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出来損ない皇子の成り上がり~聖痕のない第三皇子に転生したけど、今度こそ家族を守るために最強を目指す~  作者: おとら@7シリーズ商業化
最終章

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作戦通りに——敵が動き出す前に!


「光の雨よ、敵を滅せよ——シャイニングレイン!」

「風の嵐よ、敵を切りきざめ——トルネイド!」


敵に向かって、後方から二人の魔法が放たれる!

その威力は凄まじく、だだっ広い玉座の間の天井をも破壊する!


「くっ!? もう一人いただと!?」

「そういうことだ。これで実質的に四対六だな」


エルバは今の魔法を避けきれず、瓦礫の中に埋もれた。

あいつの強さは大したことはない。

そして、もう一人は片腕が使えない。


「オルガ! 今度こそハロルドを仕留めろ!」

「御意! 場所を変えて仕留めます!」


目の前の敵から視線を逸らさずに指示をする。

片腕が使えないなら、オルガが負けることはないはず。

今度こそ、あいつを仕留めてもらう。


「アスナ! サスケ殿に勝てなくて良い! 時間を稼げ!」

「はいはーい!」


時間を稼ぐだけなら問題ないはず。

本来、アスナの戦い方はそういうものだからだ。


「カグラ! 勇者は任せた!」

「わかったのだ!」


カグラの力なら、そうそう押し負けることはない。

タイマンはきついだろうが……。


「ロレンソ! カグラの補佐を頼む! 当てようとしなくて良い! 牽制で充分だ!」

「わ、わかりました!」


最初のあの一撃を放てるなら問題ない。

元々、魔法の才能はあるやつだ。


「結衣! セレナ! 全体のフォローを!」

「わかったわ!」

「任せてください!」


間違ってもセレナや結衣を前線に出すわけにはいかない。

これなら、どうにか戦える。


「さて……お前の相手は俺がする」

「ふふ、良いのですか? 我が主人の相手がいませんが?」

「はっ、奴が動くか? 楽しむことが目的なのだろう?」

「よくお判りで」

「それに……別に二人同時でも構わない」

「……舐められたものですね!」


すると……ターレスが拍手をする。


「下がれ、レイス。少し話がしたい」

「はっ、ターレス様」


なるほど、レイスと言うのか。


「いやいや、実に愉快だ。何かするだろうと思っていたが……まさか、あんなゴミクズを使っての先制攻撃とはな。生きているのは知っていたが……敵を倒すためでなく、片腕をもぎ取ることに専念させたのは良い作戦だ」


「それはどうも」


「全員で姿を消していたなら、もっと警戒をしていただろう。あえて自分一人だけが闇をまとい、消えているのが一人だと思い込ませた……ふふ、良い作戦だ」


「随分とお喋りになったな。今まで散々黙ってきたのに」


「そう言うな。約束を守ろうと思ってな」


そう言い、奴が静かに語り出す……。



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