんて、いつまでも一緒にいるみたいで嬉しいの」
「……」
「だからお母様、そんな顔しないで。悲しいこともあったけど、私はあちらの家でも私らしく生きていくわ」
「本当に立派になって……」
「さあ、涙を拭いて。新婦が笑顔なのに、その母親が大泣きしていたら何ごとかと思われちゃうわ」
少々大袈裟な仕草で茶化すと、ようやくお母様の表情から影が消えました。
誰が何と言おうと、今日は愛する人との結婚式なのです。
主役であるわたしは勿論、その家族も笑顔でいるべきだと思うのは当然でしょう。
*
紫陽花と瑠璃唐草。
わたしたち双子の名前は、お母様が好きな花が由来です。
悪阻が酷かったお母様は、庭に咲いているこれらの花々に大層癒やされたそうです。
貴族の家には珍しく夫婦仲は良好で、義両親も嫁に対して寛容だったので名付けで揉めることはありませんでした。
「もうっ。ネモフィラったら、またなの?」
「ごめんなさい、オルテンシア」
「仕方ないわね。これで本当に最後だからね」
同じ年齢でも長く一緒に過ごしているとどうしても役割分担のようなものができてきます。
いつからか、わたし――オルテンシアは姉のようにネモフィラの面倒を見るポジションにいました。
同じ日に生まれたのに。見た目はそっくりなのに。しかしわたしは習い性の立場に不満を抱いたことはありません。
無邪気で愛嬌のあるネモフィラは、同時におっちょこちょいで抜けていることが多い子でした。旺盛な好奇心を四方八方に向けているからか、注意力が散漫でドジを踏むことは日常茶飯事。
それでも彼女が笑うとこちらも明るい気持ちになるのです。
誇張なく最もネモフィラの失敗に付き合わされているのはわたしですが、面倒だと思ったことはあれど、彼女を恨めしく思ったことなんてありませんでした。
天真爛漫なネモフィラと対照的に、わたしは大人しい子でした。
幼い頃から楚々と微笑んで、大人の会話に耳を傾ける。
子供らしくないが、手がかからないので助かる。
幼い頃からそんな調子でした。
たぶん片割れの存在が反面教師になったのでしょう。
大人に可愛がられるのはネモフィラですが、大人から信頼されるのはわたしでした。
わたしたち双子は鏡写しのようにそっくりでしたが、そうやって棲み分けていたのです。
*
裕福な家の子――主に貴族階級の娘は、年頃になると女学校に通います。男性のような学問ではなく、花嫁修業として教養のおさらいと家政について学ぶのです。
わたしたちは伯爵家の出身ですが、もっと上の階級の子供は女学校には通いません。
彼女達の家には住み込みの家庭教師がいます。幼い頃から高度な教育を受け、結婚相手も既に決まっているので学校に通う必要が無いのです。むしろ家の外に出すことは防犯面や、その他の危険があるために親がよしとしないのです。
上流階級の親が最も危惧するのは、外の世界を知った少女がコントロール不能になることです。
夢や恋といったお菓子よりも甘く魅力的なものは厄介です。
一度取り憑かれると、それまで従順に家の方針に従っていた少女は、これまでの人生を忘れてしまったかのように、敷かれたレールから飛び出そうとするのです。
年頃の少女の醜聞を耳にする度、わたしは決してそうはなるまいと胸に刻みました。
しかしどんなに固く決意したところで、理性は本能の前では無力でした。
恋に落ちたのは一瞬でした。
危ないところを助けられたとか、落ちこんでいるときに優しくハンカチを差し出されたとか、そんな具体的な理由はありません。
多くの人が招待されたパーティーで、視界に入った瞬間から彼から目が離せなくなりました。
あまりにも強く見過ぎた所為か、視線に気付いた彼と目が合った時、わたしはこれが恋というものだと確信しました。
理屈じゃなく本能が求めて止まない。
彼の事なんて何も知らないのに、愛しさが湧き上がってくる。
理由なんて何でも良いから側にいたい。話したい。わたしを見て欲しい。
実に愚かなことです。
彼を知る前のわたしだったら、鼻で笑い飛ばしたことでしょう。
*
わたしが恋した人は、隣国の公爵子息でした。
幸いにも彼にはまだ婚約者がいませんでした。あちらでは上流階級であろうと幼い頃に婚約を結ぶ習慣は無く、成長してから相手を探すのが普通だそうです。
人脈作りと伴侶捜し。
この国でとびきり裕福だったり、尊い血筋を持つ少女は軒並み売却済みです。
つまりしがない伯爵家のわたしにも望みがあるというわけです。
恋の病にかかれば痘痕も靨と言いますが、彼は万人が認める整った容姿をしていました。
