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はじめに
物語とは書き記す際、【誰に向けて書くか?】を意識して執筆しなければならない。
ではこの物語は誰に向けて書いているか?
わたしは〝自分に向けて書いている〟と答えよう。
『そんなもの自分のPCのメモ帳にでも書いていろ』なんていう意見があるのはごもっともだ。しかしこんな幽歩するゾンビのような人生を送っているわたしにも社会的欲求というワガママが存在する。
いや、そんな高尚なものではなく。社会に発信することで【諦めをつけたい】のかもしれない。自分でも気持ちの整理がつかないまま筆を執る。
健康・恋愛・仕事、何もかもが上手くいかなかった人生を送った、何処にでもいる社会不適合者。その軌跡を。