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友はこんなところに 声劇台本

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・文章改変、キャラクターの性別改変はNGです

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アラジン 20 男

ランプの精 年齢不明 性別不明


登場人物表

アラジン♂:

ランプの精♂♀:


ランプの精(以下ラ)「ランプをこすって頂きありがとうございます。ご主人様。いや、お名前で呼びましょうか。アラジン様。それでは、なんでも願い事をどうぞ」


アラジン(以下ア)「(小声)……してください」


ラ「はえ?すいません。失礼ながら声が小さくて聞き取りづらかったのでもう一度お願い事を」


ア「殺してください」


ラ「は?」


ア「だから!できるだけ楽に!死なせてください!」


ラ「えー!?」


ア「空に浮かんでるのにすっ転ぶとか器用ですね」


ラ「いや何言ってるんですか!貴方!人生何があったか知りませんけどね!?今人生大逆転のチャンスなんですよ?」


ア「は、はあ」


ラ「私がいればなんでも願いが叶うんですよ。某夢と魔法の国のアニメと違って原作仕様ですから回数制限もありませんよ!」


ア「それ言っていいの?」


ラ「いくらでも欲望に忠実になっていいんですよ!幸せになれるチャンスですよ!?それを貴方」


ア「で、本音は?」


ラ「自分の手で人殺しとかさすがに罪悪感にかられるので無理ですぴえんぴえん」


ア「古くない?……まあでも、確かにそうだよなあ。ごめん。それじゃあ願い事とかないから帰って」


ラ「帰って!?貴方帰ってって言いました!?」


ア「言ったけど、今度はなんだよ」


ラ「せっかく外の世界に出れたんですよ!もう少しお話させてくださいよー。寂しいじゃないっすか?」


ア「さっきから俺がお前の願いを叶えてないか?」


ラ「細かい事は気にしなーい気にしなーい。アラジン様も敬語が取れてだいぶうちとけてきたじゃないですかー」


ア「……そっちも様付けはいらないし、敬語はいらない。……イマイチ敬語なのかもよくわかんない敬語だけど」


ラ「あ、本当に?ありやと。いやー!ランプッチ狭いから肩凝っちゃってさー。言葉までこりたくないぽよだったんだよねー」


ア「もはや何語なんだよ……。まあいいや。なに話す?俺あんまり面白い話とか知らないけど」


ラ「自分語り大歓迎だぽよ〜。とりあえずなんで死ぬなんて言い出したか教えてくんなまし〜」


ア「そんなテンションで聞くか普通?」


ラ「まあいいじゃん。実際私も300年くらいランプッチの中で話すことないし〜」


ア「わかったよ……俺さ、今は貧乏だけど昔は大金持ちだったんだ」


ラ「あ〜没落っち?」



ア「古いんだよ」


ラ「ごめんて〜怒んないでよ〜」


ア「まあいいよ。実際俺の家は5年前にあっさりと没落した。親父の、本当に何気ない経営ミスでな」


ラ「なるほどなるほど。それで?」


ア「暫くは頑張った。去年までは家族揃って本当に頑張ったんだ。でも、暮らしは一向に良くならず……親父が自殺した」


ラ「あらま」


ア「それから1年、もう疲れちまった。働くことだけじゃなく、親父に見捨てられたんだって考える事が」


ラ「……なるほどなるほど」


ア「本当につまんない話でごめんな」


ラ「聞いたのは私だから大丈夫よーん。まあでも、それを聞いたらタダで返す訳には行かなくなったなあ」


ア「え?」


ラ「だって、このまま私がランプッチに戻ったらアラジンちゃん死にそうだもん」


ア「……バレたか」


ラ「そりゃあ顔でわかるぽよー」


ア「で、タダで返せないならどうするんだ」


ラ「決めた!」


ア「はや!」


ラ「不老不死は実際どうなるかわかんないから約束できないけど、君に私と同じくらいの寿命をあげるっぴ」


ア「は?」


ラ「それで、私の話し相手になってよん。ランプッチの中狭いけど案外快適だしもう1人くらい増えても大丈夫よーん」


ア「お前口調本当に安定しねえなあ」


ラ「うるさいなあ。そこは突っ込まないでよ!っで、どう?条件はいいと思うけど」


ア「いや、確かに、ずっと働かなくても良さそうだけど……でも」


ラ「でも?」


ア「か、家族が、待ってるから」


ラ「じゃあ死ねないね」


ア「うるせえ!なんか恥ずかしいじゃねえか!」


ラ「あはは!しゃーなししゃーなし」


ア「誘導尋問されたみたいであれだけど、ありがとうよ」


ラ「じゃあ、家に帰る?」


ア「そうだな。頼むよ。そんでついでに……」


ラ「ついでに?」


ア「その、うち、貧乏だけど意外と広いんだよ」


ラ「どういうこと?」


ア「うちに来ないか。今更養う人間がもう1人くらい増えてもいいしな」


ラ「アラジンちゃん!……」


ア「よろしくな」


ラ「うん!」 


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