見目麗しく、社会的地位も高い。
文化も言葉も違う国に嫁ぐということを差し引いても魅力的な相手です。
彼を狙う女は大勢いました。
その中でも比較的地位が高く、歳も近いわたし達は有利な立場でした。
彼が招かれる場所にさりげなく出席し、頻繁に顔を合わせて覚えてもらう。
語学堪能でこの国のマナーもしっかり学んでいた彼でしたが、それでも些細な不自由さはあります。
わたしはネモフィラの世話を焼く延長のように振る舞い、親切を装って彼の隣をキープしました。
常に笑顔を忘れず。
自分の話をしたくなるのを堪えて、相手の話に耳を傾ける。
控えめでありながら、相手が過ごしやすいと思えるように立ち回る。
淑女としての知識を総動員して、わたしは力を尽くしました。
親しい知人という立ち位置でしたが、やっていることは社交の場に寄り添う妻も同然。
とても充実した日々でした。
*
そして季節が変わる頃、努力の成果が出たのです。
「ネモフィラ、おめでとう。まさか別の国に嫁ぐことになるとはな。遠くに行ってしまうことは寂しいが、きっとお前なら上手くやれるだろう」
選ばれたのはわたしではありませんでした。
「……お父様、どうしてですか」
「オルテンシア?」
無垢な表情で首を傾げるネモフィラ。
その白い首をへし折ってやれば、繰り上がりでわたしが選ばれるでしょうか。
「ごめんなさい。いずれ離れて暮らすことは覚悟していたけど、あまりに遠いものだから……」
咄嗟に誤魔化すと、周囲はあっさり納得してくれました。
「しっかり者のオルテンシアには、婿をとってこの家を守ってもらいたい」
「ネモフィラの嫁ぎ先をどうするか悩んでいたけど、あの御方なら安心ね」
両親の会話が、どこか遠くに聞こえます。
わたしはやり過ぎたのです。
良い子ではなく、都合が良い子に成り下がっていました。
「お父様、お母様。この度の縁談ですが私、喜んでお請けします」
顔を紅潮させるネモフィラ。その頬を思い切り張ってやったら、もっと赤く染まるでしょうか。
誰もわたしのことなど見向きもしません。
何も考えず、ただわたしに引っ付いていただけのネモフィラ。
わたしがにこやかに彼の話に相づちを打っている間、話したいことがあれば遠慮無く喋っていたネモフィラ。
気遣いどころか、暢気に笑って自由に過ごしていたネモフィラ。
何故。何故。何故何故何故何故何故。わたしではないの!
後でお母様から聞かされましたが、ネモフィラの自己主張の強さが評価されたとのことです。
控えめなわたしの性格では、異国でやっていくのは難しいだろうと。
両親もわたしに家を任せたいと考えていたので、渡りに船とばかりにスムーズに話が進んだそうです。
到底納得のいく理由ではありませんでした。
だってネモフィラは何もしていません。わたしのおこぼれに預かっただけです。
努力していたのはわたしなのに。
彼を愛しているのはわたしなのに。
*
ですが婚約後、初めて彼が我が家に来た時に、わたしは大きな思い違いをしていたことに気付きました。
見つめ合う若い二人。
彼の瞳には婚約者を愛おしむ熱が宿っていました。
そしてネモフィラの瞳にも、同じだけの熱が籠もっていたのです。
そこには紛れもなく両想いの男女がいました。
自他共に認めるほどわたし達の容姿は瓜二つです。
違いがあるとすれば内面。
自己主張云々は後付けの理由だったのです。
単純に彼は小賢しい女よりも、愛嬌のある女が好みだっただけです。
確かにわたしは大人から高く評価されています。
でも可愛がられるのはネモフィラの方です。
よくよく考えれば、昔からそうでした。
立ち回りの上手さよりも、愛される才能の方が上。
薄々気付いていたことが、今回の件ではっきりしました。
わたしは愚かでした。
初めての恋に浮かれて、相手の好みを考えずに良かれと思ったことを押しつけたことではありません。
内心でネモフィラを馬鹿にして、自分は賢いと思っていたことです。
ネモフィラが辞退したとしても、わたしが選ばれることはないでしょう。
*
「見て。オルテンシア。あちらでは婚約時に指輪を贈る習慣があるそうよ」
彼の瞳と同じ色。
わたしの心を惹きつけて止まない、魂が吸い込まれそうな常磐色。
上質なエメラルドはカッティングの技術の高さも相まって、視界に入れないように気をつけていてもつい目が吸い寄せられてしまう存在感がありました。
ねえ、ネモフィラ。
あんなに一緒にいたのに、本当にわたしの気持ちに気付いていなかったの?
