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出来損ない皇子の成り上がり~聖痕のない第三皇子に転生したけど、今度こそ家族を守るために最強を目指す~  作者: おとら@7シリーズ商業化
最終章

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和馬との別れ

……良かった……。


和馬が生きていてくれて……結衣、和馬と幸せにな。


和馬、俺が言えた義理じゃないが……結衣を頼んだぞ。


俺は龍神の目を通して、前の世界の出来事を見ることが出来た。


おじさんとおばさんを見れたことも嬉しかった。


アレスとなった俺だが、それでも大事な人達に変わりはないから。





「龍神よ、感謝します」


「気にするな。さて……もういいか? これからは夢を見ることもないが……」


「ええ、名残惜しいけど……あとは和馬に任せます」


そして、映像が遠ざかっていく……結衣、達者でな。


「では、最後の仕上げに入る」


「ちなみに、今の大陸の状態はどのような感じなんだ?」


「結界により、他の大陸のモノが入れないようになっている。同時に、凶悪な海の生物や空の生き物も入って来れない」


「なるほど……箱庭ではあるけど、安全でもあるつてことか……その結果は解くのか?」


「いや、今の大陸は混沌としている。常識は崩れさり、新たな世界となる。そこに、さらに介入することがあれば……」


「確かに、急激な変化は良くないかも」


「故に、結界はそのままにしておく。元々、神の土地として結界は張ってあったから問題あるまい」


「では、俺たちはどうやって?」


「クロスならば結果をすり抜けられる。もちろん、入ってくることも。お主が望むなら、交流は自由にするがいい」


「……他の大陸の人を連れてきても?」


「うむ……好きにするがいい。どっちにしろ、お主達は目立つだろう。人という生き物は、他の大陸にはいない。エルフ、ドワーフ、獣人などが暮らす大陸だ」


そう言えば、人を作ったのは女神だったとか言ってたな。

この大陸は女神が呼んだ人と、現地の民が交わった種族で出来ていると。


「……それってまずくないか? 襲われるのでは?」


「安心しろ。龍は、この世界にとって特別な存在。本来なら神の使いとされる」


「あっ、なるほど」


「それに亜人と呼ばれる者の中には、似たような容姿の者もいる」


「それを聞いて安心したよ」


「……さて……そろそろ限界だな……」


すると、龍神の姿が薄ぼんやりとしてくる。


「龍神よ、世話になった」


「こちらのセリフだ……我が分身をよろしく頼む……」


そして、その体が縮んでいき……五メートルほどの黒龍の姿になる。


「キュイ?(パパ?)」


「クロス?」


「キュイ〜!!(パパ〜!!)」


「おおっ! 潰れるから!」


のしかかってくるクロスを何とかなだめる。


「キュイ(ごめんなさい)」


「いや、いいさ。クロス、これからもよろしくな。俺と新大陸に遊びに行こう」


「キュイ!(うんっ!)」


こうしてクロスとの再会を果たした。


いよいよ、この大陸ともお別れだな……。

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