新・私のエッセイ~ 第99弾 ~ 人生とは・・・『マラソン』 でも、ましてや『徒競走』でもない。
むかし、テリー伊藤氏が、著書の中でこんな主旨のことを書いておられた。
「よく、『人生とは、マラソンのようなものである』というが、そもそもアレがよくない。
給水所のところで、走りながら紙コップのドリンクや水を必死で飲んだって、そんなもの、うまくもなんともないじゃないか。」
とね。
また、「人生はマラソンじゃない。歩いても立ち止まってもいい。そして、また走りたくなったら、走り出せばいい。」
とも。
ぼくも同感ですよ。
思いますに・・・
今の世は、「生き馬の目を抜くような」ズルイ人も多く、実に油断ならぬ世相になって久しいですね。
「他人よりひとつでも多く」とか、
「他人より1秒でも速く」とか、
「1mでも短い最短距離の楽なルートを」
といった、せちがらく、不毛でドライで、ゴールすることばっかし考えてるような、クソつまんねー『人種』が、世界的にあふれかえっているような印象を受けますね。
かくいうぼくだって、かなりの『せっかち人間』ではありますが・・・それはあくまでも、自分に対しての「せっかち」であって、
他人をせかしたり出し抜いてまで、かすめとって嫌な思いをさせてまで、自らの目的達成したり、欲を満足させようとは思っていない。
「やったもん勝ち」
「早いもん勝ち」
が横行し、まじめな人が大損する、不均衡でゆがんだ社会。
でもぼくは・・・
のんびりとマイペースで、これからも行きたい。
ぼくの人生なんて、
『回り道』や『横道』『無駄』の連続・・・オンパレードでしたよ。
順風満帆の時代なんて、ただの1年もなかった。
いつも待たされ・・・待ちくたびれたこともありました。
でもね、
「いや、いまはドン底で最悪な暗黒時代かもしれんけど、いま底の底にいるんなら、あとは這い上がっていくだけじゃねぇか。全部、あとから上向きになっていくだけじゃんか、考えてみればよ。」
と、自分を奮い立たせ、実際、いずれは一番ひどい状況や運命からは、脱することができています。
ぼくはですね・・・
女の子とは一度も交際できなかったし、
東大挑戦しても、何度も失敗・挫折したし、
新しいPC買っても失敗したり、
仕事も長続きしないし、金もないし、
むかし、サツにとっつかまって牢屋にブチこまれ、赤っぱじかいたし・・・
と、はたから見ればどうしようもなく、救いようもない人生のようであります。
でもね、
ぼく個人としましてはね・・・
この波乱万丈でマニアックな人生を、心から楽しんでおりますのよ。
ほほほほ❤️
人生、マラソンでも競争でもねえって。
「ハイキング」とか「お散歩」でいいんじゃねえの?
・・・ぼくを御覧なさい。
無駄で、どうしょーもねぇ人生ルートを歩いてたって、なんとか一人で楽しくやってっから♪
ちょっとレベルが低いハナシになってきましたので・・・
最後は、このまじめな一節を引用紹介して、エッセイをシメましょう。
昔・・・その昔、
我が家の茶の間の入り口に飾ってあった、暖簾の文言であります。
m(_ _)m
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
【徳川家康公遺訓ーThe precepts of Shogun Ieyasu Tokugawa】
徳川家康公御遺訓
The precepts of Shogun Ieyasu Tokugawa
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。
Life is just like walking a long way with heavy burden. Never rush.
不自由を常と思えば不足なし、心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。
Think inconvenience as ordinary, so that you will never feel your circumstance as insufficient. When you desire, remember the hard situations.
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。
Patience is most important to stability. Anger is the enemy. Constant victory without the experience of failure is not a good thing, which will harm your future.
己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。
Be responsible for all things. Never blame others. Less is always better than too much.