わたしにはまだ婚約者がいないのに、無邪気に贈り物を見せつけるのは無神経だと思わないの?
あなたは昔からそうよね。
相手がどう思うかよりも、自分の気持ち優先。
今まで許されてきたのは、相手があなたに好意を持っていたからよ。
「とても素敵ね。……ねえ、ネモフィラ。お願いがあるの」
「オルテンシアが私に? 珍しいわね」
「こんなことを頼めるのは、あなただけなんだもの」
そう言って、わたしは秘密の計画を打ち明けました。
「――……へぇ。面白そう」
「でしょう。横になって夜空を見るなんてロマンティックだし、水の上で寝るのはきっと気持ちがいいわ」
とある国では大きな革製の袋に水を入れて、その上で寝るそうです。
人が横になれるだけの革袋なんて、わたしが手に入れられるものではありません。だからボートにクッションを敷いて敷地内にある池で眠れば、似たような体験ができるのではと考えました。
「でもそれって危なくない?」
嫁入り前だからか、ネモフィラらしくない反応です。
「だから二人でやるのよ。一人が寝ている間、もう一人は起きて番をするの。途中で交代すれば安全に楽しめるでしょ」
「それなら大丈夫そうね。さすがオルテンシア」
「夜に家を抜け出すなんて、他の人に知られたら絶対に怒られるでしょ。だからあなたを共犯者に選んだの」
「確かにそうね。正直に言ったところで反対されるのが目に見えているもの」
二つ返事で乗ってくるものと思いましたが、最近の彼女は慎重です。
しかし此方もひくつもりはないので、情に訴えて畳みかけます。
「あなたが嫁ぐまでに、少しでも思い出を作っておきたいの。付き合ってくれる?」
「そこまで言われたら。断れるわけないじゃない」
嗚呼、やはりネモフィラはネモフィラでした。
そのことに安堵して「準備は全部わたしがするから、あなたは夜に身一つで来てくれればいいわ」と言いました。
*
「ちょっと冗談でしょ。そんな恰好で外で寝るつもりなの?」
夜にこっそりわたしの寝室にやってきたネモフィラは、寝間着にショールを羽織っただけの軽装もいいところでした。
「え? 駄目?」
「駄目に決まってるでしょう。週末に花嫁衣装の採寸があるのに、風邪でもひいたらどうするの」
「ごめんなさい。着替えてくるわ」
「もうっ、ウロウロしたら見つかるリスクが高くなるじゃない。わたしの服を貸してあげるから着替えて」
快適に眠れるように、厚手の生地でできた体を締め付けないドレスを差し出しました。
少し考えればわかることなのに、それができないネモフィラは、私の言葉に素直に従います。
いつものやり取りです。
ずっとこの関係が続くと思っていたのに、半年後には彼女は異国で公爵夫人になってしまうのです。
*
「冷えると思って、厨房でお茶をもらってきたの」
受け取ったときには懐炉のように温かかった水筒は、目的地に到着する頃には温くなっていました。
「用意が良いわね」
「だってわたしが言い出したことだもの。まだ温かい内に飲んで」
今回ネモフィラは、わたしに付き合ってくれている立場です。
だから彼女を気遣い、優先するのは当然のことです。
普段から世話を焼いていたこともあり、ネモフィラは勧められるままお茶を飲むとクッションの敷かれたボートに横になりました。
片方が寝転ぶとなれば、二人でひとつのボートは狭すぎます。
今回は部屋から持ち出したクッションを敷いたボートと、普通のボートをロープで連結することにしました。
番をする方――わたしは普通のボートで待機です。
*
ネモフィラが横になったのを確認すると、ボートの上で膝を抱えたわたしは夜空を見上げました。
何百何千年と淡々と輝きつづける星に比べて、わたしたち人間はなんて矮小なのでしょう。
しかしちっぽけな存在だからこそ、目の前のことに一生懸命になり、時に怒り時に絶望してと、感情と共に短い命を燃やし尽くすのです。
「…………ネモフィラ?」
感傷に浸っていたら、思ったより早く時間が過ぎたようです。
小さく片割れの名前を呼んでも、返事はありませんでした。
満月の光に照らされた顔は、幸せそうに瞳を閉じています。
幸せそうというのはわたしの主観です。彼女のこれからの人生が輝かしいものであるからそう感じるだけで、普通に眠っているだけなのかもしれません。
ネモフィラに比べて、わたしの人生はどうでしょう。
これからのことについて物思いに耽りそうになりましたが留まりました。
考える時間はこの先いくらでもあります。
今はしなければいけないことを優先しなければ。
