業務連絡
「業務連絡です。過剰摂取が見られたため、至急通報してください。」
目の前にはうつ伏せになった女性が一人。
脳内に響く謎の放送。
現状に理解が追いついていない。
「業務連絡です。過剰摂取が見られたため、至急通報してください。」
変化しない光景に、再び聞こえる謎の声。
どうしたものかとアタフタしていると
再び脳内に放送が響いた。
「業務連絡です。従ってください。」
先の声色とは違い、低い声。
行動しない自分に対して警告しているようだ。
通報とはどうすればいいのか。
ここは、閑静な住宅街。
誰かに連絡する手段を持ち合わせていない私は
近くの住宅へと飛び込んだ。
「すみません。電話を貸してもらえますか?」
返事がない。誰もいない。
「時間切れです。」
再び脳内に響く放送。
その瞬間、目が覚めた。
よく分からない夢だったと思いつつ、覚悟を決める。
目の前にいる女性と共に、口の中へ一気に詰め込んだ。
暗号文のような店内放送を聞くとドキドキします。
自由な解釈・考察を求めて。
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