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日曜日 09時00分頃 DK。

みなさんは・・・

怪奇現象とか体験した事ありますでしょうか?

私は、今日ありました・・・(困)


お家の中で・・・

(泥棒とか侵入者とかのオチではなく)


あれは一体誰だったのでしょうか?

昨夜は夜更かしし過ぎてしまった為

目が覚めると時計の針は朝の

9時を過ぎていました。


「メリーさんは・・・」


相変わらず、隣で爆睡しておりますので

起こさないように私は部屋を出て

口裂け女さんが居るリビングへ。


「おはよう」

『おはようございます』


多分、気のせいではないのだと想いますが

リビングが少し綺麗になっている気がします。


「やっぱり寝なかったんですか?」

『はい、寝なかったです』


その後、メリーさんが起きてくる前に

朝食を作り始め、口裂け女さんには

食器とかを準備して貰っていると

丁度良いタイミングでメリーさんが

起きてきました。


「メリーさん、おはよう~」

「おはよ・・・(寝)」

『おはようございます』


何と言うか・・・

当然、口裂け女さんではありませんが

どちらかと言えば、私でもなくっ!?

メリーさんが、この中で一番!

人間らしく見えてしまいます(泣)


「朝ご飯、出来ましたよ」

「ありがと・・・(///)」


「口裂け女さんには紅茶キャンディを」

『ありがとうございます♪』


都市伝説の2人と朝食を共にするなんて

誰も信じないでしょうね~

だって、私が信じられませんもの(笑)


「ねぇ、メリーさん」

「なにかしら?」


食事中、今日の予定について

一応メリーさんに話さなくてはです。


「今日は、みんなとお家で過ごしますから」

「分かったわ」


「あと、ベッコウ飴を作ります」

「ふ~ん」

『♪』


昨日の寝る間際に口裂け女さんと約束をした

手作りベッコウ飴についてもメリーさんに

伝えなくてはですよね♪


「メリーさんはベッコウ飴って作った事あります?」

「ベッコウ飴ってなにかしら?」

『Σ(-□-)!』


「えっ? ベッコウ飴を知らない???」

「ベッコウ飴って? フランスには無わよ?」

『・・・(涙)』


ココに来て、史上最大の問題が発生ですっ!

メリーさんがベッコウ飴を知りませんでした!

確かに、言われてみればフランスに鼈甲飴ベッコウあめなんて

そんな商品がある訳ありませんよね・・・


と言うか、私もベッコウ飴を食べた事がない!

もしかしたら、あるのかも知れないけど

ベッコウ飴と認識して口に入れた事はないっ!

そもそも、ベッコウ飴の画像が脳内で

準備出来ません・・・(泣)


「あぁ・・・ 口裂け女さんが・・・」

「な、泣かないでちょうだい(汗)」

『(しくしく)←涙』


また、都市伝説を泣かせてしまいました・・・

2日連続で・・・


「口裂け女さんはベッコウ飴の事に詳しいですよね?」

「大好きなのだから作り方とかも当然?」

『いえ・・・ 食べるのは好きですが作り方までは・・・』


日曜の朝!

本日のメインであるベッコウ飴作りが

暗礁に乗り上げてしまいました。


「ど、どうしよう・・・(焦)」

「ちょっと組織に聞いてみるわ」

『???』


久々に聞いた「組織」というワード・・・

忘れてましたが、思考斜め45度フランス人形の

バックには闇組織が付いているのでした・・・

でも、その組織が直通でベッコウ飴の作り方を

サーチさせられるなんて・・・

組員の方々も大変ですね(泣)


「どうです? 分かりそうですか?」

「それって、シュクル・ドルジュ?」

『???』


「???」

「分かったわよ」

『(♪)』


何と言うか・・・

私は闇組織の事を少し甘く見ていたようです。

メリーさんが問い合わせてから30秒ほどで

問題は解決したっぽいです。

情報網の広さと速さに驚愕です。


「組織の方はなんて?」

「クックページを見ろって」

『?』


クックページ。

ネット上にある簡単クッキング紹介のサイトです。

色々な人が投稿してアレンジや裏技的な調理で

見るのも作るのも食べるのも楽しくなるような

料理紹介サイトを・・・

見ろ?


「それなら、サイトを見て材料とかの確認ですね」

「必要なのがあれば買ってくるわよ」

『ありがとうございます』


朝食を終え、片付けも済ませ

またメリーさんに紅茶を淹れて貰い

一度、気持ちを着かせながら飲み

組織の方に言われたように

クックページを開きベッコウ飴の

作り方を確認すると、思っていたよりも

シンプルで安心しました。


「材料は、グラニュー糖かザラメか上白糖?」

「どれでも良いのかしら?」

『グラニュー糖か上白糖のをよく見ますけど』


よく見る?

もしかして、口裂け女さんって

食べる前に、包み紙の成分表示欄を

しっかり見てから食べるタイプなのでしょうか?


「その砂糖なら、どちらもありますよ?」

「2種類もあったかしら?」

『あっ、これはグラニュー糖ですね』


2種類のお砂糖。

口裂け女さんが言ったグラニュー糖は

今、目の前にあるお砂糖です。

紅茶とセットで用意した角砂糖が

グラニュー糖。


そして、もうひとつはキッチンにある

3連調味料ストッカーの中に

片栗粉・塩・砂糖が入ってますが

そのお砂糖が上白糖・白砂糖の事です。


「材料は買わなくても大丈夫ですね」

「砂糖と水だけで良いのね?」

『(///)♪』


何やら、口裂け女さんは物静かですが

内心、ものすごぉ~~~く喜んでいるのが

ダダ漏れです♪(可愛い♪)

トイレの花子さんって

個人宅にも出張してくるのでしたっけ?


って感じの怪奇現象ですっ!

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