わたしはそっと手を伸ばすと、オールの留め具を外しました。
ポチャリと小さな波紋を立てて、二本とも池の底に沈みました。
次にボート同士を結んでいたロープを外します。
結んだのは自分なので、薄暗くても難なくほどくことができました。
そして心の中でそっと別れを告げると、眠るネモフィラを置き去りにして岸に戻りました。
自室に戻ったわたしは、脱ぎ捨てられていたネモフィラの寝間着に着替えました。
どうやって彼女にわたしの服を着せようか、あれこれ考えましたが想像以上に相手が間抜けだったおかげですんなりことが運びました。
仕上げとばかりに日記をベッドの上に置くと、わたしはネモフィラの部屋で朝までぐっすりと眠りました。
*
翌朝。使用人の誰も起こしに来なかった為に、わたしは寝坊をしてしまいました。
不安そうな表情を貼り付けて部屋を出ると、暗い面持ちの両親からたった一人の姉妹の死を告げられました。
ネモフィラが乗ったボートの船底には穴が開いていました。昨日わたしが開けた穴です。
夕食の後に氷で穴を塞ぎ、バレないようにクッションで隠しました。
夜目が覚めたときに部屋でお茶を飲みたい、と使用人に用意してもらったお茶には睡眠薬を入れました。
一ヶ月ほど前に、家族が離れてしまう不安と家を背負うプレッシャーを訴えて、我が家がお世話になっている医師に処方してもらった薬です。
すべての用意はわたし――オルテンシアが行ったと、複数の証言が出てくるでしょう。
そして極めつけは、見せつけるように置いておいた日記です。
あの中には表に出せない感情を吐露しています。
勿論わたしの彼への恋心も、それが叶わないどころか、最も身近な存在に奪われた事への怨嗟も赤裸々に綴られています。
日記の最後には「ネモフィラの花嫁姿なんて見たくない。こんな家など潰えてしまえ。もうこの人生に希望はない。わたしの死をもって、わたしから希望を奪った連中を道連れにしてやりたい」と書き殴りました。
*
予想通りオルテンシア・アナベルの死は不幸な事故として処理されました。
故人の名誉の為だけではありません。
当てつけで自殺したと知られたら、家の醜聞になります。
残された娘の結婚も破談になるでしょう。
全てを守るために、両親は沈黙を選びました。
わたし――ネモフィラは「普段大人しいオルテンシアが慣れない冒険心を発揮した結果、不運にも命を落としてしまった」とだけ知らされました。
もしオルテンシアであれば、納得できるだけの情報を集めようとしたでしょう。
でも生きているのはネモフィラなのです。
与えられた情報を疑うことなく、おかしな点があったとしても「そうなのね」と流して悲しげに微笑む少女なのです。
*
ショックな出来事の後なので、わたしが天真爛漫なネモフィラを演じきれなくても疑う人はいませんでした。
今はまだ慣れませんが、徐々に彼女の表情を、行動を再現していけば、この先もバレることはないでしょう。だってわたしたちは内面以外は、鏡写しのようにそっくりなのですから。
この国には花嫁が幸せになるためのおまじないがあります。
古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの。
これら四つのものを結婚式で身につけると、幸せな結婚生活を送れるという慣わしです。
――わたしの手にはネモフィラの「お古の指輪」
――着ているのは、わたしのサイズで作られた「真新しい花嫁衣装」
――あなたの人生を「借りて」
――オルテンシアは「青い花」に
あなたのおかげでわかったの。
物わかりがいい女と、愛嬌のある女。
わたしの場合は、どちらが愛されるのか。
神様は二つのパターンを試せるように、わたしたちを双子にしたのね。
おかげでこの先は迷うことなく、愛される振るまいができるわ。
あなたの立ち居振る舞い、思考回路、表情は、ずっと隣にいたわたしが一番良く知っているもの。
わたしは今日、世界で一番幸せな花嫁になるわ。
ありがとう。ネモフィラ。
青いナニカ
ちなみにオルテンシアさんに、サイコパス診断してもらったらこうなります。
Q. 貴方には夫と息子がいます。夫の葬儀に出席した男性に一目惚れした貴方はその後どうしますか?
A. 男性に子供の面倒を見てもらい、どんな会話をしたか聞き出した後に息子を殺します。息子の死の一因が男性にあると罪悪感を煽って、償いの名目で縛り付けます。再婚が難しくても、一生一緒にいられればそれで充分よ。
こんな彼女ですが、歴代で三本の指に入る恋する乙女なので、ジャンルは恋愛にしました。




